その他断片 (2016年以降)

様々な音源、映像などをここで紹介します。なおここで述べられている情報の一部につきましては、間接的なものであり、その真正性につき完全な裏付けはとれていないので、ご注意ください。
Three Amigos Walk In A Tent 2016 (映像)  
 
James Taylor : Vocal, Acoustic Guitar
Jeff Bepko : Piano
Yo-Yo Ma : Cello

1. Slap Leather

収録 : Probably fall of 2016 during the fund raising campagin for Hillary Clinton

 

2020年9月JTからYoutube、Facebookに投稿された映像。撮影日・場所の記載はなく、「Three amigos walk into a tent... "Slap Leather" by JT, staring Yo-Yo Ma and Jeff Babko」とのみ記されたもの。Facebookへのファンの投稿に対し、JTが「This was a few years ago」と答えている。

小さなイベント会場のようなテントの中で、シンプルな機材のセッティングで3人が演奏している。このような設営で、2010年代後半ということで、おそらく 2016年秋に行われた大統領選挙のための資金集めイベントのひとつと思われる。当時JTは、ヒラリー・クリントンの選挙キャンペーンに参加しており、ザ・バークシャー・イーグルのアーカイヴで、ヨー・ヨー・マやオーウェン・ヤング(ボストン交響楽団のチェロ奏者)が参加して 「You've Got A Friend」、「Shower The People」、「Here Comes The Sun」、「Slap Leather」などを歌ったという新聞記事があったので、間違いないだろう。11月の選挙でヒラリーはドナルド・トランプに敗れてしまうという予想外の結末となったので、JTは当該映像の出所を明記することをためらったものと思われる。

何と言ってもヨー・ヨー・マが大真面目で「Slap Leather」を弾いているのが傑作。曲調のためか、いつもよりもボディアクションが激しく、ガッツが入った演奏が凄いジェフ・ベプコは、ラリー・ゴールディングスに次ぐ、JTバンドのキーボード奏者。JTのアシスタント、エリン・クスミン(Ellyn Kusmin)による撮影で、曲が終わった際に一瞬カメラが右に動き、ヨー・ヨー・マの隣りに座っているオーウェン・ヤングの姿が写る。

ヨー・ヨー・マが「Slap Leather」を演奏する珍品。


  
National Christmas Tree Lighting Ceremony 2016 (映像)  
 
James Taylor : Vocal, Acoustic Guitar (2), Chorus (3,4)
Garth Brooks : Vocal (2), Chorus (3,4)
Trisha Yearwood: Vocal (2), Chorus (3,4)
Marc Anthony: Vocal (3), Chorus (4)
The Airmen Of Note: Big Band

Barack Obama, Michelle Obama, Sasha Obama, Eva Longoria Baston, Kelly Clarkson, Yoranda Adams, Chance The Rapper, Simon Manuel, The Lumineers, Asro Blue: Chorus (3,4)

1. Have Yourself A Merry Little Christmas [Hugh Martin, Ralph Blane]
2. What I'm Thankful For (The Thanksgiving Song) [Garth Brooks, Trusha Yearwood]

3. Feliz Navidad [Jose Fericiano]
4. Jingle Bell [Traditional]

収録 : South Lawn, Washington DC, December 1, 2016

 

ワシントンDCの年末恒例行事として、クリスマスツリー点灯式がある。1923年に第29代クーリッジ大統領が始めて以来、毎年の12月に大統領が出席してホワイトハウス南の芝地(South Lawn)で行われている。2016年は、オバマ大統領最後の点灯式となった(翌年任期満了に伴う改選によりトランプ氏が大統領になった)。そして当該セレモニーにJT、ガース・ブルックスとトリシャ・イヤーウッド夫妻が参加した。

JTは、ワシントン駐在の空軍ビッグバンド、ザ・エアマン・オブ・ノートの伴奏で アルバム「October Road」2002 A17、「James Taylor At Christmas」 A19 2006に収められた 1.「Have Yourself A Merry Little Christmas」を歌う。ガース・ブルックスとトリシャ・イヤーウッド夫妻は、11月11日にクリスマスアルバム「Christmas Together」 C97を発売したばかりで、JTと3人で同作に収められた 2.「What I'm Thankful For (The Thanksgiving Song)」を歌った。本セレモニーは、曲毎に歌い手が変わる進行の都合で曲間のセットアップに時間がかかり、本曲についてもサウンドチェックの時間がかなり長くなったため、ギターを持ったJTがクリスマスソングの「God Rest Ye Merry Gentlemen」のインストメンタルをさらっと弾いている。これは2011年のクリスマスにJTのYouTubeで公開された動画と同じ内容の演奏だった。

セレモニーにおける他の内容についても簡単に触れる。まずケリー・クラークソンが登場してブルース・シンガー、チャールズ・ブラウン 1960年がオリジナルで、イーグルス 1978年のカバーで有名な「Please Come Home For Christmas」を歌い、オバマ大統領が開会の辞を述べる。マーク・アンソニーの「Auld Lang Syne (蛍の光)」に続いて、ガース・ブルックスとトリシャ・イヤーウッド夫妻が登場し、上記のアルバムから「I'm Beginning To See The Light」を歌い始めるが、マイクの不調でガースのボーカルが完全オフになり、演奏中断。サウンドチェックの後歌い直す。ヨランダ・アダムスのゴスペルな「Oh Holly Night」、チャンス・ザ・ラッパーの「Sandy Candy」の後、JTが登場して1.を歌う。ケリー・クラークソンのロックンロールな「Run Run Rudolph」の後に、ミシェル大統領夫人と当時話題の水泳選手シモーン・マニュエルが登場し、クリスマス物語「A Visit Form St. Nicholas」を朗読する。コロラド州のフォークバンド、ザ・ルミニアーズが「Blue Christmas」の後に 2.が歌われる。オバマ大統領のスピーチの後フィナーレとなり、ゲスト全員がステージに立ち、マーク・アンソニーのリードボーカルでホセ・フェリシアーノの「Feliz Navidad」(スペイン語でメリークリスマスの意味)を皆で歌う。最後にオバマ大統領主導で、皆で「Jingle Bell」を歌ってセレモニーは終了する。

曲間の時間が長いなどの難はあるが、皆楽しんでいる感が伝わってくる。

[2023年8月作成]


NBC Today Show 2016 (映像)  
 
James Taylor : Vocal, Acoustic Guitar
Larry Goldings : Piano
Owen Young : Cello
Jon Suters : Upright Bass, Electric Bass (1)
Nick Halley : Drums
Arnold McCuller, Kate Markowitz, Kim Taylor : Back Vocal (1)

1. Only One
2. River [Joni Michelle]
3. You And I Again
4. Have Yourself A Merry Little Christmas [Hugh Martin, Ralph Blane]

収録 : December 8, 2016 NBC Studio, Rockfeller Plaza, New York , NY
放送 : December 8, 2016 (1,2,3)
    December 25, 2016 (4)


 

クリスマス・シーズンなので、マンハッタンのロックフェラー・プラザにあるNBC放送のスタジオから放送される朝番組 「NBC Today Show」 にJTが出演した動画について書きます。

各曲毎に動画が投稿されたため、曲順は不明。1.「Only One」は、始めに番組キャスターの Matt Lauer、Natalie Morales、Al Roker、Tamron Hall が勢揃いし、JTと談笑の後、演奏される。この曲のみコーラス隊付き。ピアノのラリー・ゴールディングスとチェロのオーウェン・ヤングは常連。ドラムスのニック・ハーレイは、私の知る限り、@ 2013年の「A Nation To Remeber」、A 2015年の「New Port Folk Festival」、本動画の翌日に行われた B 「Holiday In Brooklyn」 2016 など、東海岸で行われた単発ライブに参加していた人。マサチューセッツ州バークシャーを活動拠点とするマルチ奏者ジョン・サター (ABに参加) はべースを弾いている。撮影スタジオは1階にあり、ステージの背景は恐らく5番街。JTとバンドは通りに背を向けて演奏しているため、通行人で彼と気付く人は少なく、立ち止まって写真を撮る人がたまにいる程度。2. 「River」、3.「You And I Again」は心に染み入る演奏で、ボストン・シンフォニーのソリストであるオーウェン・ヤングのチェロが素晴らしい。

4.「Have Yourself A Merry Little Christmas」は、同日に収録されたが、放送は別の日。他の曲では、「Citi Concert Series」というテロップが写るが、この曲のみ「NBC News Sunday Today」という表示になっている。収録日の 2016年12月8日は木曜日なので、放送日はその後の日曜日のいずれかということになる。インターネットで同曲のテレビ放映の記事があり、その日付が25日(日曜日)だったため、放送日を12月25日とした。

JTが少人数のバンドをバックに、淡々と歌っている。

[2022年12月作成]


Transatlantic Sessions At MerleFest 2017 (音源・映像) 

James Taylor : Vocal, Acoustic Guitar
Joe Newberry : Banjo (2,5), Back Vocal (4)
Sarah Jarosz : Acoustic Guitar (5), Back Vocal (2,4)
Declan O'Rourke : Back Vocal (4,5)
Karen Matheson : Back Vocal (4,5)
Maura O'Connell : Back Vocal (4,5)

[Transatlantic House Band]
Jerry Douglas : Dobro, Back Vocal
Aly Bain : Fiddle
John McCusker : Fiddle
Russ Barenberg : Mandolin
Michael McGoldrick : Whistle, Pipe
Donald Shaw : Piano, Accrdion
John Doyle : Acoustic Guitar, Electric Guitar
Daniel Kimbo : Bass
James MacKintosh : Drums, Percussion

1. Carolina In My Mind
2. Copperline [Reynolds Price, James Taylor]

3. Millworker
4. Sweet Baby James
5. Steamroller Blues

6. Steamroller Blues (Rehearsal)


2017年4月28日 Watson Stage, MerleFest, Wilkes Community College, North Wilkesboro NC


ドック・ワトソン(1923-2012)は、アメリカン・トラディショナル・フォークをベースとして、ブルーグラスやポップスを取り入れたスタイルを確立したアメリカ音楽界の巨人の一人で、アコースティック・ギター(特にフラットピック奏法)の名手としても不滅の存在だ。彼と一緒に演奏していた息子のマール・ワトソンは、1985年農場でのトラクター事故により亡くなってしまった。マール・フェストは彼の死を悼んで、地元ノースキャロライナで1988年から始まり、ドックの言葉「Traditional Plus」という柔軟なポリシーが人気を博して、全米屈指の音楽祭になった。30周年にあたる2017年は、アメリカのドブロ奏者ジェリー・ダグラスとスコットランドのフィドル奏者アリ・ベインが率いるトランスアトランティック・セッション(詳細は 2009年の映像 E20参照)が初登場し、ゲストの一人としてJTが出演した。バンド名の通り、ヨーロッパとアメリカの伝統音楽の達人が一堂に会したもので、前者がアリ・ベイン、ジョン・マッキュスカー、ドナルド・ショウとジェイムス・マッキントッシュ(以上スコットランド)、ジョン・ドイルとマイケル・マッゴールドリック(以上アイルランド)、後者がジェリー・ダグラス、ラス・バレンバーグ(メインはギターだがJTのバックではマンドリンを演奏)、ダニエル・キンボ(ジェリーのバンドのベース奏者)だ。彼らが演奏するインストルメンタル曲の間に、JT以外のゲスト・シンガーとして、地元を本拠地とするジョー・ニューベリー、テキサス州出身のサラ・ジャローズ(1993- )、アイルランドからデクラン・オルークとマーラ・オコンネル(彼女の1995年のアルバム「Stories」にはJTがコーラスで参加している →C61参照)、スコットランドのカレン・マテソンが登場して、各2〜3曲持ち歌を披露している。

JTは前半の登場で、 1.「Carolina In My Mind」と 2.「Copperline」はどちらも彼が育ったノースキャロライナ(本フェスティバルの地元)を歌った曲で、前者が有名になる前の渡英中でのホームシック、後者は昔住んでいたモーガン・クリークでの少年時代の思い出がテーマとなっている。映像をよく観ると彼の左手中指には絆創膏が巻かれていて、これはスキーで怪我をしたため。それが原因で、3/31〜4/10の南米ツアーではギターを弾くことができず、ディーン・パークスが代役を務めていたが、この時点ではギターが弾けるまで回復したようだ。1.「Carolina In My Mind」でサラ・ジャローズとジェリー・ダグラスがバックコーラスを担当、2.「Copperline」では、ジョー・ニューベリーがバンジョー、サラ・ジャローズがアコースティック・ギターで加わっている。

ここでJTはいったん退場し、ステージの終盤に再登場する。3.「Millworker」はこのバンドにうってつけの曲で、通常に増してスピリチュアルなパフォーマンスを楽しむことができる。4.「Sweet Baby James」は、ゲストシンガー全員がコーラスを担当。アンコールの 5.「Steamroller」では、2, 3 に続きジョー・ニューベリーとサラ・ジャローズが楽器で加わり、他はバックボーカルを務める。いつもはヘヴィーなエレキギターがフィーチャーされるブルースであるが、ここでは伝統音楽で使用する楽器を駆使して、とてもユニークなサウンドに調理している。ソロはジェリーのドブロ、マイケルの横笛、ダニエルのベースの順。ちなみにJTのサイトで、本曲のリハーサル(歌なし)の映像を観ることができた。椅子に座って円陣を組んでのリラックスしたプレイもなかなか良い出来。

JTの歌に限らず、インスト曲や他のゲストシンガーの歌など、どれをとっても素晴らしいステージであるが、特にバンド、ゲストシンガー達の相互の尊敬の念がひしひしと伝わり、それが音楽に精神的な深みを与えている点、また2009年にJTがゲスト参加したセッション E20 では演らなかった1, 4, 5 を歌っていることもあり、何度聴いても感動を覚える最高のライブ演奏だ。

[2017年6月作成]


 
The Late Show 2019 (映像)   
 
James Taylor: Vocal, Acoustic Guitar
Bernie Williams: Electric Guitar
Clliford Carter: Piano
Will Lee: Bass, Back Vocal (1,2)
Antonio Sanchez: Drums
Evan Barker: Trumpet (3)
Lou Marini : Alto Sax (3), Back Vocal (2)

Dennis Collins: Back Vocal (1,2)
Neal Coomer: Back Vocal (1,2)
Chrissi Poland: Back Vocal (1,2)
Kim Taylor: Back Vocal (1,2)

Stephen Colbert: Host

1. Carolina In My Mind
2. Shower The People
3. Your Smiling Face

放送: Febuary 5, 2019

 

2019年2月3日に行われたスーパーボウル(アメリカン・フットボールの最高峰を決める試合で、米国スポーツ最大のイベント)はCBSテレビが放送した。その後、ステファン・コルベール司会によるザ・レイト・ショーのポスト・スーパーボウル・スペシャルがあり、JTは2月5日の番組に出演。4月17日〜5月11日にラスベガス・シーザース・パレスで行われる12回の公演の宣伝を兼ねて3曲歌った。ここでは珍しい人達がバックを担当している。

ピアノのクリフォード・カーターは、病没したドン・グロルニックの後釜として、1990年〜2002年の期間、JTバンドでキーボードを担当していた人で、ラリー・ゴールディングに替わってからは、数回このようなセッションで再会している。当時と比べて、老いたな思わせる風貌が印象的。最もレアなのは、ギターのバーニー・ウィリアムスの参加だろう。彼は1968年プエルトリコ生まれで、若いころに陸上競技で国際的な活躍をした後、ヤンキースに入団し、引退後に彼の背番号51が永久欠番になるほどの実績を残した。彼は、スポーツ万能に加えて、若いころからギターが上手く、引退後はプロのミュージシャンとしてジャズ、ラテン、ポップの世界で活躍するというマルチな人なのだ。ここでの彼のギターは、伴奏に徹しており、派手なプレイはないが、椅子に座りながら淡々とプレイする様は存在感がある。なお彼は、リー・スクラーなどの一流ミュージシャンをバックに、ソフト・ジャズのインスト・アルバムを発表している。ドラムスのアントニオ・サンチェス(メキシコ生まれ)は、パット・メセニーのバンドに長く在籍した人。

コーラス隊は、セッション・ミュージシャンと奥さんのキム・テイラー、そしてJTバンドの常連ルウ・マリニが、2.「Shower The People」でコーラス隊と一緒に並んで歌っているのも珍しい。ベースのウィル・リーは、ミドルテンポの曲でもリズムに合わせて身体を揺らしながらの演奏。歌も上手い人なので、1. 2.ではバックコーラスにも参加している。

JTの歌唱自体は定番であるが、珍しい人が伴奏を担当している映像。

[2022年6月作成]


The Voice Season 18 2020 (映像)  

James Tayor: Vocal, Acoustic Guitar
Henry Taylor: Electric Guitar (2)

Chorus (1, In Order Of Appearance)
Zan Fiskum
Thunderstorm Artis
Micah Iverson
CammWess
Samantha Howell
Arei Moon
Roderic Chambers
Allegra Miles
Michael Williams
Megan Danielle
Mandi Castillo
Neslon Cade III
Mandi Thomas
Joanna Serenko
Todd Tilghman
Joeil Fulco
Cedrice
Toneisha Harris
Todd Michael Hall
Mike Jerel


1. Shower The People (May 4, 2020)

2. Moon River [Henry Mancini] (May 11, 2020)


ザ・ヴォイスは、2010年からオランダで放送されたオーディション番組で、その後同じ企画の番組が世界各地で制作されるようになった。アメリカはNBCテレビにより2011年から始まった。書類審査通過者によるブラインド・オーディション、競い合いによるバトルラウンド、ファイナルのライブ・パフォーマンスにより優勝者を決める。オーディションは歌手に背を向けて行われるため、容姿に関係なく歌声のみで評価されること、審査員は合否ではなく、その後のパフォーマンスに向けたコーチングを行うための指名を行うという点で、他のオーディション番組と異なっている。2020年シーズン18 の審査員(コーチ)は、ケリー・クラークソン、ニック・ジョナス、ジョン・リジェンド、ブレイク・シェルトンという著名歌手達で、オーディションを通過した人達にスキル・テクニックのアドバイスを行うメガ・メンター(Mega-Mentor)に、JTが選ばれた。なおシーズン18 は、2020年2月24日〜5月19日の期間で行われたが、新型コロナ流行のため、パフォーマンスの一部が会場ライブではなく、遠隔地ライブまたはビデオ撮影により行われるという変則的な開催となった。ちなみに優勝者は Todd Tilghman。

JTは番組内の「Non-Competition Peformances」に2回登場した。最初は5月4日で、53人の参加者から勝ち抜いたトップ20人とJTのセッションによる「Shower The People」。動画は「We're All In This Together」という字幕から始まり、JTは、恐らく自宅の暖炉のそばで小型のオルソンを持って弾き語り、それに合わせて20人が各地で歌う様が、交互に分割画面で表示される。それにコロナ対策に奮闘する人々の姿が挿入され、皆の努力と協力で、コロナ禍を乗り切ろうというメッセージ・ソングになっている。JTも含めた歌声が、全く加工のないスッビン状態で、その生の肉声がより強いメッセージを発信する効果となっている。2回目も同じ場所で、フェンダー・テレキャスターを弾く息子のヘンリーと一緒に「Moon River」を演奏している。その他、メガ・メンターとしてJTが参加者と面会するシーンなどがYouTubeに公開されている。

コロナ禍におけるJTからのメッセージ。

[2022年5月作成]


 
A Night For Austin 2020 (映像)   
 
James Tayor: Vocal, Acoustic Guitar
Kim Taylor: Harmony Vocal

1. America [Paul Simon]

YouTube Live Streaming on Jun 10, 2020

 

テキサス州オースティンは、ライブハウスが多いことで有名な音楽都市だ。コロナ禍により甚大な打撃を受け経済的な苦境に陥った現地ミュージシャンのために、Austin Community Foundationがポール・サイモン、ウィリー・ネルソン等のサポートを受けて、趣旨に賛同したミュージシャン達によるオンライン演奏会を開催して視聴者の寄付を募った。そしてイベントにより集まった寄付金約60万ドルにより、ミュージシャンへの無利子貸付などの救済策が実施された。

JTはポール・サイモンに敬意を表したようで、彼の作品「America」(サイモンとガーファンクルのアルバム「Bookends」1968年に収められた曲)を弾き語りで歌った。自宅の納屋みたいな場所で、飾り気なく淡々と歌う。画面右下にはこれまで集まった寄付総額が表示され、新たな寄付の都度数字が増えてゆく。途中から奥さんのキム・テイラーが加わり、ハーモニーボーカルを付けるが、画面をよく見ると向かって左に写る彼女の姿は合成であることが分かる。ライブ・ストリーミングなので、同時に撮影した映像をひとつの画面に収まるようにしたかのかな?あるいは、後から別に撮影したものを合わせたかもしれない。その場合は、生演奏ではなくなるけどね。

JTによる「America」が聴けるのはここだけという貴重な映像。

[2023年4月作成]


America The Beautiful 2020 (映像)  

James Taylor : Vocal, Acoustic Guitar

1. America The Beautiful [Katharine Lee Bates, Samuel A. Ward]

Youtube公開: 2020年11月3日


2020年11月3日は、アメリカ大統領選挙の日だ。その当日にJTはYoutubeの自分のアカウントにアメリカ愛国歌を投稿した。ホームページには、"The bell is about to ring"というタイトルと、"The way ahead is clear, My heart is free from fear, I'll plant my flag right here, Today today today"というアルバム「Before The World」に収められた曲の歌詞の一節が添えられた。ここには今回の選挙における彼の心境が控えめに語られている。民主党支持のJTはオバマやクリントンの選挙運動に積極的に関わったが、今回のバイデンに関しては表立った活動をしなかったように思われる。トランプ政権についてもいろいろ想いはあっても、あからさまな批判は避けていたようだ。そして選挙の日にアメリカ国家を歌うことで、皆に投票を促し、アメリカの分断の解消を願っているように感じられる。

選挙の結果については、ここで述べる必要もないが、大事なのはこれから国としてどうまとめてゆくかである。そのなかでトランプ大統領が選挙結果に疑念を表明し続け、結果的に支持者達の抗議活動を煽動する動きを見せていることは心配である。バイデンも、民主党左派と共和党の間に挟まれて、分断の改善には相当苦労するだろうし、新型コロナの難しい問題も解決しなくてはならないし、本当に大変そうだ。ここでのJTの歌唱は彼の祈りのように聞こえる。

彼はオバマ大統領の就任式や、ワールドシリーズ(野球)の開始セレモニーで、しばしばこの曲を歌ってきたが、より洗練されたギター伴奏に進化がみられるのが印象的。

[2020年12月作成]


 
Celebration For The Inflation Reduction Act 2022 (映像)   
 
James Taylor: Vocal, Acoustic Guitar
Kim Taylor: Harmony Vocal (2,3)

1. Fire And Rain
2. You Can Close Your Eyes
3. America The Beautiful [Katharine Lee Bates, Samuel A. Ward]

South Lawn, White House, Wahington D.C. September 13, 2022

 

2022年8月16日、バイデン大統領はインフレ抑制法案に署名し、同法が成立した。法人税最低税率の設定と処方箋薬価引き下げ等による財政赤字削減を原資として、再生可能エネルギーとEV技術の導入促進と、エネルギー効率改善を目的とする気候・エネルギー対策関連へ投資する内容。それにより温室効果ガス排出量の削減を実現し、パリ協定の目標達成に向けた前進となり、民主党・バイデン政権にとって大きな政策実現となる。誰も言わないんだけど、「インフレ抑制」というタイトルでありながら、骨子が別の点にあるのが私には不思議。

9月13日、同法成立を祝うセレモニーがホワイトハウスの南芝地で行われた。一番初めに登場したのがJTで、1.「Fire And Rain」を歌い、短い祝辞を述べた後、奥さんのキムを呼んで二人で 2.「You Can Close Your Eyes」を歌う。続く 3.「America The Beautiful」でも、キムが一緒に歌っているのが珍しい。その後はシューマー上院院内総務、ペロシ下院議長、ハリス副大統領、バイデン大統領等の演説が続く。

JTの参加についてのマスコミ・投稿の反応は、民主党支持は好意的、共和党指示は冷ややか・冷笑的であるのが、いかにもアメリカらしい。

[2022年8月作成]


Radio2 Social Club, Rome 2022 (映像)  

James Taylor: Vocal, Acoustic Guitar
Andrea Zonn: Back Vocal (1,2,4), Violin (3)
Kate Markowitz: Back Vocal (1,2,4) 

The Social Band (2, 3)
Stefono Cenci: Keyboard
Claudio Trippa: Electric Guitar
Emanuele Ciampichetti: Bass
Meki Marturano: Drums

1. Something In The Way She Moves
2. Only One
3. Sweet Baby James
4. You Can Close Your Eyes

収録: Via Asiago, Sala B, Rome, Italy 2022年10月30日(Probably)
放送: Rai Radio :  2022年11月9日 
     Rai TV   :  2022年11月10日


RAIはイタリア放送協会(Radiotelevisione Italiana) のことで、Radio2 Social Clubは 2010年から始まった音楽バラエティー番組。司会はシンガーのルカ・バルバロッサ(Luca Barbarossa) とコメディアンのアンドレア・ペローニ(Andrea Perroni)。「Live 10.11.2022」というタイトルでYouTube公開されたが、これはテレビ放送日のことで、ラジオ放送日は前日の11月9日。JTのヨーロッパツアーのスケジュールによると、11月7日はチューリッヒ、10日はベルリン公演の予定となっていて、さらにJTがコロナに罹ったとのことで、上記2公演と11日のアントワープ(バルギー)と13日のランダース(デンマーク)のコンサートがキャンセルになってしまったとのこと。以上の事実から、本映像の収録日につき、JTがツアー期間中イタリアに滞在した10月末から11月始め、さらにローマ公演のために同地に滞在した10月30日と推定した。

RAIが収録用に使用するライブスペース Via Sigo, Sala Bで、JTは4曲演奏した(曲毎の映像で公開されたため、演奏順は不明)。1.「Something In The Way She Moves」で最初に映る女性は、番組のハウスバンドのシンガー、フランシス・アリーナ(ロスアンゼンルス生まれのアメリカ人でイタリアで活躍)。HD画面なので、使い込まれて傷等の年季が入ったギタートップとJTの顔に刻まれた皺が目につく。ケイティも年取ったね〜 2.「Only One」では、バンドが控え目な伴奏をつける。ステージ左下にいるのは、司会者の二人。3.「Sweet Baby James」ではバイオリンを持つアンドレアが紹介される。最初はJTの弾き語りで、途中からバンドがフィルイン。 4.「You Can Close Your Eyes」だけは最後の曲と言えるよね。番組を通して、バックで演奏に聴き入るイタリアのミュージシャン達のJTに対する尊敬の念が伝わってきて、良い雰囲気だ。

なお番組では、上記の他に、フランシスがハウスバンドをバックに2曲歌っている。

イタリアのミュージシャンとの共演が楽しめる。

[2022年11月作成]


  
The Late Night At Stephen Colbert 2023 (映像)  
 
Jmaes Tyalor : Acoustic Guitar, Vocal

1. Mona

Recorded at New York, Mar 7, 2023

 

ラスベガスでの1週間の連続公演について、JTらしくないという指摘に対し、「時が経れば変わるからね...」。「毎日セッティングをしなくてはいけないクルーにはいいことだね。私は毎日違う場所のほうがいいけど、スピーカーの解体などしないで寝ているだけだからね」。夏のツアーとタングルウッドでコンサートの話。9日に行われるLove Rocks NYCについての話で、JTはこのコンサートにつき、スティーブ・ガッドの働きかけにより出演することになったと言っている。75歳の誕生日を迎える話。

「Mona」についての話。犬と豚のどっちが理知的かという兄との議論で、彼が豚と主張した事を聴いた友人が25才の誕生日にプレセントしてくれたペットの豚のことで、最初はフットボール位の小ささだったが、1年で500ポンドになった。理知的だったが、食べることばかり考えていたとのこと。

「That's Why I'm Here」1985 A12に収められたこの曲のライブを聴くのは久しぶり。しかも弾き語りによるもので、この年齢になってからの演奏は味わい深い。

[2023年3月作成]


Love Rocks NYC The 7th Annusl Concert 2023 (映像)  

James Taylor : Acoustic Guitar, Vocal
Sheryl Crow : Vocal (3,5)
Bernie Williams : Acoustic Guitar

Eric Krasno : Electric Guitar
Larry Campbell : Electric Guitar (3), Pedal Steel Guitar (4,5), Fiddle (1,2)
Michael Bearden : Keyboards
Will Lee : Bass
Steve Gadd : Drums
Shawn Pelton : Drums
Pedrito Martinez : Percussion

Unknown : 6-Piece Horn Section
Unknown : 6 Back Chorus

[People Get Ready : Vocal]
Warren Haynes
Allison Russell
Pat Banatar
Jim James
James Taylor
Sheryl Crow
Rufus Wainwright
St Vincent
Gary clark Jr.
Elenna Canlas
Ganessa James

[People Get Ready : Guitar Solo]
Warren Haynes (Slide)
Bernie Williams
Jimmy Vivino
Neil Giraldo
Jim James
St Vincent
John Mayer
Gary Clark Jr.


1. Up On The Roof [Gerry Goffin, Corole King]
2. Country Road
3. How Sweet It Is (To Be Loved By You) [Holland, Dozier, Holland]
4. You've Got A Friend [Carole King]

5. People Get Ready [Curtis Mayfield] (Finale)

Recorded at Beacon Theatre, New York, NY , March 9, 2023


Love Rocks NYCは、病気のため十分に栄養を取る事ができない人々に食事を届ける活動を続けている慈善団体 God's Love We Deliverが、資金調達のために年1回実施するチャリティー・コンサートで、2023年第7回目は3月9日、マンハッタン・アッパー・ウェストにあるビーコン・シアターで行われた。

レイトショーのキャスター、ステファン・コルベールの紹介でJTが登場。隣りにはアコギを持ったバーニー・ウィリアムス(プロ野球選手としてヤンキースで活躍、引退後はラテン・ジャズのギタリストとして活動している人)がいる。何故か彼のギタープレイはほとんど聞こえない。ベースのウィル・リーが音楽監督を務めるハウスバンドをバックに 1.「Up On The Roof」を歌う。マルチ奏者ラリー・キャンベル(レヴォン・ヘルム、ボブ・ディランのバック等)のフィドル・テューンのイントロから 2.「Country Road」に入る。エンディングのスティーブ・ガッドとの掛け合いはいつもの通り。3.「How Sweet It Is (To Be Loved by You)」の間奏におけるサックスソロは誰だか不明(6人編成のホーンセクションという資料のみ)。4.「You've Got A Friend」はシェリル・クロウが登場し、セカンド・ヴァースとハーモニーを歌う。

フィナーレでは先日亡くなったジェフ・ベックを偲んで、「People Get Ready」を皆で演奏する。出だしはウォーレン・ヘインズ(オールマン・ブラーザース、ガバーメント・ミュール等)のスライドギターから。歌・ギターソロの順番は上記の通り。JTの出番では、運悪くマイクがオフ気味で、歌声が良く聞こえない。同じマイクを使ったルーファス・ウェインライトも同じ目に合っている。間奏では、ウォーレン・ヘインズのスライド・ギターを最初にギタリスト達が1節づつソロを回す。皆それなりのプレイで、なかなか聴き応えがある。最後にソロをとったゲイリー・クラーク Jr.がそのまま歌い、「I Believe」というエンディングで終わる。私が観た動画は、曲終了後に皆がステージで談笑し、記念写真をとる様が写っていて、とても良い雰囲気。

なおこのコンサートは、USD20.00の寄付でインターネット配信によりフルセットを見ることができたとのこと。

[2023年3月作成]

[2023年4月追記]
歌唱の最後に「I believe, I believe」と歌う印象的な場面があり、そこで歌っている2人の女性シンガーにつき、名前がわからなかった。彼女らは、アリソン・ラッセルのパフォーマンスで一緒に歌っていた人達で、その線から調査したがなかなか行きつかない。最後に「allison russell love rocks nyc」で画像検索し、3人が写っている画像から、写真のアーカイヴサイトを開き、そこに書かれていた被写体の名前から、彼らがエレナ・カンラズ (小柄なほう)とガネッサ・ジェイムスであることが判明した。こういう調査で、事実を突き止める作業は、なかなかスリリングです。

[2023年3月作成]


Newport Folk Festival 2023 (映像) 

James Taylor: Vocal, Acoustic Guitar
Kim Taylor: Back Vocal (6,7)
Henry Taylor: Back Vocal (6,7), Harmony Vocal (8), Acoustic Guitar (8)

1. Something In The Way She Moves
2. Fire And Rain
3. Sweet Baby James
4. Mona
5. Rainy Day Man
6. Carolin In My Mind
7. You've Got A Friend
8. You Can Close Your Eyes

Recorded at Harbor Stage, Fort Adams Park, Newport, RI, July 28, 2023


JTは過去数回同フェスティバルに出演しているが、2023年は本当の飛び入りだった。初日7月28日(金)に出演予定だった若手シンガー、ノア・カハンが喉の不調のためキャンセルになったため、当日会場にいたJTが要請を受け、急遽出演したという。ということで、メンバーは奥さんのキムと息子のヘンリーのみという即席のアコースティック・セットでのミニライブとなった。

ステージは、1.「Something In The Way She Moves」から始まる。ファースト・ヴァースを歌い終わると、オーディエンスは大きな声援を贈る。私が観た映像は残念ながら途中でカットされる。同曲に係るお馴染みの語りで、「この曲を気に入ったジョージは家に帰って自分で (Somethingを)書いた」という部分では、「真似されるというのは大変名誉なことだ。私もビートルズから可能な限り盗んでいるからね」と補足して笑いをとっている。「More Folk Music」と言って 2.「Fire And Rain」のイントロが始まると、再び大きな拍手が起きる。3.「Sweet Baby James」ではJTの姿がアップになった映像があって、お馴染みのオルソン(ピックガードがないモデル)を使っていることがわかる。3曲目なので、声もしっかり出始めている。「Stockbridge to Boston」という歌詞で大きな拍手・声援が起きるは、会場のロードアイランド州がマサチューセッツ州の隣りだからかな?

4.「Mona」の演奏前、兄(アレックス)との会話で「豚は理知的か」という議論となり、その後フットボール大の子豚がプレゼントされ、モナと名付けられ、太って600ポンドになったという、これまたお馴染みのエピソードが語られる。5.「Rainy Day Man」をライブで演奏するのは久しぶりかな?若い頃のダークな雰囲気は影を潜め、熟成したワインのような味わいが出ている。6.「Carolin In My Mind」では、奥様のキムと息子のヘンリーが登場してバックコーラスに加わる。JTも含め皆、夏向けの普段着の恰好だ。終了後オーディエンスはスタンディング・オーベイションで応える。7.「You've Got A Friend」も3人での演奏で、会場は静まり返り、しっとりした良い感じ。曲が終わるとキムとヘンリーがハグする。ラストの 8.「You Can Close Your Eyes」では、ヘンリーがギブソンのギターを弾きながらハーモニー・ボーカルを付ける。オーディエンスの大きな声援・拍手に送られてステージは終了。

この位のライブならば、リハなしでさっと出来ちゃうんだろうな〜

[2023年8月作成]

Ceremony For Lewiston And Auburn Rival Football Game 2023 (映像) 

James Taylor: Vocal, Acoustic Guitar

1. National Anthem (Star Spangled Banner)

Lewiston High School, Lewiston, Maine, November 1, 2023


ルイストンはメイン州最大の都市ポートランドの北56キロに位置する町。2023年10月25日、同地のバーとボウリング場で起きた銃の乱射事件で、18人が死亡し13人が負傷した。容疑者は殺人容疑で指名手配されたが、27日に自殺とみられる遺体が発見された。その凶悪な事件は社会に大きな衝撃を与え、地元での各種イベントは中止・延期された。当初10月27日の予定だったアメリカン・フットボール・ゲームは、11月1日に行われ、その試合前セレモニーでJTが国歌を斉唱した。

この試合は、ルイストン・ハイスクールのブルー・デビルズと対岸の町オウブルンにあるエドワード・リトル・ハイスクールのレッド・エディーズとの試合で、川を隔てたライバル同志の戦いとして「Battle Of The Bridge」と呼ばれ、日本の早慶戦のようなものらしい。事件の哀悼アナウンス、ルイストン高校の校長と警察所長によるスピーチ、黙祷の後、犠牲者の名前が読み上げられた。そしてJTが登場、弾き語りでアメリカ国歌を歌った。

これまでJTが各種スポーツ・ゲームで国歌を歌ったのは、ワールドシリーズなどのプロのメジャーな試合だったが、今回のような高校のフットボール・ゲームで歌うのは異例で、彼が国歌を歌ったシーンを含むニュース・映像は全米各地で数多く流された。全米に大きな衝撃を与えた事件の後、地元で最初に行われた大きなスポーツ・イベントでJTが国歌を歌い、人々が悲劇の痛手から立ち直ろうとする姿勢の象徴になったことは、アメリカ社会(特に東部において)のJTの立ち位置をよく表した映像といえる。

試合前の日中、練習風景をバックに行われたJTのインタビュー映像も配信されている。

ちなみに試合は、34対18でルイストンが勝ったそうだ。

[2023年11月作成]