ハ オ コ ゼ


藻場で刺される小魚 ハオコゼ
 体は長楕円形で左右に平たく、頭部の背側縁が急傾斜している。背鰭の棘は目の上から始まり14本〜15本ある。
 付根には毒腺が走っていて、背鰭が折れると同時に毒液が注射される仕組みになっている。
 刺されると激痛があるので、刺されたら傷口を海水でよく洗い、熱い熱湯に30分程つけて、アンモニアか重曹水溶液を塗る。
 体色は灰色がかった褐色で、腹部は赤っぽく、背側には白い斑紋があり、全長10cm程に成長する。
 東北地方以南の内湾の岩場や藻場、ことにアマモが繁茂する場所に生息している。
 佐渡の真野湾に多く、この地方ではニガエゴと呼んでいる。
 産卵期は7〜8月頃で、卵はバラバラになる浮性卵を産み、仔魚は表面近くで生活する。
 夏に藻場で刺されるのは本種であり、よく釣り人が内湾で魚を釣っていると、よく出会うので要注意です。
 食用的価値はない。