ゴ ン ズ イ


愛きょうものの猛毒魚 ゴンズイ
 暖海系の海産ナマズで、本州の太平洋側で千葉県より南、日本海側では佐渡より南に分布し、朝鮮半島、中国大陸、インド洋更に紅海にまで広く分布する。
 体は細長く頭は押しつぶされたようであるが、尾の方は左右に平たい。口先は丸く、口ひげは四対あり、触覚をつかさどる。
 胸鰭や背鰭の一番目のトゲに毒腺があり、刺されるとひどく痛い。刺されたら傷口を強く抑えて血を絞り出し、アンモニアなどのアルカリで中和すると良い。
 体色は、黒褐色で腹側方は淡黄色で、体の脇に2本の黄色いたちしまが走っているのが特徴で、大きさは20cmぐらいである。
 沿岸の岩場に住み夜行性で、捕らえられるとグウグウと音を立てる。
 幼魚は数百個体集まって、フェロモンの作用で群れを作り、ゴンズイ玉と呼ばれている。
 産卵期は6〜8月、小魚を捕食し、浅いくぼみに産み親が保護する。
 ぶつ切りにして味噌汁に入れて食用にする。