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カナダからの手紙

宅先生、スタッフの方々、お元気にしていますか?こちらで生活を初めて、早1年が過ぎました。言葉には苦労していますが、妻共々元気にやっています。こちらでも1チャンネルだけですが、日本のTV番組を見ることが出来ます。今年の日本は寒かったそうですね。逆にこちらはとても暖かく、家の周りの雪もほとんど解け、日本よりも暖かいくらいす。(今朝は+5℃でした)
 私の住んでいる町は、トロントから車で1時間のOrangevilleという人口2万人の小さな町です。日本で売られているカナダの地図には、多分載っていないでしょう。でも、食料品スーパーやWallMartもあり、生活環境は鴨宮に似ています。日本の食料品も家の近所のスーパーで売っており、刺身や味噌以外は、ほとんどの物が地元で揃います。三宅先生の大好きなゴルフも、コースが多くあり、料金も安く、夏場は会社帰りにチョイと寄り道をしています。ただ、腕のほうは相変わらずで、アイアンを使う回数とパターを使う回数がほぼ一緒です。
 言葉については、非常に苦労しています。実は、今回の転勤まで、海外に出たことが1度もありませんでした。40歳を過ぎて初めてパスポートなる物を手にいたしました。最初に空港に降り立ったときは、入国検査官に「Hello!」の一言が言えませんでした。英語で話しかけるのが、こんなにも難しいとは思っていませんでした。今でもほとんど変っていませんが、「OK」と「Yes」と「Ya」で、どうにか立ち回っています。なかなか「No」は言えません。
 言葉ではいくつかの失敗をしています。先日もナイアガラに行った際、地図を買おうと思い、店員に「map」と言ったところ、掃除用品売り場に案内されました。どうも「mop」と間違えられたようです。この時はさすがに「No!」と言いました。
 税関の審査で「1万ドル以上持ってるか?」と聞かれた時も、“I have Japanese yonju-man yen.” と答えていました。自分では「日本円で40万円持ってます。」と言ったつもりで、その時は完璧に答えられたと思いましたが、後で考えると「ヨンジュウマン」って、おもいっきり日本語ですよね。この場合の正解は、「NO!」と一言きっぱり言って、それでいいということを後で知りました。
 危なかったのは、出張でアメリカに行った際、国境の入国審査で「drugを持っていませんか?」と聞かれ、「Yes」と答えてしまった時でした。それまで下を向いてた審査官が急に頭を上げ、睨みながら同じ質問を繰り返してきました。一瞬なんでか解らず、「I don’t have」と付け足し、その場をなんとか切り抜けました。「Yes」の使いすぎに注意しましょう。
 このように、日々失敗の繰り返しですが、どうにか生活も落ち着いてきました。冒頭にも書きましたが、こちらの今年の冬は暖かいほうですが、それでも寒波が押し寄せてくると、−30℃にもなり、Freeze(凍り)しかけた事も何度かありました。
 遠くの地からOB会のHPを楽しみにしています。事務局の方、ありがとうございます。Thanks letter from Canadaでした。

(ペンネーム タコ)

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