時期を逸して撮り逃がした葛のカーテン
秋には甘い香りがして何処からかと探すと葉の中に埋もれたようにこの花が咲いていて
写真を撮ろうと良い花を探そうとするのですが、これはと言うのが見当たらず結局1枚も
撮らずと言う事が有ります、長い穂の蕾ですが一つ一つの花の寿命が短い様で、咲き
始めて少し経った穂の下の花は傷んでしまい写真を撮る意欲が薄れてしまうのです。
咲き始めたばかりのをやっと見つけましたが、これでは少し物足りません。
良く行く幸手の機場で7.8mの高さが有るコンクリートの壁に、一気に伸びた瑞々しい葛の蔓が下まで垂れ下がり、白い壁と映
えとても綺麗だったので写真を撮ろうと思いながら釣りの方に気を取られ忘れてしまい残念な思いで帰ります。
とても印象的だったので惜しい思いで今度行った時には必ずと思いながら、行けたのは2週間後でその間に日照りが続きごらん
の様に枯葉が出始め、葉は萎れて小さくなってしまいました。
私の釣りの先生は戦時中の疎開先でこの根を掘り生活の足しにしたそうです、臼で潰して澱粉を採ると聞いたような記憶が有り
ます、澱粉の上に出来るアクも食べられると教わりましたが葛で検索してもそのような記述は見当たらなく、どの様に食べたのか
も気に成ります。
実際に澱粉を採るには太い根でないと良くないそうで、蔓の太さ5p位と有りましたがせいぜい2p位までを見かける程度ですが
この蔓が河原の草の中に有ると水辺に出られません、下り坂で蔓に足を取られたら考えただけでも恐ろしい事です。
通販の葛粉を見てみると値段がまちまちですが、値段成りの葛の純度のようで大半がジャガイモやサツマイモの澱粉が原料で
商品名が葛粉となっている様です。
体を温める効果が有ると言う葛根湯、子供の頃作ってもらったくずゆがおやつ代わりだった事も有りますが、ジャガイモの澱粉は
体を冷やすそうで原材料を確認しないと願いと逆効果に成りそうです。
釣りでもそうですが良い時は滅多に無く、チャンスを生かさないとなかなか良い思いを出来ません、綺麗な葛のカーテンの写真は
来年までチャンスが有りません。