ヒ メ ジ


長いひげで獲物をあさる ヒメジ
 ヒメジは全身暗赤色のダンダラ模様で、尾鰭の上部は白地に赤いストライプが3本程走っている。
 県内の沿岸で漁獲され、トチヨ、ヤヒコヤマ、佐渡地方ではオキノジョウとも呼ばれています。
 分布は広く北海道南部から沖縄までと広く、一般的に浅海の砂地に生息し、海底にいる時は黄色な一対の顎ヒゲを、忙しく動かして餌をあさっている。
 ヒメジは海底を離れて遊泳する時は、ヒゲを顎の下の溝の中に納めて水の抵抗を避けている。
 ヒゲは餌を探すのに便利で、口に入れる前にヒゲで鑑別し、ヒゲには味を知る味蕾が沢山あって、味を知るのです。
 魚群が大敵に追われて逃げ出す緊急の場合は別として、たいてい横に広がって行動するが、ヒメジの幼魚群は長い縦隊をつくって泳いでいる。
 県内では秋に多く獲れ旬です。
 昔は上等な蒲鉾の材料に用いられた。
 癖のない淡白な味で、薄塩で煮たり天ぷらの材料にされ、なまら干しを焼いて食べるのも美味しい。