Oh No, Not My Baby  Merry Clayton Rehearsal & Recording (1972)  映像




Merry Clayton : Vocal
Carole King : Piano, Harmony Vocal
Unknown : Keyboards
David T. Walker : Guitar
Wilton Felder : Bass
Unknown : Percussion
Unknown : Drums

Lou Adler : Producer

1. Oh No, Not My Baby [Gerry Goffin, Carole King] (Imcomplete)

メリー・クレイトンのシングル盤「Oh No, Not My Baby」1972 G11 全米72位のリハーサル、レコーディング風景の動画がYouTubeに投稿され、それによりノンクレジットだった同曲につき、キャロルキングがピアノとハーモニー・ボーカルで参加していることが確認できた。

リハーサルは、スタジオでキャロルがピアノを弾きながらメリーに歌唱指導をつけている。キャロルのピアノ伴奏でメリーが歌い、キャロルが歌い方に注文を入れる。そしてキャロルが歌い、メリーが合わせるという大変面白いシーンで、合間に見せるキャロルの表情が本当に魅力的。

レコーディングでは、最初「My friends told me」と歌うべきところを「My mama told me」とやってしまい、NGが出て、メリーがぶつぶつ呟きキャロルが笑う場面が秀逸。演奏再開後、コントロール・ルーム内で髭をはやし帽子を被ったルウ・アドラーの姿が写る。切々と歌うメリーのクローズアップ、コーラスでハーモニを付けるキャロルの姿。その間メリーのそばでベースを弾くウィントン・フェルダーが見える。16チャンネルのテープレコーダーがまわり、マルチトラック・ミキサーが写った後、デビッド T. ウォーカーのギター・ソロのシーンになる。ここでの演奏はレコードとは異なる内容で、ブラスやストリングスも入っていない別テイクになっている。演奏の途中で動画は終了。最後までやってくれれば、もっとうれしかったけどね........。収録時期はシングル発売と同じ1972年としたが、実際はアルバム「Merry Clayton」 G11と同時期の1971年かもしれない。

当時の録音風景を捉えた大変貴重な動画。

[2023年3月作成]


 
 
 
One To One Outtakes And Reheasal (1981)  映像  
 
Carole King : Vocal, Piano
Reese Wynans: Keyboards (2)
Mark Hallman: Acoustic Guitar (1)
Robert McEntee: Electric Guitar (2)
Eric Johnson: Electric Guitar (2)
Richard Hardy: Flute (1)
Charles Larkey: Bass
Steve Meador: Drums (2,3)
Christopher Dennis: Percussion (1,2)

[Outtakes]
1. Been To Canaan [Carole King]
2. Someone You Never Met Before [Gerry Goffin, Carole King]

[Rehearsal]
3. One To One [Caroke King, Cynthia Weil]

収録: 1981年9月 Austin, Texas

キャロルのビデオ作品「One To One」1982 E3は、1981年のテキサス州オースチンで行われたコンサートを収録したものであるが、本コンサートはビデオ発売以前にテレビ放送されたものとのことで、テレビでは放送されたがビデオの制作段階でカットされた2曲を観ることができた。

1. 「Been To Canaan」はキャロルのピアノ、ベース、パーカッションのみの演奏で、シンプルなサウンドでありながらキャロルのピアノと歌声がぐんぐん心に響く素晴らしい出来。何故ビデオ作品からカットされたのか理解できない。2.「Someone You Never Met Before」はニューアルバム「One To One」から。最初はキャロルの弾き語りで、途中からバンドが加わる。

3.「One To One」はベースとドラムスのみのリハーサルで、キャロルがピアノを弾き歌いながらメンバーに指示を出し、やり直すシーン。キャロルのピアノ椅子の隣にプロデューサーのマーク・ホールマンが座り、音に聞き入っている。皆普段着で、ドラムスのスティーブが本番と違ってニコニコしながら叩いているのが面白い。

「One To One」のビデオを観た人には大変うれしいお宝映像だ。

[2024年10月作成]

[2024年11月追記]
年が間違っていたので、直しました。

  
The Merv Griffin Show (1982)  映像 
 
Carole King: Vocal, Piano (1,3), Acoustic Guitar (2)
Mark Hallman: Harmony Vocal (2), Acoustic Guitar (2)

Merv Griffin: Host

1. (You Make Me Flee Like) A Natural Woman [G. Goffin, C. King, Jerry Wexler]
2. Go Away Sam [Carole King]
3. One To One [Carole King, Cynthia Weil]

放送: June 30, 1982

 
マーヴ・グリフィン・ショーは、1962-1963年、1965-1986年に放送されたトークショー番組で、マーヴィン・エドワード・グリフィン Jr.(1925-2007)は、ラジオ・パーソナリティー、歌手、映画・ミュージカル俳優を経験したのちにテレビ番組のホストとなった人。

1982年の番組にキャロルが出演、他のゲストはフェミニズムの活動家グロリア・スタイネム(Gloria Steinem), 女優のジェーン・フォンダ(Jane Fonda)、ロレッタ・スウィット(Loretta Swit)、リー・グラント(Lee Grant)だった。まずキャロルが弾き語りで1.「(You Make Me Flee Like) A Natural Woman」を歌った後にインタビューとなる。向かってキャロルの右に座っている女性はグロリア・スタイネムで、左の女性は不鮮明な画質のため不明。キャロルは女性の権利を擁護・主張する他のゲストの人達に賛同して出演することにしたと語っている。彼女のテレビ番組出演は15年ぶりとのこと。またミュージシャンとしてのキャリアと子育ての両立についての質問には、「幸運にも子供の面倒を見てくれる人がいつもいてくれたことが大きい」を答えている。

2.「Go Away Sam」という未発表曲はキャロルのホームページの「Discography - Songs」のリストに同曲が掲載されており、著作権登録は1982年となっている。キャロルはオーヴェイションのアダマス・モデルのギターを抱え、当時キャロルのアルバムのプロデューサーを務めていたマーク・ホールマンと一緒演奏しており、彼はコーラス部分でハーモニーを付けている。カントリー調の曲で、あまりキャロルらしくないので、正式録音されなかったのだろう。未発表曲なので貴重な動画であるが、画質・音質が悪いのが残念。ちなみに当時のコンサート音源でこの曲を演奏しているものがあるそうだ。

最後は 3.「One To One」で、これはキャロルがピアノ伴奏のみで弾き語るという貴重な動画で、ピアノ演奏、歌唱ともに素晴らしい。

最新アルバム「One To One」1982 C15の宣伝のための出演であるが、番組内容を選んで出ているところがキャロルらしい。

[2024年10月作成]


 
Late Night With David Letterman (1982)  映像    
 
Carole King: Vocal, Piano (1,2,4)
Mark Hallman: Back Vocal, Guitar (1,2), Percussion (4)
Robert McEntee: Back Vocal, Guitar
Richard Hardy: Back Vocal, Sax (1,2)

Paul Shaffer: Organ
Hiram Block: Guitar (1,2,4), Piano (3)
Will Lee: Bass
Steve Jordan: Drums

David Letterman: Host

1. Locomotion [Jerry Goffin, Carole King]
2. One Fine Day [Jerry Goffin, Carole King]
3. Read Between The Lines [Carole King]
4. It's A War [Carole King]


放送: 1982年8月26日 

 
1982年発売のアルバム「One To One」C15のプロモーションのための出演。NBC放送によるトークショー「Late Night With David Letterman」は同年2月から始まった番組で、本映像はその6ヵ月後にあたり、デビッドの顔が若々しい。ハウスバンドのポール・シャファー率いる World's Most Dangerous Bandもギターがハイラム・ブロック (2008没)、ドラムスがスティーブ・ジョーダンという初期のメンバーだ。そして彼らに加えてキャロルのバンドから3人がバックコーラス、ギター、サックスで参加している。

1.「Locomotion」、2.「One Fine Day」はほぼ切れ目のない演奏で、スティーブ・ジョーダンのドラムスの跳ねるようなグルーヴが物凄く、キャロルも煽られてエキサイティングに歌っている。曲間のインタビューでデビッドが握手の力の強さに驚くと、キャロルは「山羊の乳を搾っているからね!」と答えて、アイダホの牧場での生活の話から始まり、無名時代の曲の売り込み、ビートルズによる「Chains」のカバー、リトル・エヴァについて、ドン・カーシュナーのオフィスでの作曲の話などが続く。

3.「Read Between The Lines」ではキャロルは立って歌っていて、ここでは珍しくハイラムがピアノを弾いている。そして最後に前曲と同じくニューアルバムからの 4.「It's A War」を歌う。

キャロルのバンドメンバーによるコーラスおよびハウスバンドの演奏力の高さによりキャロルが乗りに乗っていて、素晴らしいパフォーマンスが楽しめる。

[2024年11月作成]


 
Late Night With David Letterman (1984)  映像     
 
Carole King: Vocal, Electric Piano (1)
Sherry Goffin: Vocal (2)

Paul Shaffer: Organ (1), Piano (2)
Hiram Block: Piano (1), Guitar (2), Back Chorus (2)
Will Lee: Bass, Back Chorus (2)
Steve Jordan: Drums

David Letterman: Host

1. Speeding Time [Carole King, Jerry Goffin]
2. Keep Your Hands Off My Baby [Jerry Goffin, Carole King]


放送: 1984年2月15日 

 

1983年11月11日発売のアルバム「Speeding Time」C16プロモーションのためのテレビ出演。World's Most Dangerous Bandをバックに2曲演奏した。1.「Speeding Time」でキャロルはエレクトリック・ピアノを弾き、ハイラム・ブロックはピアノを弾いている。司会者デビッドとのトークは、前夫ジェリー・ゴフィンとの共作、アイダホの自宅(3年間電気がなかった)、自ら息子を教えた話(学ぶ喜びに気付かせる)、民主党大統領候補ゲイリー・ハート氏への応援など。

2.「Keep Your Hands Off My Baby」は次女のシェリー・ゴフィンとのデュエットで、リトル・エヴァ1962年全米12位のヒット曲だ(S2参照)。キャロルがこの曲を歌う音源・映像は他にない貴重なもので、娘と楽しそうに歌っているのがいいね。

珍しい曲を歌うお宝映像。

[2024年11月作成]


Demo (Unreleased) (1984-1985)  音源




Carole King: Vocal, Back Vocal
Sherry Goffin (Probablly): Side Vocal, Back Vocal
Robbie Kondor (Probablly): Synthesizer, Programming

1. Do You Remember Me [Carole King, Toni Stern] 1984
2. Show Me [Carole King, Toni Stern] 1984
3. Wall Around My Heart [Carole King, Toni Stern] 1984

注: 年表示は著作権登録年

アルバム「Speeding Time」1983 C16のレヴューで、以下のとおり書いた。

この作品で次作「City Streets」1989 C17まで6年間のお休みとなり、その間はコンサートなどの政治支援活動と家族の世話などに費やされた、音楽活動は1985年の子供向けアニメーション「Care Bear Movie」O5のサウンドトラック、映画「Murphy's Romance」G29 (映画のみでサウンドトラックは未発売)など限定的なものとなる

キャロルのホームページの「Discography」→「Songs」は1958年から現在まで著作権登録された彼女の作品がABC順に列挙されており、その登録年を見てゆくと1984-1988の空白の5年間に約50曲が登録されている事がわかる。共作者別ではジェリー・ゴフィンが約15曲、トニ・スターンが約10曲、その他が2曲で、残りが彼女単独という内訳だ。当時それらの曲を他アーティストが録音した形跡はなく、上述の「Care Bear Movie」O5、「Murphy's Romance」G29 で使用された曲のみが公式発表され、他は未発表のようだ。ちなみに、その間彼女がソロアルバムの制作を企画したか否かは不明。

それらの未発表曲の中でト二・スターンとの共作3曲を聴くことができた。BOK Musicというカリフォルニア州にあった音楽出版社が作成したデモ音源をおさめたCD(製作時期は不明)で、最後の3曲につき「Carole King Unreleased」と表示されている。3曲ともしっかりとした伴奏とバックコーラスがついているが、バックはシンセサイザーと打ち込みと思われれ、サウンド的に「Speeding Time」と似ているのと、サイドボーカルの声質からみてキーボード奏者、編曲家のロビー・コンドウとキャロルの次女シェリー・ゴフィン夫妻で間違いないだろう。

1.「Do You Remember Me」は前述のキャロルのサイトで歌詞がしっかり掲載(他の2曲は「Lyrics Unavailable」と表示)されている。デモテープらしい少し荒っぽい彼女のボーカルと後半のコーラス部分に入るシェリーのサイド・ボーカル、バック・ボーカルが愛らしい。2.「Show Me」も面白い曲で、ここでもコーラスパートでキャロルとシェリーの掛け合いを聞くことができる。3.「Wall Around My Heart」は、「ワーウー」コーラスが入るノスタルジックな感じの曲。この曲はずっと後の1999年にCBSが制作し同年11月7日と10日に放送したミニドラマ「Shake, Rattle and Roll: An American Love Story」に採用され、恋人でバンドメイトの男と別れた女(白人)がプロデューサーとして自立し、友人(黒人)を誘ってThe Emeralds という3人組のガールズ・グループ(シュープリームスを連想させる架空のグループ)を結成させ、売り出して成功するシーンで使われた。シンガーの役はマーシャ・ストークスが演じていたが、実際はシャンテ・ムーアが吹き替えで歌っていて、別途発売された本作のサウンドトラックCDに収録されている。ということで正確には、この曲のみ(時期のずれはあるが)他アーティストに歌われた曲ということになる。

最初に聴いた時は「本物かいな?」と疑ったが、調べてみたらしっかり裏付けが取れた音源で、「Speeding Time」1983 C16と「City Streets」1989 C17の間のミッシング・リンクを埋める存在だ。

[2024年9月作成]

[2024年9月追記]
3.「Wall Around My Heart」は、2002年に元Judy And MaryのボーカリストYUKIが日本語歌詞をつけて「サヨナラダンス」というタイトルで録音していました(アルバム「Prismic」収録)。日本語歌詞をつけたということは、キャロルがそれを許可したということなんですね。


  
VH-1 Guest VJ Show (1986)  映像   
 
Carole King : Host

放送: 1986年1月25日 VH-1

 
音楽TV局VH-1の「Geust VJ Show」はゲストがミュージック・ビデオのDJを務める1時間の番組で、Videoということで「DJ」でなく「VJ」となっているのがミソ。キャロルがホストを務めた1986年1月25日の番組のうち、映画「Murphy's Romance」1985 G29に関する3分20秒の動画を観ることができた。

まず番組のタイトルとともにキャロルによる番組紹介のナレーションから始まり、映画の予告映像と映画の紹介、そしてスタジオで映画のシーンに合わせて音楽を付ける作業の風景が入る。サウンドトラック制作のシーンは貴重だね!次に映画音楽制作についてのキャロルのコメント、主演女優サリー・フィールドのコメントの後、キャロルが主役のエンマにつき、「とても強く自己投影できるキャラクターで、私は彼女のことを音楽で語ることができた」と語っている。そして映画の中で、キャロルの音楽(インストルメンタル)が強いインパクトを与える短いシーンが挿入される。

次にプロデューサーのローラ・ジスキン(Laura Ziskin)が登場してキャロルが端役で出演したことを語った後、エンマの役所手続きでキャロルが受付係として登場するシーンが写り、顔はスクリーンで隠れて見えないが、3行のセリフの声で彼女だと分かる。

この映像を観る限り、キャロルが映画と彼女が付けた音楽の出来栄えに大変満足していたことがわかる。

[2024年10月作成]


Good Morning America (1987)  映像 
 
Carole King : Vocal, Piano
David Hartman : Host

1. 「Love For The First Time」 [Carole King]

 
「グッドモーニング・アメリカ」は1975年から現在まで続くABC放送の朝番組で、キャロルは1987年に出演。当時のキャスターはデビッド・ハートマンで、彼のインタビューの後に1曲歌った。

インタビューは映画「Murphy's Romance」1985 G29に関するもので、インタビューでは端役で出演したこと、演ずること(前回の演技として1984年の子供向け番組「Goldlocks And The Three Bears」1984への出演経験が語られている)そして映画のスコアを書いたことが語られている。そうすると、資料では1987年放送とあったが映画の公開は1985年12月なので 1〜2年間も開きがあることになる。なのでインターネットでは証拠が見つからなかったが、これは1986年の番組である可能性が高い。

ピアノの前に座ったキャロルがインタビューの後に弾き語るのは、映画最後のクレジット・タイトルで流れた1.「Love For The Last Time」だ。映画ではバンドの伴奏付きなので、ここでの弾き語りバージョンはお宝もの。活き活きとしたキャロルのパフォ-マンスはプライベートでの演奏のようで、観ていて大変心地よい。

映画自体はそこそこヒットしたようで興行収入もまあまあだったし、主演のジェームス・ガーナーがアカデミー主演男優賞にノミネートされたが、キャロルが担当した音楽のサウンドトラック盤は何故か発売されず、使用された曲もレコード、CD、配信上で未発表のままになっている。それは1983年のアルバム「Speeding Time」C16から1989年の「City Streets」C17まで6年ものブランクがあったキャロルの当時の音楽シーンにおける立ち位置を象徴しているようだ。

[2024年10月作成]


 
The Tonight Show With Jay Leno (1989)  映像 
 
Carole King: Vocal
Teddy Andreadis: Keyboards, Synthesizer
Rudy Guess: Guitar
Danny Pelfrey: Sax
Unknown: Bass
Jerry Angel: Drums

Jay Leno: Host

1. City Streets [Carole King]

収録・放送: Burbank, California, April 10, 1989

  
「City Streets」1989 C17の発売直前・直後にジェイ・レノのトークショーに出演。当時ザ・レイト・ショーの正式な司会者はジョニー・カーソンだったが、ジェイは代役として出演したもので、彼が正式に同番組のホストに就くのはジョニーが引退した1992年から。撮影が西海岸という地元だったことで彼女のバックバンドが出演。ただしツアーバンド結成前だったらしく、ベーシストのジョン・ハンフリーとパーカッションのブリ・ハワードの姿はない。

[2024年12月作成]


 
The Late Show With David Letterman (1989)  映像  
 
Carole King: Vocal, Guitar
Paul Shaffer: Keyboards, Synthesizer
Rudy Guess: Guitar
Sid McGinnis: Guitar
Will Lee: Bass
Anton Fig: Drums
Michael Brecker: Tenor Sax

David Letterman: Host

1. City Streets [Carole King]

収録・放送: New York, April 21, 1989

「City Streets」1989 C17の発売直後にデビッド・レターマンのトークショーに出演。1.「City Streets」は番組のハウスバンド、The Most Dangerous Bandにギターのルディ・ゲスと、アルバムの録音にも参加していたサックスのマイケル・ブレッカーが、本映像の撮影場所がニューヨークだった事で加わっている。キャロルはエレキギターを弾きながらの歌唱。アルバムを出したばかりのキャロルはやる気満々で、インタビューでもデビットのマシンガン・トークに負けじと応戦している。

キャロルが彼女のバックバンドではなく、番組のハウスバンドと演奏しているのがミソ。

[2024年12月作成]


Arsenio Hall Show (1989)  映像 
 
Carole King: Vocal, Guitar (1)
Robbie Kondor: Piano (2), Keyboards (1), Synthesizer (1)
Teddy Andreadis: Keyboards, Synthesizer
Rudy Guess: Guitar
Danny Pelfrey: Sax (1), Rhythm Guitar (2)
John Humphrey: Bass
Jerry Angel: Drums
Brie Howard: Percussion, Back Vocal (2)
Sherry Goffin: Back Vocal (2)

1. City Streets [Carole King]
2. I Feel The Earth Move [Carole King]


収録・放送: Paramount Studio, Los Angels, before July 13, 1989

 

アーセニオ・ホール(1956- )はコメディアン、司会者で、1988年の映画「Coming To New York (星の王子 ニューヨークに行く)」でエディー・マーフィーの相方役を演じて有名になり、1989年から1994年まで深夜トーク番組「アーセニオ・ホール・ショー」の司会を務めた。キャロルは1989年4月発売のアルバム「City Streets」C17と同年7月から始まるプロモーション・ツアーの宣伝のために同番組に出演した。

まずツアーバンドをバックに1.「City Streets」を熱唱。ここでは彼女はエレキギターを弾きながら歌っている。バックバンドの面子は映像「Going Home」と同じ。続きインタビューでキャロルが「7月13日のロンドン・ロイヤル・アルバート・ホールを皮切りに各地を回る」と話しており、またベーシストのジョン・ハンフリーが自己のホームページで、「当番組の2日前にバンド加入のオーディションを受けた」と述べていることから、本映像の撮影日は1989年7月12日以前の6月〜7月と推定される。映画「Murphy's Romance」1985 G29 出演の話、ニューアルバムやツアーに関するインタビューの後に、ハウスバンドのドラムをバックに2人が即興のラップを披露する珍場面がある。そして最後に2.「I Feel The Earth Move」を熱唱。


[2024年12月作成]
 
The Late Show With David Letterman (1989)  映像 
 
Carole King: Vocal, Guitar
Paul Shaffer: Keyboards, Synthesizer
Rudy Guess: Guitar
Sid McGinnis: Guitar
Will Lee: Bass
Anton Fig: Drums
Danny Pelfrey, Brie Howard, Sherry Goffin : Back Vocal

David Letterman: Host

1. Lovelight [Carole King]

収録・放送: New York, November 21, 1989

1989年のデビッド・レターマンのトークショー2回目の出演。当初観た時は1回目と同じ収録かと思っていたが、よく観ると出演者の服装が違っていたので、当該番組の1989年出演者リストをチェックしたところ、11月21日の収録・放送であることが判明した。この日はニューヨークのビーコン・シアターにおけるコンサートの翌日にあたり、キャロルとバンドがニューヨークに滞在していた関係で番組への出演となったものと思われる。

バックは前回と同じハウスバンド+ルディ・ゲスであるが、それに加えてキャロルのバンドから、次女のシェリー・ゴフィン、パーカッションのブリ・ハワードおよびサックス奏者のダニー・プルフレイがバックコーラスで参加している。

1.「Lovelight」は、「City Streets」1989 C17収録の打ち込み主体のサウンドに対し、ここではバンドによる生演奏であるが、「世界最恐のバンド」の肩書きの通りばっちりこなしているのは流石だ。

[2024年12月作成]