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余計なお世話

輸入食品を選ぶ意味

日本製のジャムは甘くなくて嫌だ。日本製のハムやピクルスは甘くて嫌だ。日本製のパスタのトマトソースは甘くて嫌だ。だから、私は、時々輸入品を買ったりしていた。輸入品のジャムは甘くて、輸入品のハムやピクルスやトマトソースは甘くなくていいからだ。

ところがこのごろ、輸入品コーナーに行って原材料を見ると、砂糖の入っているものが確実に増えた。また、ジャムは輸入品であるにもかかわらず「日本向け商品は糖度を押さえてあります。」などと書いてあったりする。砂糖不使用フランス製ジャムとか・・・。おそらく日本の輸入業者が、「日本人にはこういうものがウケます。」といって日本向け商品を開発させているのだろう。

日本製には無い味を求めてわざわざ割高な外国製を買うのに、これでは、輸入品を買う意味が全く無くなってしまうではないか。そもそも甘くないジャムが好きで、甘いハムが好きな一般的日本人は、輸入品を買う必要はないのだから、日本製のものを選べばよいわけで、そういう人をターゲットにする業者はおかしいのではないだろうか。味で敢えて外国製を選ぶ人を無視して、なぜそういう余計なお世話をするのだろう。

一般ウケしていた奇跡の高級極甘アイスクリーム

ハーゲンダッツもしかり。(輸入でなくライセンス生産も含め)ハーゲンダッツは昔はかなり甘かったように思う。しかし、常にコンビニから消えることはなく、常にベストセラー商品となっていた。値段が普通のアイスの2〜3倍もするのに、これはすごいことだ。コンビニから消えないということは、非常に一般ウケしていることに他ならない。つまり、あの「極甘のハーゲンダッツの味は非常に一般ウケしていた」のだ。本当においしいものを食べたときは、甘みの度合いなどあまり考えないという何よりの証拠ではないだろうか。おいしければ甘くても甘くなくても売れるのだ。そしてハーゲンダッツは甘くても売れていたのだ。だから、味を変える必要などなかったのだ。

それなのに、何年か前から、ハーゲンダッツから甘味が激減したようだ。ある日、ハーゲンダッツのバータイプを食べたら「あれっ?前と味変わった。前もっとおいしかったのに。」と思った。それから、他のタイプのものも甘味が減ったことに気付いた。ドルセ・デ・レチェとキャラメルクリスピーを除いては・・・。「NEW」のマークが付いている物は私にとって要注意商品となった。甘さの抑え方がどんどんエスカレートしていったからだ。今はハーゲンダッツはドルセ・デ・レチェとキャラメルクリスピーを除いてはほとんど買わなくなってしまった。ガッカリすることが増えたからだ。

今もハーゲンダッツはベストセラー商品であることには変わりないが、一部の顧客は味が変わった時点で離れただろう。売れなくて変えるのなら分かるが、売れていたのになぜ変えたのだろう?

気が利きすぎる日本人

日本という国は至れり尽くせりで大変便利な国だ。輸入業者も例外ではなくそういうところには非常に気が回り、「日本向け商品」を展開するので、一般的好みの日本人であれば、それはもうよりどりみどりでとても快適に過ごせる。でも、一般からちょっと逸脱した好みを持った人間にしてみると、向こうの味が食べたいと思っているのに、日本にいる限りどこへ行っても手に入らず非常に不便な思いをする。

私は日本向けにアレンジしたものでなく、本場の味が食べたいんだ〜!何のための輸入食品だ〜!余計なことはせんでくれ〜!!!


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