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怪物現る 〜「どうぞ、どうぞ、どうぞ」〜

月に三宅先生と箱根山でゴルフをすることになりました。あいにくその日は霧が濃く、パター練習場で霧の晴れるのを待っていました。「これ以上よくなりそうもない。残念ではあるがキャンセルしよう」という先生の言葉に同意して帰ろうとしたその時です。
 三宅先生が突然「おい、鉄也」と、私の見知らない人に声を掛けました。その人も驚いた顔をしてこちらに振り向きました。
「やっぱり鉄也じゃないかゴルフやるのか? 塾の卒業生のゴルフコンペがあるから参加しないか?」と、先生は「芝好会」に誘いました。
「コンペのあることは○○専務から聞いて知っていました。次回参加します」
 こんな流れから、菊川鉄也さんの参加が決まりました。
 当日、私は菊川さんと同じ組になりました。OUT1番ホールで恒例の記念写真を撮り、9時10分に1組目のスタート。菊川さんのティーショットです。ゴルフ愛好家には彼の鍛えられた身体を見て、すごいボールを打つだろうことは推測できます。他の参加者11名が注目します。がっちりした肉体が捻られ、その肉体が解放されてクラブヘッドがボールをヒットします。ギャラリーになってしまっている参加者全員のどよめきが起こります。ボールは唸りをあげてフェアウェーやや左を250ヤードまで一直線に進みますが、頂点からフックがかかりOB。打ち直しも全く同じような弾道でOB。幸か不幸か、結果的に3発も彼のティーショットを見ることができ、参加者は大喜びでした。三宅先生が言っていました。
「この弾道は遼君並だ。300ヤードは超えている。俺もこれまでに、アマでこんなすごい弾道を見たのは3人目だ」
 彼の飛距離を証明するホールはすぐにやってきました。このショットは同班の私たちしか見ることができませんでした。3番ホール、472ヤードのサービスロングホール。彼のティーショットはフェアウェーを真っ二つに引き裂きながら直進します。なんと彼はそのロングホールの第2打を9番アイアンで打ちました。推定飛距離320〜30ヤードは出ています。残念ながらイーグルは取れませんでしたが、ナイスバーディーでした。
 注目の菊川さんのスコアですが、‥‥‥やはりそれは言えません。幹事として「芝好会」の若い芽を摘むことはできません。次回は「是非、先生と回りたい」と、パーティーの席で言っていました。きっと腕を上げて先生に挑戦するでしょうから、その時にスコアを報告できると思います。
 話はこれで終わりではありません。親睦と表彰式を兼ねたパーティーでも彼は主役でした。菊川さんは仕事の上で○○専務とは深い付き合いがあり、専務がグロス99でありながらの優勝 !? ということがわかると、菊川さんから専務に「どうぞ」の一献。さらに専務は「チャンプ99(ナインティーンナイン)」を三宅先生より命名されます。そのあたりから体育会系の「盛り上がり」と言いますか、菊川さんの近くに座る人たちは二人のお酌の輪の中に引き込まれ、「どうぞ、どうぞ、どうぞ」の掛け合いで酒量はどんどん増えていきます。プレーも同じ組で、パーティーも彼の前に座った今田さんは
「明るくて、礼儀正しい、楽しい人です。私たちのいた頃のMPSのspirit を15年後輩の彼もちゃんと持っていますね」と感慨深く話しておられました。
「それと、小技がウマイ」を連呼。酒の力を借りて無礼を承知で、先輩の今田さんにも!「どうぞ、どうぞ、どうぞ」と「呑ませ合い」もヒートアップし、彼のお陰?で「2時間飲み放題」の料金の元を取りました。
 さらに5人の参加者は2次会にも付き合わされました。そこでも「どうぞ、どうぞ、どうぞ」は続き、彼の怪力は店の鳴り物のマラカスまで大破してしまいました。これ以上は、お話できません。
 彼の祝杯を十二分に受けた専務ですが、自転車で帰宅されました。お酒関係の仕事なので、飲酒運転することなく小田原から鴨宮まで自転車を押して帰ったそうですが、自転車をこぐ以前の作業であるサドルにまたぐ事が出来なかったのが本当のようです。さらに帰路は茨の道で、いろいろなことがあったようですが、このこともこれ以上は○○専務の名誉のために伏せておきます。
 翌日にゴルフと酒の疲れがかなり残りましたが(酒の疲れが、ほとんどです)、楽しいシルバーウイークの一日でした。ゴルフ好きの方、昔のMPSの雰囲気を体感されたい方、是非参加してみてください。楽しいこと、お約束します。「どうぞ、どうぞ、どうぞ」

(「芝好会」幹事 斉藤)

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