機械式(バネ式)ガット張り機の使い方
(HOW TO STRING by EAGNAS ST-200)

0.準備するもの
全体図です。いろいろな道具が必要です。 ガット張り機、グロメットリムーバー、 クランプ2個、ペンチ、ニッパ、キリ、 あればテンションゲージ。 そしてガット。


1.近くによってみました。
ガットはロールを使っています。 小さな箱にはグロメットが入っています。 黒いものがグロメットリムーバです。 スターティングクランプ,エンドクランプもあれば 使いますが、テニスではないのでなくても可です。


2.ラケットをセットします。 ここにはセットのコツがあります。 まず、ラケットヘッドとスロートの部分を止めます。 その時,残りのフックは軽くフレームに掛けておきます。 縦方向に,5〜6ミリ伸ばします。 それから残り4点のフックを止めます。力を入れて止めると フレームに傷がつきます。気持ち悪い人は、テープまたはフェルトなどでガードしてください。 これで,本当の6点が止まることになります。(020419追加)
6点支持のため軽く止まるように締めます。 6点が決まったら、動かないように締めます。 *私は、2本張りで、縦5m(4.8mで十分)、  横4m(4.2mは必要)の長さのガットを用意します。  ロールで使っているので、この長さになります。  200mロールでは22.5本分張れます。  例として、ヨネックスの強チタンでは16000円で約700円/本です。  少し経済的。 *普通は、買ってきたガット(10m)を半分に切って使います。  昔と違って、残りは捨てます。もったいないですが。。。。


3.テンションを決めます。
少し観にくいですが、ダイヤルを回して、 今回は20LBS(lbs)にセットします。 *ヨネックスのガットに限らず、 伸びを計算して+0.5LBS(lbs)増して張っています。 これで張る準備ができました。


4.張り始め
1.スターティングクランプもありますが、   私はまず4本を伸ばします。 2.ガットチャックに長さを揃えて、挟み込み、  手前に少し引っ張ると自然とガットチャックに  挟まって止まります。

3.ハンドルを時計回りに回転させていくと、  設定テンションになったところで,  バネが動作し、爪が外れてドラムが止まります。  これが設定テンション20LBS(lbs)です。  右端の最後まで行ってしまい、爪が外れない時は  失敗ですので,最初の挟みこみからやりなおしてください。  始まりは左いっぱいのところから行ってください。(020419追加)

4.クランプを使って、ガットを止めます。  留める位置はどこでもかまいません。  大体真ん中で止めるのがよいでしょう。  ただ、EAGNASのクランプは少し長いので、  余裕のある方はYONEXまたはGOSENの  バドミントンクランプを購入するとやりやすくなります。(020419追加)


5.バネを戻すには。(*必ずクランプ後に行います。)
1.写真のように親指と人差し指で、 ホルダーと爪を挟みます。 2.指を閉じると、ちょっと力が必要ですが、  うまくバネがホルダーに引っかかります。  これでドラムは自由に動くようになりました。 *このとき左手は,  ハンドルがバネの力で戻されないように  握っていてください。


6.張る作業(私の場合:縦横とも同じテンションです。)
先(4の写真)の4本を2本ずつの組にして、 もう一度テンションをかけ張り直します。 そして交互に,右,左,左,右,右 写真のように張っていきます。 張り終わりは、 このように留めて、 結びます。 私は2回ラウンドします。 いわゆるエイトノットではありません。


7.縦終わり。
こうして縦が張り終わりました。 次に,横です。


8.横を始めます。
1.今回はこの場所から張ります。   3回結びます。     *ヨネックスは、ヘッドから張りますが、      ゴーセンはジョイントのほうから張ると安全です。      形を崩れさないようにするため。 2002年に入ってから、各メーカー、フレーム形状にこだわらず、 ジョイント部分から張り始めています。

2.このように1本ずつ張っていきます。   クランプは中間あたりにするのが、   やり易くお奨めです。

3.固定フックのところもうまくクリアできます。 4.これで最後です。   横糸と同じように   2回結びます。


9.終了
最後に、すべてのロックをはずして、 取り出します。 余分な糸を切り、 網目を直して出来上がりです。 所要時間、約40分。

以上で、講習会を終わります。 ここで不思議に思われた方がいると思います。 縦方向に長くフレームをセットしました。なぜ?これでは横糸が強いから,もっと縦長になる?のでは? でも、フレームの復元力を利用すれば、元の形に戻ります。(手張りもそうだったですね。) そうであるとすれば,同じ強さで張ると、縦がゆるくなる?のでは? その通りです。が、 でも、6点支持のため、上手くテンションが均一になり、 (トップとボトムのところを押さえると考える。そうすると、横の部分は横糸のテンションのため 膨れずに、ちょうど縦横の糸が交わったところの部分が膨らんでくれる。不思議なことに。) 若干の誤差の元でほぼ同じテンションになるようです。(誰か定量的に調べてくれないかな?) そして、形は元に戻り,きれいな卵型になります。 試してみてください。 これが,面圧一定でないかと考えています。 (020419追加)
ガットの長さですが  ヨネックスの場合 ;たて4.8m、横4.0mで十分です。
 ゴーセンの場合  ;たて4.8m、横4.2mで十分です。
 ミズノの場合   ;たて5.0m、横4.0mで十分です。
 
ブリヂストンの場合;たて4.8m、横4.2mで十分です。
2001年10月20日現在調査。 ご質問等は
mainaga3405@きゃめる。ぷらら。おあ。jp アルファベットに直してね

まで

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