ベニズワイガニ


深海に挑む ベニズワイガニ
 獲れた時から冴えた朱色で、形がズワイガニに似ていることから、ベニズワイガニと命名された。
 今から70有余年前、アメリカの海洋調査船が佐渡の西端沢崎から、直江津を結んだ沢崎の沖合水深980mの海底から、他魚と一緒にこのカニを1匹採集し、アメリカのカニ研究者ラスバン女史によって新種のカニであることを20年後に世界の学界に発表した。
 このカニは佐渡でも大量に漁獲されるが、身入りが不良で市場価値がなかったが、近年漁業資源の減少に伴い、このカニを漁獲して販売すると、売れることから、漁業が行われている。
 水深1,000m以上に生息するカニだけに、漁獲はカニ篭漁業により、円錐形の篭に生サバ、ホッケの切り身を取り付け漁場に放置する。1週間後、篭を引揚げてカニだけを取り出し、餌の補給をして再び海底に沈める。
 メスはオスの1/2位で、生息場所も水深100m以浅である。
 販売はオスに限定されている。