vol. 08 京都市 右京区


  京北の八丁川源流域にその滝はある…。小滝が続く美しい大ババ谷の山道を…清流に沿って…
  のんびりと歩く…しばらくするとババ滝に出会う…。落差もなかなかのものだったが…また水量のある時に
  来てみたいものだと思った帰り道…近くで窯をこしらえていたご主人とお話しをした…。終始笑顔で語られる
  ご主人…。百間滝、馬場滝について伺うと…。「百間滝?なんやそれは?そんなもんは知らん…大ババ谷に
  あるから馬場滝や…大ババ谷の一番奥にある一番大きいやつや…ほかのは滝とちがうで」
  と笑顔で語られる…。 そう…滝の名前なんてものはどうでもいい…自然にその様に感じた…。
  お礼を述べお別れした帰り道…そのご主人の笑顔のおかげでどれだけ気分良く帰路に着けたことか…
  なんぼ人を気持ち良くさせてくれる御仁やねん…。おいちゃん…ほんまおおきにやで…。



  愛宕山の京都市側…その麓にある大杉谷に空也の滝がある…調べれば上流にひぐらしの滝もあったので…
  二つの滝を観に行った…。車を停めた場所から空也の滝までのんびりと歩き…滝に着けば…
  掃除をされているご婦人がおられたので…上流のひぐらしの滝までここから行けるかどうか聞いてみた…。
  返答は…ここからは行けないので…一旦戻って登山道から向かってくれとのことだった…。

  空也の滝を写真に収め…一応持ってきた地図でも眺めてから…ゆっくりひぐらしの滝へ向かおうと
  ポケットから持ってきた地図を取り出すと…出てきたのは違う山の地図だった…。仕方なく道探しを諦め…
  ご婦人が言われた様にするかと思った時…向かって左側の斜面に行者用であろう鎖場が目に入る…。
  そして…そこから続く道らしきものも…。振り向けばご婦人は居ない…。周りを見渡しても誰も居ない…。

   〜中略〜

  小川に沿って山道らしきところを歩き…時には川も歩き…じきにひぐらしの滝へたどり着く…。
  帰りは左岸の林道より下山する…。どこに出るかと思っていれば…
  空也の滝の入り口付近に出ることができ一安心…。その後…車まで戻りキーを出そうとしたら…
  ポケットから大杉谷の地図が今頃になって出てきた…。そんなものだろう…。



  国道162号線の梅ヶ畑地区より毘沙門谷へと入る…。ゴーロをしばらく歩き…いくつかの小滝を眺める…。
  しばらくして…見上げた右岸に道らしきものが見えたので…斜面を登り…登山道らしき道に出た…。
  すぐに2段?になる綺麗な滝(写真三枚目)に出会い…近くの木にくくり付けてあった古いロープで
  滝の下へ向かえた…。水量もあり…その姿は美しく…満足して帰路に着く…。

  帰宅後ネットで調べてみると…私が見た滝は毘沙門の滝ではなく…その下流の滝…。毘沙門の滝は
  まだ奥で…滝の落差もまたそれ以上だったと知る…。  後日…また毘沙門谷へ向かうこととなる…。



  嵯峨の清滝…清滝川に沿ってハイキングに適した遊歩道がある…そこから目的の明神谷がある…。
  ハイキング道から谷に入るとすぐに滝が現れ…しばらくいくつかの小滝を眺めるのんびりルート…。
  最上段には長いナメ滝があるが…どこからどう写真を撮ってよいか分からず…眺めるだけで下山した…。

  明神谷からハイキング道に出ようとした時…「まあ…どこから人が出てくるの…」と…歩いていたご婦人が
  オーバーなリアクションで驚く…そのご婦人と連れの方等と笑ってお話しなどしていると…
  少し離れた所に一人…ショートパンツに黒いハイソックス…首からは立派なカメラの綺麗なお姉さんが
  ずっと私を見ていた…。

  ご婦人方と話しを終えてお別れをし…ハイキング道を歩き出す…。何気に振り返ると…
  綺麗なお姉さんも振り返ってこちらを見ていた…。う〜ん…よっぽどオイラがオットコマエに見えたのか…?
  否…よっぽど変なオサーンに見えたのだろう…。それが私の山?ガールとの初めての出会いだった…。

  しかし…季節のせいか…天気のせいか…時間帯のせいなのか…やけに暗く感じる谷だった…。



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