ア マ ダ イ


水分が多く蒸し物や焼き物に最適
 アマダイ類は頭部が大きく、角刈りの大工さんみたいな頭、おでこから口までが絶壁のようになっていて、小さい口と基底の長い背びれが特徴である。
 体色によってアカアマダイ、シロアマダイ、キアマダイと区別され、県内で獲れるのはアカアマダイである。
 東海地方ではオキツダイと呼び、京料理で珍重されるグジ料理とはアカアマダイが材料である。
 太平洋岸、日本海側ともに本州中部以南東シナ海、台湾に多く生息している。
 砂底に生息し、巣穴を掘って隠れ家とする習性がある。  平素は深みに生息するが、産卵期には水深50〜100mの海底に移動するも、決して岸には近づかない。
 漁獲される季節や成長の時期により、 雌雄の割合が異なり、2〜5月に漁獲さ れるものは雌が多く、8月にはほぼ1対1 の割合で、小型に雌が多く、大型のものは すべて雄である。
 肉身は白色で柔らかく水分が多いので、 生干し、味噌漬にし、刺身にしない。 焼き物や蒸し物にすると、品位の高い料理ができる。