ダイナンウミヘビ


グロテスクな ダイナンウミヘビ
 県内の下越ではイモガラと呼び、形や体色がサトイモの茎に似ているのでその名が付いた。
 世界の暖海の沿岸底に広く分布する魚で、北海道の太平洋岸から日本列島の全部、朝鮮半島、中国大陸沿岸、台湾、西太平洋、インド洋に見られる。
 体は非常に細長くて蛇のようだが、丸っぽく、体色は灰褐色である。
 頭は著しく伸びて口先は尖り、口は大きく裂けて目の後方まで開いている。
 胸鰭はあるが尾鰭はなく、つるりと尖ったままで終わっている。
 両顎の歯は大きく犬歯状で、大きさは1.5mになる。
 水深200mの砂泥底に棲み、底生動物や魚類を捕食している。
 県内でもかなり深い所から底引網に入るが、食用にはしない。
 ウミヘビと名のつく動物には、爬虫類のウミヘビもあるので注意が必要です。