北海道のゴルフ場　その４

今回のゴルフ・イン・北海道では、JRの車内で隣に乗り合わせた７５歳くらいのおばあさんと親しくなり、北海道のいろいろな話を聞かせてもらう機会がありました。その中で印象に残った話は、財政、経済悪化の中、北海道の多くのお年寄りはとても辛い生活を強いられているということでした。行政サービスのカット、交通機関の合理化で、病を抱えている老人世帯は特に大変なようです。
　若い頃、日本の高度成長のために鉱山で死と隣りあわせで真っ黒になって働いた結果が、今の老後の生活ということです。可哀想になりました。子供たちは生活のために都会に出てしまい、面倒を看てもらうこともできず、隣町までタクシーで通院しなくてはいけない老人が多くいると言っていました。これではスズメの涙ほどの年金生活者には泣き面に蜂です。
　突然、電車が急停車しました。車内放送で「前を走る電車が鹿と衝突しました。その処理にあたっていますので、しばらくお待ちください。」ということでした。北海道では電車が動物とぶつかることはよくあると言っていました。平地にもよく下りてくるとのことです。
　３０分くらいおしゃべりして、そのおばあさんと別れるときが来ました。その際「ゴルフ楽しんでくださいね。」と、言われました。心からそう言ってくださっていることは十分わかっていましたが、北海道のお年寄りの困っている生活を聞いた後だけに、その言葉は胸に刺さりました。
　プレイ中に動物と出会うことがたまにあります。今回もキタキツネに会いました。キタキツネとエゾリスはよく見かけます。私がティーグラウンドに立とうとしたらブッシュから出て来て、「このオッサン、どのくらい上手いのかな。」という感じでこちらを見ていて逃げる様子もありません。そこでティーショットを中断し、カートのフロントかごに常備している愛用のデジカメで撮ったのが右の写真です。
　今回は紅葉に囲まれたコースの写真を集めてみました。