三宅学習塾OB会 > トップ > 会員からの寄稿 > 今の三宅先生の授業

今の三宅先生の授業

は中学一年生。今年の3月から三宅塾に通っている。僕のこの文章を読んでくれている皆さんは、三宅塾の卒業生ばかりだと思う。だから、三宅先生の今の授業の様子を紹介します。
 先生から昔の塾の話をよくしてもらう。行事がたくさんあって楽しかったらしい。行事がなくなってしまったことは残念だが、授業は今もとても楽しい。
 三宅先生は本当におもしろい。お笑い番組を見ているよりはるかにだ。できればずっと話していたいが、それを言ったら、きっと先生は、
「お前と一緒にいたら、頭が痛くなるから嫌だよ。」
 と、言うだろう。何しろ口が悪い。いつもこんな感じだ。
 ある授業で、N君が答え合わせの時、なかなか答えようとしなかった。何か考えているようなので、それを見て先生は、
「おい、N。ノートに書いてある答えを言えばいいんだよ。緊張のしすぎだよ。キンチョーは蚊のいる時だけだよ。」
 と、言った。
 一瞬、僕は考えてしまった。
「・・・・・」
「あっ、そうか!そういうことか、アハハハハ。」
 思わず吹き出してしまった。
 N君の隣のYさんも同じ問題を間違えると、
「YにNの病気が移っちゃったよ! Nの病気はウィルス性か?」
 と、一秒も経たずに、考えるよりも先に次から次に言葉を発してくるのだ。
 「病気」は先生の言葉の中では軽い症状だ。「入院」「手術」「集中治療室」など、いろいろ用意されている。兄のKは「手術をしてもらったが直らなかった。」というところまで到達している。これはかなりの重症だ。それでも兄は、
「バカにされても、塾に入って一度も後悔したことはない!」
 と、言っている。それほど先生はおもしろいのだ。三宅先生の授業で笑わない人は、すごい変人か、先生とよほど気の合わない人だ。
 先生はその時の社会のニュースを話の中に取り入れる。最近では、「タミフル」、「鳥インフルエンザ」、「テポドン」とかだ。
 答え合わせの時、トンチンカンな答を言うと、
「お前、この間、ヘキサゴンの一番後ろの席に座っていたな。」とか、
「お前、こんどヘキサゴンに出ろよ。受けるぞ!」
 僕はこの言葉を、とても気に入っている。
 先生のおもしろい話ばかり書いてきたが、本当は多くのことを知っていて、いろいろ考えている人なのだ。言葉で上手に表せないが、要するに普通の人とは少し違う。
 例えば、忘れ物をしたり、宿題忘れをすると、初めのうちは、
「ダメじゃないか!」
 と、すごく叱るのだが、同じことを何度も繰り返すと、(ここが普通の人と違う)注意しなくなるのだ。
 僕も先生によく叱られる。
「お前もそこを直せば、いいヤツなんだけどなー。」
 先生は「このままでは、やばい」と、自分から思わなければ、成長しないと考えている。まじめなこともたくさん話してくれるが、書いていたら日が沈んでしまう。よく考えると、先生の言うことは納得できるし、正しいことばかり言っている。先生の授業は学校の勉強だけでなく、人としての生き方も教えてくれる。
 入塾した最初の授業で、先生の言った言葉を今もよく覚えている。「うそには三つある。」という話だ。「そのうちの一つ、自分を守るうそ。相手をだましたり、ごまかしたりするうそは決してよくない。」
 この言葉には、小学生までの自分を見ぬかれたようでドキッとした。
「人には失敗もあるし、できないこともある。正直に言えば、そのことで先生は怒らない。努力してそういううそを言わなくていいような人間になることだ。」
 先生の話は熱い。
 ほかにもたくさん教わってきたが、これからもどんなためになる話を聞けるか楽しみだ。ためになる話とおもしろい話の三宅先生の授業は最高だ。
 卒業生の皆さん、今の三宅先生についてもっと知りたいなら、もう一度先生の授業を受けてみたらいかがですか?僕もおもしろいことがあったら、また報告します。

(ペンネーム「ひでー・カス」 ’94生まれ)

住 所
〒250-0034 小田原市板橋647番地 三宅学習塾OB会事務局
事務局への投稿などはこちらへ
三宅先生への連絡などはこちらへ