アラスカ行記




3日目(2月4日) フェアバンクス市内観光〜北極圏バロー(2)

 フェアバンクス空港を17:56に離陸したAS145便は進路を北にとり、バローへと向かう。そりゃ胸躍るですよ。北米大陸で一番北、先っぽよ?昼の時間がまだ短く、北極海は雪原のように凍ってるんだよ?いやそれにしてもCAさんかっこいい。ちょっとケダルイぐらいが丁度いい。肘で壁に寄りかかって「ハァイ」だって。で、またハンバーガーもらってご機嫌なの(笑)。これ2回目だけどすんごくおいしい。帰りも出るといいな。
…すこし寝たのかな。あイヤ、ずーっと寝てたのか。1時間ちょいのフライトあっという間すぎ!え、もうバロー?北極圏まで来た実感うっすぃ。
 さて、空港に降り立つとそこは人だらけ。といってもアラスカ航空のブース(…部屋?)はコンビニくらいしかない。そこにカウンターとバッゲージクレイムとセキュリティ。バローは閑古鳥っていうけど、狭いスペースにたーくさんの人。実は今日、年に1度(?)のイヌイットのお祭りが開催されている。そんな大勢の人垣の先頭にデザレイはいた。彼女は空港まで迎えに来てくれたスタッフ。日本語が上手。安心したぁ〜。デザレイ、あなたについていくよ。バローは任せた!

 
 デザレイが言うには混んでて荷物のピックアップにはかなり時間がかかるという。というわけで近くの体育館で行われているフェスティバルに行ってみることに。これは幸先いいスタート。貴重な体験、うるるん滞在記。イヌイットたちは太鼓の音に合わせて歌いながら踊っている。このチームは狩をテーマにしたステージだという。衣装も独特で様々な毛皮が使われている。それを説明したかったデザレイ「アレハ シロクマ。アレハ…ウドンノ。チャイロノ…」。キツネ、ね?以前日本に住んでいたことがあるデザレイ。いっそFOXって言ってもらったほうがわかりやすかったよん。そんなこんなでフェスティバルを堪能した我々。でも本当に楽しんでたのはデザレイ、
あたなですから!カメラは持ってきた?って、デザレイ、あなたも持ってきたのね?会場内ではすんごい歩くの速いし。あっちで違うのがやってるってよ!って…。まぁ、うるるん的な感じですごく良かったけど。

 荷物をピックアップして宿泊先であるリサギビック大学へと向かう。へ、大学?そう。大学なのです。実はこの日はフェスティバルで多くの方がバロー入りしていてトップオブザワールドホテルがとれなかったのだ。バローまでくる日本人は少ないと思うが、大学に宿泊する人はもっと少ないだろうなぁ。大学までの道すがら、デザレイは色々とガイドしてくれた。シロクマが出るとか、この小学校は全米一大きいとか(うそかもってデザレイは付け加えた。我々もそう思う)。そしていよいよ到着。ここから一気に雲行きが怪しくなるのである。

 student life manegerのシンディが出迎えてくれた。バリバリの英語だ。デザレイの通訳でオリエンテーションを一通り受ける。…ん?ちょっと質問。チェックアウトは何時?
「-何時でもいいわよ。鍵をテーブルの上にでも置いてタクシーを呼ぶといいわ」
あの、明日観光とかは?
「-先週近くまでシロクマが来たからお勧めできない。歩いても20分以上は危険よ。寒いから」
(ねぇ妻、これおかしくない?明日バロー観光とかで現地ガイドさん来るんだったよね)
実は今回の宿泊先の件、一度はトップオブザワールドホテルに決定したが手違いで予約が取れず、リサギビック大学に変更なったという経緯がある。いやぁ〜な予感。この最北の地に、英語もろくに話せない2人がガイドもなしに放られた?! 
食堂も既にクローズ。部屋でおやつを食べ、不安を紛らすためにグッドラックごっこをして無理やり盛り上がる。あとはふて寝するしかないなー。

僕たちに明日はくるの?北極海に朝日は昇るの?
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