河川徘徊



凍てるような…冬の日も…

焼けるような…夏の日も…

どれだけの距離を…

どれだけの時間を…

一人…

河川を徘徊したことだろう…

そこに眠る…遺物を求め…
出会ふことが無ければ…流され…

いづれは…砂に還っていたであろう…



遥か遠い…古 (いにしえ)に…

人間の手によって作られた…器…




完品ではないが…

再び人の手に触れられた…

須恵器 (すえき)…



砂浜にちょこんと置かれた様に…エッ?と目を疑った…
土師器 (はじき)…
幾多の天災…

幾多の戦乱の時を超へ…

今…現世で…こんにちは…
出会ふも…

出会わなひも…

巡りあわせ次第…


運が良ければ

ときには…

瓦器 (がき)の椀の…

完品(※)も…



※完品といっても自然磨耗はもちろんあります。






- 追記 -


流れ着いていた浜から推測し… 運よく発生源に出会えると…

   

瓦器の椀…皿…そして石包丁も…そのままの姿で現世に蘇る…



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