ア    ラ


深い岩場に生息する ア ラ
 暖流系の魚で北海道以南の太平洋、日本海に分布し、フイリピン海でも獲れる。
 体は幼魚の時は細めであるが、成魚になると長卵形になり、吻は長くてやや光り、左右に平たくなる。口は大きく、下顎は上顎よりもはるかに突き出ている。
 えらぶたの後方に鋭い棘が2本あり、前のえらぶたのヘリはギザギザしており、その下の方に長く太い棘が1本突き出ている。鱗は細かい櫛鱗である。
 体色は幼魚の時は暗褐色の縦のしまが3本あり、後方の背鰭や尾鰭に黒い斑点があるが、成長するにつれて不鮮明となり、体長は1mにもなる。
 かなりの深い大陸棚縁辺域の底部岩場に生息し、産卵期は7〜8月。大型魚は深海延べ縄で釣られ、幼魚から未成魚は底引網に入る。
 冬季に味の良い魚で刺身が良い。肉が硬めなので少し時間を置いてから食べるのが良い。