白口浜真昆布
昆布の最高級品「白口浜真昆布」


 白口浜真昆布は、昔、松前藩が宮中や将軍家に献上していた最高級の昆布です。 
真昆布(マコンブ)とは、コンブの分類名で、コンブ属を代表するものとして
名づけられた学名です。
 真昆布には、表皮をはぎ取った肉質、つまり昆布を切ったときの切口の断面の色が、
白に近いクリーム色のものとよもぎ色がかったものの、二種があります。
これを、白口、黒口と区分します。だし味、風味、加工性に勝るのが白口真昆布です。

 真昆布は、室蘭から知内町にかけて分布していますが、
鹿部から南茅部町に分布する真昆布を「白口浜真昆布」といいます。
 なぜ、「白口浜真昆布」が最高級品といわれているのでしょう。
それは、南茅部町が味、質、ともに優良な真昆布の漁場として最適の環境にあるからです。
 寒流である親潮と対馬暖流が交錯し、育成水温が適していること。
沖出しが比較的に遠浅で、照度が充分にあること。
白口浜の中心地は、昆布の育成に必要なケイ素を多量に含む流紋岩(酸性岩)地帯であること。
そして、大小30数河川から栄養塩を含んだ河川水が流れ込むことなどがあげられます。
こんぶマメ知識
●ダイエットフードとして
 わずか2センチ角の昆布1枚に、
1日に必要なヨードとミネラルが豊
富に含まれています。ヨードは新陳
代謝を促し、心身の発育や老化を
防止する働きをもっています。特に、
鉄分やカリウムは豊富で質的にも
優れ、アルカリ度は食品の中でも
断然トップ。しかもエネルギーは
ゼロなので、いくら食べても太る
心配はありません。また、成分の
4分の1をしめるアルギン酸が
排泄作用を促進し、直腸ガン
発生の要因を取り除きます。
まさに昆布は、
「過食時代のダイエット・フーズ」
といえるでしょう。
●豊富な栄養分
 昆布に含まれる栄養分は、
ビタミンAは牛肉の44倍、
B1は20倍、Cは7倍も
含まれています。
また、鉄分やカルシウムに
いたっては、それぞれ130倍、
200倍という驚くほどの
数値を示しています。
アルカリ度では、ほうれん草の
プラス15.6に対して、なんと
プラス400!ヨード量では、
他の食品の500倍を超える
13万ミリグラム(100g中)が
含まれています。
●料理に無駄なく使えます。
 昆布は、和・洋・中のどんな
料理にも合い、味を一層ひきたて
ます。また、使いみちにまったく
無駄がありません。たとえば、
昆布で「だし」をとったあとは、
角切りや細切りにして、削りがつお
と共に佃煮に炊き上げたり、
細切りにして酢の物や和え物に
することができます。
●汚れはじゃぶじゃぶ洗わない。
 昆布のうまみ成分は、水に溶け
やすいので、水でじゃぶじゃぶ
洗ってはいけません。昆布の
汚れは乾いた布巾でふきとり
ましょう。
●表面の白い粉は、うまさの証拠。
 表面の白い粉が出ていることが
あります。これは昆布のうまみ
成分(マンニトール)で、
そのまま使うのが料理のコツです。


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