第64回 カンヌ映画祭
授賞式:2011年5月22日
審査委員長:ロバート・デ・ニーロ
受賞結果は以下の通りです。
パルムドール
ツリー・オブ・ライフ(アメリカ)
テレンス・マリック 監督
グランプリ
Le Gamin au Velo(ベルギー)
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 監督
Bır Zamanlar Anadolu'da(トルコ)
Nuri Bilge Ceylan 監督
最優秀監督賞
ニコラス・ウィン ディング・レフン 監督
Drive(アメリカ)
最優秀男優賞
ジャン・デュジャルダン
The Artist(フランス)
最優秀女優賞
キルステン・ダンスト
Melancholia (デンマーク)
最優秀脚本賞
ジョセフ・シダー
Hearat Shulayim (イスラエル)
審査員特別賞
Polisse(フランス)
Maïwenn 監督
オープニング作品はウッディ・アレン監督の「Midnight in Paris」
コンペティションのノミネート作品は以下の通りです。
La piel que habito (スペイン)
ペドロ・アルモドバル 監督
アントニオ・バンデラス主演
Thierry Jonquetの小説の映画化
交通事故で妻を亡くした整形外科医が、新しい皮膚を開発することに囚われていく
L'Apollonide, souvenirs de la maison close(フランス)
ベルトラン・ボネロ 監督
パリの娼館。娼婦たちは男によって傷つけられ、悲劇的な微笑を湛える
笑う女性の周りには競い合い、恐れ、喜び、痛みを持つ他の女の子たちがいる
Pater(フランス)
アラン・カヴァリエ 監督
俳優と映像作家の創作活動を描くスタイルの作品
Hearat Shulayim (イスラエル)
ジョセフ・セダー 監督
エルサレムのヘブライ大学のタルムード部門でのエキセントリックな教授である父親と息子の
偉大なライバルの物語。
Bır Zamanlar Anadolu'da(トルコ)
Nuri Bilge Ceylan 監督
検察官の緊張した最後の夜の物語
Le Gamin au Velo(ベルギー)
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 監督
父親に捨てられた幼い少年は、資格を持たない保育士見習いの手に委ねられた
Le Havre(フィンランド)
アキ・カウリスマキ 監督
フィンランドの小さな町に住む靴の修理工が、
黒人の難民の子を受け入れるヒューマン・コメディ
朱花(はねづ)の月(日本)
河瀬直美 監督
坂東眞砂子の小説「逢はなくもあやし」(集英社)が原案。
古代から神が宿るとされた“大和三山”のある奈良県飛鳥地方を舞台に、
祖父母の時代に果たせなかった思いを受け継ぐように今を生きる若い男女ふたりを通し、
待つこと、生きることの意味を描いた。
Sleeping Beauty(オーストラリア)
Julia Leigh 監督
美しさと欲望の不可解な世界に魅入られる若い大学生ルーシーの
心に付きまとうエロチックなおとぎ話
Polisse(フランス)
Maïwenn 監督
パリ警視庁の未成年保護分隊(BPM)。
彼らの日常は、小児性愛者を拘束し、未成年すりを逮捕するだけで終わるのではなく、
ランチタイムには互いの恋の悩みを打ち明けあうこともある。
本作品には、虐待を犯した親への聴取や子供たちの証言、
青少年に広がる乱れた性の実態、同僚との連帯、
想像もつかない場面でのつい大爆笑してしまう瞬間、
そして、最悪の存在を知りそれと共に生きていく彼らの姿が収められている。
警官らは自分たちのプライベートと、日々直面する現実との均衡をどのように保っているのか。
神経過敏な隊員のフレッドは、分隊の写真集を作成するために内務省から派遣されたカメラマン、
メリッサの視線に耐えることができずにいた。
The Tree of Life(アメリカ)
テレンス・マリック 監督
公式サイト
主演はブラッド・ピット
1950年代に生まれた子供が優しさを絵に描いたような母親と、
それと正反対の暴力的な父との間で育てられ、少年はどちらの人間になりたいのか考え始める。
La source des femmes(フランス)
Radu Mihăileanu 監督
男たちが遠い井戸から水を汲んでくることを拒否するなら、
女たちは性的関係を拒むと脅迫します。
村で繰り広げられる性的闘争を描いたコメディ
一命(日本)
三池崇史 監督
公式サイト
1958年に発表され、1962年に小林正樹監督が映画化(タイトルは『切腹』)された
滝口康彦の『異聞浪人記』が原作。
市川海老蔵、瑛太出演
コンペティション部門で実写版として初めての3D作品として選出
Habemus Papam (イタリア)
ナンニ・モレッティ 監督
新しく選ばれたローマ法王と彼のセラピストのお話
We Need to Talk About Kevin(イギリス)
リン・ラムジー 監督
高校で大量殺人を犯した十代の少年の母親は、別居中の夫に手紙を書くことで
彼女の悲しみ、彼女の子供に対する責任の感情を何とかしようとします。
Michael(オーストリア)
マルクス・シュラインツァー 監督
35歳のミハエルと10歳のヴォルフガングが一緒に過ごす最後の5か月の物語
This Must be the Place(イタリア)
パオロ・ソレンティーノ 監督
シェイエンヌがずっと対立していた父の死後、
父が戦時中にナチスの収容所で凄惨な仕打ちを受けていたことを知り、
その収容所の所長であるナチスの戦犯がアメリカに身を潜めていると知って、
復讐を果たすべくその行方を探し始めるというもの。
シェイエンヌをショーン・ペンが演じている
Melancholia (デンマーク)
ラース・フォン・トリアー 監督
ジャスティンとマイケルが自宅で結婚パーティを開いていたその頃、惑星メランコリアが地球に接近していた
出演はキルステン・ダンスト、キーファー・サザーランド、
シャルロット・ゲンズブール、ウド・キア、ジョンハート
Drive(アメリカ)
ニコラス・ウィン ディング・レフン 監督
ライアン・ゴズリング主演
昼はハリウッドのスタントマンとして活躍し、夜は強盗の逃走車両の運転手として働く男を描いた作品
The Artist(フランス)
Michel Hazanavicius 監督
1927年、ハリウッド。ジョージ バレンタインはサイレント映画のスターで人気者。
しかし、音の出る映画の到来が彼の存在感を薄め人々の忘却の中へと追いやる。
一方、若い端役のペピー ミラーはスターダムに押し上げられていく。