ハ   ゼ


釣り師の人気者 ハゼ
 秋分の日が過ぎると、県内各地でハゼ釣りのピークを迎える。
 一口にハゼといっても日本海近海でハゼ科に属する魚は約40種も知られている。
 天皇陛下は皇太子の時から、ハゼ類の分類、形態学研究を行っている。
 九州のムツゴロウ、踊り食いのシロウオとあるが、釣り人に人気あるのはマハゼでハゼといえばこれを指す。
 マハゼの分布域は北海道から九州、河川の流れ込む汽水域、内湾の水深20m位までの砂泥底に生息している。
 春になると、オスの顎は角張り、メス、オスともに下顎の下面が黒っぽくなり、水深4〜5mの場所に、径5cm位のY字形の穴を掘り、メス、オス1尾ずつこの中で受精、産卵する。
 成長は早く生後1〜2年で、全長15cmになって産卵し、寿命は3、4年で、大きさは20cmになる。
 左右の腹鰭が合わさって吸盤を作っている。
 ゴカイ、小型のエビ、カニ類を捕食している。
 白身の肉質で淡白な味は、秋から初冬にかけて旬、刺身、天ぷら、お吸い物の種にする。