Impression

映画の感想です。

瞳の奥の秘密
本年度アカデミー賞外国語作品賞受賞作品。
今年一番見たかった作品で、年内に見れてよかったです。

この話の主軸は主人公の吹っ切ることのできない上司への想い。
ずっと想い続けているその感情を主人公の瞳の奥に見ることができます。
仕事を退職することになった主人公、ベンハミン・エスポシトは小説を書くことを心に決める。
自分の身に起こったことを思い出しながら・・・
25年前の殺人事件の小説を書こうと・・・そして、久しぶりに当時の職場を訪ねる。
元上司のイレーネは相変わらず美しく、彼を迎える。
25年前の殺人事件は、ブエノスアイレスで銀行員リカルド・モラレスの妻リリアナが自宅で暴行され殺害される事件だった。
同僚のロマーノが拷問によって自白を引き出した職人二人が逮捕されるが、エスポシトの告発により釈放される。
モラレスのもとを訪ねたエスポシトは写真の中に、リリアナへの執拗な眼差しを見つける。
幼馴染のイシドロ・ゴメス。どの写真も彼の瞳には暗い欲望が見て取れた。
この時のモラレスの想いが最後まで悲しいまでにとらわれ続けてしまうのです。
無茶な操作をして、結局操作を打ち切られたが、毎日のように駅で犯人を捜し続けるモラレスの姿を見たエスポシトは捜査の再開をイレーネに嘆願する。
モラレスの瞳に宿っていたのはリリアナへの想いと、犯人への執拗なまでの執着心
「死刑なんて望んでいない、処刑されて一瞬で死んでしまうなんて許せない」夫モラレスの怒りはもう一つの軸となっていく。
アル中の相棒と事件の手がかりの手紙を紐解いていくうちに・・・手紙を持ち出してしまった相棒パブロをパブまで追いかけると、パブの常連のサッカーファン。手紙に書かれていた人名は全てサッカー選手!
スタジアムの映像はアルゼンチンがサッカー大国であることを思わせ、個人的にはツボでした。
何とか捕まえたものの、確たる証拠はない・・・
そんな中、イレーネはゴメスに向かって「こんな小男にあんな犯罪ができるわけがない!」と挑発する。
挑発に乗ったゴメスは自分の犯行を自白する。
やっと逮捕できたとモラレスに報告し抱き合うエスポシト
しかし、この時代のアルゼンチンの警察も政治も腐敗しきっていた。
モラレスは自分の目が信じられなかった。テレビに映っていたのは捕まっていたはずの男。
エスポントに連絡するモラレス。同じくテレビをつけていたエスポントも画面に映っていたゴメスを見て驚く。
捕まっていたはずのゴメスは、ゲリラの情報などを取引材料として釈放され、今や大統領のSPとなっていた。
どうなっているのかとイレーネと出かけた先は・・・あのロマーノのところだった。
エスポントに恨みを持つロマーノの仕業だったのか?
今や手の届かない存在になってしまったゴメスを追い詰める手立てはもはやない。
自由になったゴメスが何をするのか・・・・
ある日、酔いつぶれてしまったアル中のパブロを家に連れて帰る。
パブロの奥さんを呼びに出かけ、もどってみれば・・・・ベッドの上に血まみれになったパブロの死体
なぜこんなことに???
自分の身にも危険が迫っていると感じ、冒頭の駅のシーンと重なる。
イレーネに思いを寄せたままのエスポント。だが、彼女を連れて遠くフフイまで旅立つことは無理だった。
一人で列車に乗るエスポント。残されたイレーネの瞳に映るのは・・・
そして、25年が経った・・・・
まだ、25年前の想いにとらわれ続けるエスポントは、あのモラレスはどうしているのかと彼を訪ねることを思いつく。
手には、自分か書いたあの事件の小説・・・・
25年前と25年後のキャストが全く同じであるのも面白いと思いました。
25年ぶりの再会は何をもたらしたのか・・・
エスポントの瞳にはまだイレーネへの想いが絶ちきれず、あの事件への犯人への想いもまだくすぶり続けているのに、
モラレスの瞳にはそれが見られない。あの時、犯人に対してあんなに執拗に執着していたのに・・・
何が彼を変えたのか、何が・・・
自分はどうすれば過去から進めるのか???

モラレスには理由があった・・・
そして、エスポントは過去へと向き合う。長い話になりそうだ。
イレーネに正面から向かい合う。
イレーネも「簡単じゃないわよ」と向き合う。
彼女の瞳の奥の秘密はまだここから・・・
エスポントの瞳の奥の秘密とともに・・・
ミック・マック
久々に大笑いした作品です。
実に痛快なコメディー
見終わってからが、実に爽快な気分になりました。
いきなり、サハラ砂漠のシーンから・・・地雷撤去作業中に地雷を踏み亡くなってしまう兵士
残された家族の元へ遺品が届けられる。
息子のバジルはその遺品の中の写真を見つけ・・・父親の亡くなった原因の地雷を確認するのだった。
バジルは孤児院へと連れて行かれるが、馴染めるわけもなく脱走。
それから月日は流れ、大人になったバジル(ダニー・ブーン)
ビデオショップで働きながら、この日もまたお気に入りの映画を見ながら台詞を暗唱していた。
そんな至福の時を邪魔するものが・・・外では警察の大捕物に巻き込まれ・・・銃の弾丸がバジルの額をめがけて飛んできた!
運がいいのか悪いのか・・・手術では弾丸を取り除くことは出来ず・・・弾丸の入ったままで意識を取り戻し生活することになったバジルは、家に戻れば、荷物をまとめられ追い出される始末。
仕事は、既に代わりの女性が働いていた。
彼女が店に残っていた弾丸を渡してくれた。
大道芸人になってみるが大して稼げるわけもなく・・・
そんな彼の姿を見ていた男プラカール(ジャン=ピエール・マリエル)が救いの手を差し伸べる。
プラカールは牢獄でギロチン刑になったのに、ギロチンが首を切断することなく、皮一枚で助かった。
ひょんなことから命拾いした彼は仲間たちと共同生活をしている場所へバジルを案内する。
廃材を集めた場所はまるで秘密基地。ゴミからできたロボットが見張り番。
中へ入って出迎えてくれたのは、お母さんのようなタンブイヨ(ヨランド・モロー)
廃材でロボットやら面白いものを作っている発明家のチャーミングなおじさんプチ・ピエール(ミシェル・クレマド)
数字が得意で、計算機のメガネっ娘カルキュレット(マリー=ジュリー・ボー)
自称人間大砲のギネス記録保持者フラカス(ドミニク・ピノン)
ことわざ大好きの民俗研究者レミントン(オマール・シー)
タンブイヨにお手伝いするように頼まれたバジルは言われるままに生クリームを取りに冷蔵庫を開けると・・・・
そこには体を曲げて入っていた女性ラ・モーム・カウチュ(ジュリー・フェリエ)
バジルも仲間になり、廃品回収とばかりに町へと繰り出す。
ゴミを集めて回っていると・・・どこかで見たマーク・・・あれは自分の頭の中にある弾丸のマーク・・・「オーベルヴィリエ軍事会社」
なんと向かいには・・・またもや見覚えのあるマーク。父親が亡くなった元凶の地雷にあったマーク・・・、「ヴィジランテ兵器会社」
バジルはこの二つの大きな会社に大胆にも復讐を誓うのであった。
その復讐に秘密基地の仲間たちが協力するのだが、この復讐が見事!!
知恵を集め、最先端とはまったく正反対のアナログ手法で、見事に裏を掻いていく。
このハチャメチャぶりが楽しいのです。
独裁政権を取り戻すから、兵器を売ってくれ。ダイヤモンド鉱山もあるぞ!と美味しい話を「ヴィジランテ兵器会社」社長マルコーニ(ニコラ・マリエ)に持ちかける人々をまんまと利用して、「オーベルヴィリエ軍事会社」社長ド・フヌイエ(アンドレ・デュソリエ)と敵対関係にしていく手法はどれも面白いです。
空港の麻薬捜査犬を利用したり、駅では、「兵器の取引してる人がいるよ〜〜」なんてアナウンスを流して慌ててケースを離した隙に、そのケースを覆い隠す旅行カバンで見事両方の兵器をゲットしちゃう。
でも、みんなの肝っ玉母さんタンブイヨに「こんな物騒なものダメ!」と取り上げられちゃう。
ド・フヌイエ社長の大事にしているコレクションを吸い上げたり、お友達(?)に協力願い、窓辺で濃厚なラブシーンを見せつけ、マルコーニの自宅の警備員の目を釘付けにさせたりと・・・どれをとってもハイテクの兵器とは真逆にある手法で、見事に社長たちを罠に嵌めていく。
社長二人を嵌めるシーンはとても面白いです。
痛快なお話でとても楽しめた作品でした。
パイレーツロック
ロックが好きな人にはとても楽しい作品だったと思います。 いきなりオープニングのThe Kinksの「All Day and All of the Night」のノリに持っていかれました。
個人的にはもう少し後の70年代後半〜90年代前半くらいがツボなのですが・・・・
それでも知っている曲ばかりで、楽しかったです。
世代からいけば、エンドロールこそツボですが・・・(苦笑)
曲だけでみれば、一番好きな曲は「青い影」なのです。 沈没寸前のボートで「長い曲をかけよう」とこの曲をかけるのは個人的にはツボです。
プロコル・ハルムのこの曲好きなんですよね。ずっと口ずさんでました。
(もちろん声には出しませんが・・・)
と、ついつい曲の話ばかりになってしまいますが・・・
トム・ウィズダムのマークはとてもカッコイイ役ですよね。無口でモテまくり(笑)
最初ビックリしたのは、政府側のケネス・ブラナーとジャック・ダヴェンポート
ケネス・ブラナーは本当に嫌な役を見事に演じていましたね。ああ、びっくりです。ある種のホラー(?)怖かったです。
もちろん、DJ側の人たちも面白かったですね。ビル・ナイ=ロックのイメージが何だか出来上がってしまっているGattaです。
カールの魅力的な(?)母役がエマ・トンプソンって・・・豪華ですね・・・って最初気づきませんでした(大汗)
アメリカからやってきたDJ役の二人もとても面白かったです。
フィリップ・シーモア・ホフマンとリス・エヴァンスこの二人のやりとり、意地の張り合いのエスカレートの仕方も二人ならではという感じでした。
やっぱり、ロックは楽しいなぁ〜と思う作品で、大いに楽しめました。