小雨降る中、武蔵中原から歩いて15分。
 やってきました等々力スタジアム。     
                

本日のひよこ視点
ゴール真後ろの、最前列に陣取りました。
 キックオフ1時間を切ってから、のこのこ現れる”ぬるサポ”が、何故最前列なのか?
理由は2つ。
第一には、が降っていること。後ろの方は屋根のおかげで濡れずに済むんで、大混雑していました。アウェイチケット完売でしたしね。
第二には、視点が低いので、遠くは見難くて、看板も邪魔なのです。

 でも、私はキニシナイ。
というか、ゴールの真後ろということでもあり、
「今日は海人と同じ視点を堪能しよう」
ってコンセプトで、場所取りは満足です。

エスパスタメン 川崎スタメン


 お約束通り、前半はエスパが向こうに攻めます。
 エスパサポの近くで推移するよう、相手に攻め込ませる心憎い演出が常のはずなのに、
今回は、最初からエスパがペースを握りました
 パスの長短も良い塩梅。センターで組み立てて、サイドに開くタイミングや割合も良い感じ。
そして何より、前からのチェイスで球を奪い、大チャンスが結構あったかな。何せ、遥か彼方の向こう側なので、
私から観て大チャンスでも、差ほどでもなかったのかも知れませんが。(TVで観てた人々の話では、実際に大チャンスが多々あったようです。

 川崎だってやられてばかりではありません。サイドもそれなりに使いながら、攻めて来ます。やっぱりジュニーニョは良いですね。岡崎と得点王争いをしているだけのことはありますね。ただ、彼らが攻める際、エスパの戻りが早いし、速い。二重のブロックががっちり組みあがるので、PA内でジュニーニョなどに仕事をさせはしませんでした。あっ、開始直後、矢島にドリブルで深く持ち込まれて、マイナスの球を入り込んできたジュニーニョに出されたシーンは危なかったです。マイナス過ぎて助かったのですが。
 メインスタンドや、TV中継などで見たら、どう見えたかは定かではありませんが、海人視線の私に言わせれば、
”止めて!嫌ー!”とか言いそうなピンチになりかけたのは、これと、あと1回位でした。

メンバー紹介時、我々のブーイングを浴びた矢島は15分足らずで負傷し鄭大世と交代してました。
速くて力強いドリブルが前述のと、もう一回あったかな。彼の味ですな。 ま、次頑張れ。


 点が取れそうな匂いがプンプンするも、前半は、スコアレスで終了しました。
 嗚呼、後から考えれば、押していた前半に点を取れなかったことが…


 さぁ、目の前のゴールネットを揺らす後半です。

 期待に違わず気持ち良い攻めです!
そして、期待以上だったのは、左からの攻めでしたぁ!
 前のスペースを切り込む切り込む! 縦を切られたら、中に切り替えしてパス。あるいは裏をかいて、
また縦に突破してセンタリング。
 お、太田…自分の"売り"を披露できるようになっていたのね。

左(川崎の右)が要注意となると、右も生きてきます。

 「なんか、やりたい放題だな。」

観ていて気持ち良いし、何時点を取れてもおかしくない展開でしたが、川崎だって伊達に2位じゃないってことか、ゴールマウスを割らせてはくれません。

これを打開すべく健太が動いたのは後半20分過ぎ。
       兵働→パウロ
ひよこ「えっ?兵働?悪くなかったと思うけど…直前に黄紙貰ったから?プレースキックどうすんだろう?」
 なんて感じたのですが、
御免なさい。采配当たりでした!
 やっぱ、練習を指揮してるんだから、各選手の状態は監督・スタッフの方が良く把握してるんですな。
この後大活躍でしたぁ。

 得点に結びついたのはその10分後(後半30分過ぎ)でした。
エスパの左CK(キッカーは替わったばかりの淳吾?)
競り合うも、相手に渡ってしまい、憲剛(?)へパス。
球を受けた憲剛(?)へパウロが詰める。
ひよこ「そうだ!そうやって遅らせなきゃカウンターを喰らっちゃうもんね。…あれ、獲っちゃったぁ!」
 奪って前を向いたパウロの目には、人口密集地帯と化したPAが映っていたことでしょう。
センタリングという選択肢もあったでしょうが、彼のチョイスは、すかさず外側を駆け上がってきた市川へのパスでした!
 市川も”パウロが持ったら、追い越していく”という習性がついてしまっているのでしょうか(笑)
それにしても、パウロからのパスが、泣きたくなるほど絶妙(市がスピードを殺しも加速もせずに、且つセンタリング先の状況を確認して目を戻したら最も蹴りやすい位置に球があるってもん)なエンジェルパス。
”ミスター市川使い”の名は伊達じゃぁないってことですな。
市川のクロスが狙ったファーサイドには、フリーの岩下!!
岩下のヘディングシュートは、川島に触られはしたが、ゴールネットを揺らしたのでしたぁ!!

 盛り上がるゴール裏!
ドドンヘイだ!

待ちに待ったドドンヘイだ!

「これだよ、この気持ち良さを味わうために私ぁ、来てんだ!」

アナ「それでは、この得点の査定をゲストのひよこさんにお願いします」
ひよこ「パウロ0.3、市川0.3、岩下0.3、岡崎(?)0.1、計1と診ます」
アナ「…岡崎(?)0.1…岡崎(?)は絡んでましたっけ?…」
ひよこ「内訳は、こんな感じです。パウロは、憲剛(?)にお約束通り詰めたこと、あまつさえ奪ったこと、
    その後の判断が最適だったこと、更にはパスも絶妙だったこと、0.3ではかわいそうなくらいです。
     市川は、狙い所の選択が良かったこと、狙い通りに蹴れたこと、相手が準備し難いダイレクトで
    蹴ったことを評価したいですね。
     岩下は焦らずにゴールマウスにシュートしたこと、ごっちゃんに近いけど、何よりも欲しかった
    先制点を挙げたので。
     ご不審の岡崎(?)0.1は、岩下に詰めようとした相手選手(元々は岡崎に付いていた)と
    岩下の間に体を入れてブロックしたから、岩下はフリーのままでヘディングできたのですから。」

 ひよこ「あと1点!あと1点獲れば、順位も逆転で2位浮上だ!!」

「あれっ?!ゴール真裏最前列って、選手たちの勝ロコを動画に取るのに、世界で一番のポジションじゃん!」

なんて、密かにほくそえんだりしていたのですが
 最後の10分は川崎が死にもの狂いで攻めていきます。
ジュニーニョのシュートがファーサイドに抜けて安堵のため息が出たり、
ゴールポストに助けらて安堵のため息が出たり、目の前の川島が大きく右手を振り下ろして悔しがったり

ひよこ「もう終わって良いよー、2位浮上は次節でも良いよ

と半分思いつつ迎えたロスタイムは3分。

 FKをヘッドで決められて同点に追いつかれてしまいした。
向こう側での出来事なので詳細は判りません。(判りたくないってのが本音かな)

 心がポッキリと折れました…

でもね、最前列に陣取った責任上崩れ落ちる訳にはいきません。
最後まで声援したのですが、このまま試合終了。

共にDFがヘディングで決めた 1-1の引き分けに終わりました。

振り返ると、両チーム共、アグレッシブに攻め、必死に守り、見応えのある良い試合でした。

 8月なのに冷たい雨でずぶ濡れになってしまったのですが、観に来て良かったです。

ロスタイムに追いつかれた我々の方が勝ち点2を失った感が強いでしょうが、選手たちを責める気は
毛の先ほども生じませんでした。



 私らも悔しいが、実際に戦った選手達の方が、より悔しいですよね。滲み出ています。
勝ちきれなくて悔しさを感じるのは当然です。感じなかったら進歩はありません。
 大切なのは、この悔しさをばねにして生かすことです。
 直ぐにナビスコ準決勝があります。今日のように素晴らしい試合を望みます。
そして、今度こそ勝利という結果に結びつくことを信じます!


次回の観戦は、9/6ナビスコ準決勝第2戦@味スタの予定です。