ドチザメ


県内で最も普通な ドチザメ
 世界の温帯地方のインド洋、オーストラリアに分布し、日本では中部以南の沿岸に生息し寒帯地方には少ない。
 体は細長く、頭はつぶれた形で尾の方は左右に平たくなっている。
 目は細いが渕はは金色に光り、目つきは鋭い。
 目の後方に噴水孔があり、両顎歯は同形で歯は小さい。
 体色は淡紫黒色で体側に小黒点と黒褐色の巾広い横縞が10本程度ある。大きな物は1.5mになる。
 沿岸性で藻場にじっとしていることが多く、県内の沿岸では最も普通に見られる。
 性質はおとなしく、岩の陰や穴にいて、群生せず常に孤独な生活をしている。
 各地の水族館では温和なことから、よく飼育され展示されている。
 春に20尾ほどの胎仔を産み、定置網や刺網によくかかる。
 肉は不味の方で、練製品の原料にする。