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命の値段(後編)
  〜死に際に楽しい人生だったと言えるようがんばって頂戴〜

3. 日本人は他人に頼りすぎ
 医療費にもかかわってくる話かも知れないけど、領収書を見ていると管理料とか、情報提供料とかってわかります? 薬剤料っていうのが薬本来の値段と考えてもらえるといいかも、技術加算料とかって、例えば「1錠を半分だけ飲んでくださいって」と言われて半分に割線(かっせん)が入っていれば良いけど、つるつるのマーブルチョコみたいだったらどうします? HAC(ハック)には錠剤を割る道具が売ってます。多分1000円位かな? 前に歯で噛み砕いてるとか、包丁で割ってどっかいっちゃったている人とかいました。何で割ってあげないの?って思うでしょ。割りましょうかって声をかけるんですけど自分で割りたいという人も中にはいます(さすがに、マーブルチョコみたいなのは、こちらで割りますけど)。こちらで割ることによって保険点数を徴収してよい商品もあります(お上の考えることなので、若干変わることがあるけど)。まぁ金額のことはおいといて、割りましょうか?って声をかけると、「じゃあお願いします」って言う人が大半です。そんなあなた、面倒くさがりでしょ(アトピーの人の多くが、面倒くさがりなのよね。糖尿病患者もね)。リウマチ患者なら仕方がないけど、ちょっと自分の薬なのよ〜。しっかりしなさい。もっと最悪なのが、一包化(いっぽうか)と言う、指示を見かけます。何種類か薬があると、どれがどれだかわからなくなってしまう方。手が不自由なので、ヒートから(昔、マーブルチョコって、前が透明で、後ろが銀色の包みに入ってたでしょ。あれがヒートシール。通称:ヒート)出せない方など、朝1つの包みに入っていれば、楽ですよね。そういう人たちには大いにやってあげたい調剤ですが、ただめんどくさいというだけで「一包化にしてくれ」っているの。そんな人は、ずーっと病院から卒業できないわよ。飲んでりゃいい、としか思ってないんだもの。薬はあくまでも健康で楽しい人生を送る為の補助なんだから、食事に気をつけたり、しなきゃダメなのよ!! その点、海外では箱だしなんだって。要は日本だと、Fという薬を一日3錠28日分としたら、きっかり84錠渡すじゃない。ところがどっこい、100錠入り1箱ポーンと。それも未開封だから添付文書付き(効能効果のほかに、副作用の情報もばっちり書いてある紙のこと)。日本じゃ考えられない。副作用情報をみて飲みたくなければ飲まなくてもどうぞって事だもの。日本の土壌じゃありえない。コンプライアンスが悪くなってDrに怒られるわよ。それだけ海外の人たちは自分の事は自分で何とかしようって思っているのね。良くなるはずよ!でもこれも最近聞いた話。さっきの中堅どころの先生、成長したらしい。窓口で患者さんが「血圧の薬を飲んでなくて余ってるんですが処方箋の血圧の薬削除してもらえませんか?」。早速Drに伝えると「飲まないのは、自由だけど、責任はもてないからね」そのとーり!これが血圧の薬でなくても、飲まないのは自由だけど、それで倒れたって知らないわよ。面倒見切れないわよね。何の為に病院来ているのかわからない人結構います。知り合いの家で病院やってるから悪くもないのに。診察を受けて薬が出るんだけど、飲んでなくて捨てちゃうとか(おばあちゃん系の患者さんに多い)、1割だから安く感じてるけど、その他は税金なのよー。あと検査室の人から聞いた話。レントゲン撮るのに「何で服を脱がなきゃならないんだ」と騒ぐ患者、学校って大切よね。勉強も大切だけど、社会に役立つ授業やってもらいたいな、基本的な。でも私達の頃はまだ充実してたと思うのよ。だって小学校までの勉強って生活のベースになってるもの。洗濯物が乾きやすのは、太陽光線よりも風がカギとか。家庭科は重要。中学は人とのコミュニケーションをとるうえで知識をどれだけつけられたか。高校ではちょっと専門分野の勉強の基礎。log計算がpHに行き着くのに時間がかかったけど、社会にでて平均的に生きていくのなら、このくらい学校で学んだほうが良いわね。いまでこそゆとり教育とかなんとかいっちゃって、日本人がバカになって行くようなシステムじゃない。アメリカか中国か、はたまた北朝鮮の工作員による日本人バカ計画よっ!たぶん。文部科学省も他人に頼っちゃってるんじゃない?
4. 楽しい人生を
 アメリカのブラックジョークに、ある老夫婦が、毎日健康で長生きする為に、決しておいしいとはいえないけど、健康的な食事をしていました。ある日、車でドライブ中崖から落ちて二人ともあっけなく死んでしまいました。そして二人とも天国へ召されました。たどり着いた天国で夫が急に怒り始めたのです。何故って、たくさんのおいしい食べ物が食べ放題でした。「こんなにうまいものが食べれるんだったら、好きなものを食べて早く死ねばよかった!」。世の中そんなに甘くないよ、おじいちゃん。でも食事って大切よね。好きなものが健康でいられるものならいいんだけど、嗜好食品と言われる数々のものは量に気をつけて摂取したほうが良いわよ。それから、よくいる患者さん。みのさんの番組でこの食品は良いっていうから毎日食べてる‥とか。あくまでもまんべんなくバランスよく食べるのがいいの。TVっていいことも言うけど、それはちょっとおかしいっていうことあるからね。とりあえず食事を基本に(ここで問題発生。今の食品で絶対安全なものはないと思う。だって自然がめちゃめちゃだもん。昔ほど高い栄養価でなかったり、見栄えをよくするために、農薬かかってたりしかたがないことかも知れないけどそれが現実よね)運動をして(空気も汚れてるよね)睡眠をとる。お日様と並行するような生活が良いわよ。特にアレルギーの人(喘息も含む)、副鼻腔炎の人。朝、成人男性で副腎からステロイド(副腎皮質ホルモン)が30mg出ます。これが何かと体のバランスを整えてくれるのよ。だけど昼間と夜が逆転しているような生活だと、出にくくなるのよ。副腎も疲れちゃうのよね。そんなときにはステロイドを飲んで、副腎さんを休ませてあげるのもてなんだけど、あんまり休ませすぎると仕事しなくなっちゃうの。だからステロイドが怖いってみんないうでしょ。それは漫然と使っちゃうからなのよ。とにかく根本は生活リズムを地球規模の日本時刻に合わせること。そうそう髪の毛も夜更かしする人って伸びるの早いらしいわよ。不経済よね。電気代もかかるし。
 じゃあ、他にも、持っているといいかもっていうグッズを紹介するわ。
□ 家庭の医学:本屋さんに行って頂戴。国語の辞書、漢語林、英和辞書の次くらいにランクインする。“一家に1冊”の1つね。(H17.5.16より、各携帯会社より、情報提供開始します。ちなみに、ボーダフォン18日、au6月9日です。)
 □食品成分表:糖尿病患者用の方が、写真も付いていて考えやすい。
 □小さな手帳:100均とかで売っているもので十分。今まで罹った病気とか飲んで、副作用がでた食べ物や薬、今常用している薬等メモっておいたほうがいいわ。俗にお薬手帳っていう優れものがあるんだけど、保険点数の対象になるから自分で管理できるんだったらそれで十分でしょ。3割の方で5〜60円位毎回取られちゃうから、うちの薬局では患者さんにお金がかかるようなことは最低の事しかしないので、所定のお薬手帳をもっていて提出のある方のみ保険点数取ってますけど。ひどい所だと何もいわずに手帳を作成して徴収している所もあるらしい。
 □医療は日々進歩しているから新聞等の健康面を読んで頂戴。それで自分で考え納得していいんだったら、いいんじゃない?そうそうマイナスイオンのドライヤー前からマイナスがでるんだったら後ろからプラスが出なきゃおかしいじゃんとか。浄水器もそう、イオン分解でアルカリイオン水がでるんだったら等量の酸性水が出るわけで、放置してしまえば普通の水。そういうの小学校、中学校のレベルで考えられるから。もっとも今のゆとり教育じゃわからないかもしれないけど。そんなにお金かけなくても健康って手に入るものよ。題名が“命の値段”だから大胆発言しちゃうけど、人生で健康に掛ける金額を最低に抑えるには、今の日本のシステムでは保険証を返しちゃうっていうのもありよね。もし病気をしたときには自費だけど(たまにいますよ、保険証ないって言う人。健康に自身があるんでしょうね)。ここまで書いちゃうと自分でも今の日本ってよくわからない。まあとにもかくにも、「死に際に楽しい人生だったといえる、ようにがんばって頂戴」。

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