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ウォーキング

年ついに年間370万歩を歩破しました。一昨年に1日1万歩、年間365万歩に挑戦したのですが、ゴルフのし過ぎなのか歳なのか11月から右腰が痛くなり、それ以降歩数を伸ばせず350万歩に留まってしまいました。そこで再度昨年挑戦し、見事目標を達成したというわけです。今年は2月1日現在、34万歩です。知り合いの健康学の先生から、「1日1万歩にこだわらず、1ヶ月で30万歩歩くことのが大切。」という助言をいただき、それならば期間を1年にしてトライすれば、毎日の歩数を気にせずにやれるだろうと始めたわけです。
 ウォーキングの必要性を意識するようになった切掛けは2つありました。1つは犬の死です。11年飼っていた犬が4年前の2月に死にました。飼いたいと言い出したのは娘たちでしたが、ご多聞に漏れず散歩させるのは私たちです。33Kgもある大型犬でしたので、彼を満足させる運動はかなりの重労働になります。時間のあるときは、ゴルフ場、海、山といろいろなところへ連れて行きました。これは条例違反ですが、人の来そうもないと思われるところではいつもノーリードでした。その犬の死によって一緒に歩いたり、走ったりすることがなくなり、私自身の運動量もかなり減りました。体に目立った変化はなかったのですが、これでは不味いかなと思いました。
 もう1つは友人の病気です。大学時代からの友人が現代の贅沢病と言われている糖尿病になってしまいました。彼は海外での生活が長く、暴飲、暴食がたたったのでしょう。そこで彼は医者からの助言もあり、ウォーキングを始めました。ところが、その量が半端ではありません。小田原に出かける際も時間にゆとりのあるときは、住まいのある大雄山線塚原駅近くから7〜8Kmを歩きます。逆方向の大雄山最乗寺までの後半かなりの坂道も歩いてしまいます。体重も72Kgから62Kgに減り、血糖値も下がって健康な体になったと言っています。歩くことの必要性を感じました。
 私は年間40回程度ゴルフコースに行っています。(これでも40代のときに比べると2/3程度になっています。)多くのゴルフ場は10年くらい前から乗用カートで移動しながらプレイするようになりましたが、私は基本的に疲れたり、プレイに支障をきたすとき以外はカートに乗りません。移動の基本をまず歩くことと考えています。普段もウォーキングのためのウォーキングは一切しないことにしています。日常生活の中での1日1万歩を意識しています。毎日の生活の中には、仕事、通勤、家事、買い物、趣味のスポーツ、愛犬の散歩など数えきれないほどの行動があり、それらをこなしていれば、自然と平均1日1万歩になると考えています。
 健康維持の条件は腹八分目の雑食と適度に負荷を掛ける運動にあると言われています。日々の身の回りの雑役をこなすことが大切と考えています。面倒臭がったり、楽を求めてばかりいれば、それだけ健康維持係数は低くなります。生きていく中でのいろいろな仕事や雑役を、すべての筋肉、関節を満遍なく使っていれば、特別な筋トレもストレッチも必要ないと思っています。
 近年、漢字のブームが続いています。漢検を受けるために、その問題集を解いている人も多くなっています。知らないより、知っていたほうがいいことなので、そのこと自体異論はありません。しかし、本を読まない人が多くなっているご時勢に、どうして漢検の勉強をする人が多いのか、その意味がわかりません。本末転倒という気がします。私も大学受験の際には、難解な漢字や四字熟語の勉強を多少しましたが、それ以降漢字を意図的に覚えた記憶はありません。本を読んでいくうちに自然に身に付けたように思います。それでも、漢検の準1級や2級程度の問題は大方できます。
 ゲーム機DSやWiiによって各種の運動、検査、試験、疑似体験をさせられている人も多くいます。これでは都会の子供が「カブト虫採りにデパートに行こうよ。」と言っている世界と同じです。大人までが任天堂の商業主義に引きずり込まれているような気がしてなりません。せっかくヒトとして高等な頭脳と肉体を与えられているのですから、もっと五感、脳、躰が喜ぶことを日常生活に取り入れるべきだと思います。私なら友と語ったり、本を読んだり、映画を観たり、スポーツをしたり、美術館に行って名画を見ることに時間を使います。本物を楽しみたいです。
 だらしのない生活、億劫がる生活は、必要なものを探すとき、時間がかかったり、探しきれずに再購入したりして、時間とお金を無駄に使っていることが多いと言われています。病気になってしまうことも、一種の時間の無駄遣いです。普段から片付けるものを片付け、歩くべきところは歩き、大きな視野で考えることをしていれば、特別なことをする必要はありません。結局長い目で見れば、面倒臭がる生活は時間を無駄にしていることが多く、不健康にもなります。このように肉体も頭脳も普段からマメに使っていることが、心、知、体が健康でいられる秘訣と考えています。

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