CDのお知らせ
バッハ自ら編纂した音楽語法の辞書とも言われる曲集。J.S.バッハ『オルガン小曲集』 COO_RECORDS(株式会社マーキュリー)より発売中。
取扱い





ドイツのトロッシンゲン、 オーストリアのウィーン、

のおはなし。





トロッシンゲンの話その1

 ドイツ南部の黒い森にほど近い丘陵地帯にある小さな町、トロッシンゲン。

 オルガンを初めて5年後の1996年、当時師事していた吉田實先生に勧められて参加した武蔵野市国際オルガンコンクール。このコンクールの審査員でリサイタリストだったギエルミ氏の演奏を聴き、絶対この人に習いたいと決めたのでした。その2年後にここトロッシンゲン音楽大学の古楽科の大学院(Alte Musik , Orgel , Künstleriche ausbildung)に入学したのです。ギエルミ氏は、ミラノ音楽院でも教鞭をとられていて、自宅もミラノ郊外。トロッシンゲンへは、ミラノから車を飛ばして、2週に一度やってくる。門下生の2週分のレッスンを二日間の滞在期間に詰め込むため、レッスンも夜遅くなる場合が多く、私は、よく一番最後の夜10時から12時までのレッスンにあたって、夜中にチャリンコを飛ばしてアパートまで帰ったものだ。

 ところで。ドイツでの自転車事情。私が住んでいたアパートは、学校の校舎から歩いて片道15分くらいのところにあったので、日に何度も学校とアパートを往復するにあたって、真っ先に自転車を買った。近くのディスカウントストアみたいなお店で結構安く売っていたので、念のため試乗して(当たり前だが大人用を)買ったが、これが思ったよりも大きすぎて足がふらふらになる。どうやら、子供用を買わないとだめみたいだ、と後から知った。それと、ドイツでは自転車は自動車と同じ扱いらしい。学校の帰り道に自動車の一方通行の標識が出ていた道を何気に逆走したら、前から着た車に、えらい勢いでクラクションを鳴らされた。その時は、何のことだかわからなかったけれども、警察官がいたら捕まるよ!と友人に笑われた。

 ところで、この学校だが、朝早くから夜遅くまで学校が開いているので、楽器の種類にさえこだわらなければ、練習には不自由しない。私の場合は、古楽科だったからロマン派のような大きな楽器を必要としなかったので、小さい楽器の部屋をはしごして練習してたな。あまりにも田舎で、まったく他にやることもないから、1日7時間くらいは弾いてたかな。今思うと、本当に恵まれていました。





トロッシンゲン音楽大学



トロッシンゲンの街



教会のオルガン