bad-4syo.html TEXTBlWd ﾀ ･ ｴ ﾁSｴｬ�
bad-4syo.html
------------------------------------------------------------------------------
第 ４章 基礎とは何を意味しているか？
よく練習場で中級者が、あるショットができたとき、できなかった
ときに基礎（基本）がうんぬんと言っていますが、その基礎（基本）
てどういうこと？と聞き返して答えられる人はほとんどいません。上
級者になると、基礎（基本）そのものの考え方の視点（見方）が違っ
てくる（またこれも難しいことですが）のですが、たいてい答えられ
ます。そのことにはここでは触れずに、いらぬ先入観を排除するため
に後ほど述べることにしましょう。
一般に、『基礎（基本）＝基礎打ち』と考えている人が多いことは
確かです。これは、単純な間違いです。１００％間違っているかとい
うとそうではありません。『勘違い』なのです。『前提が違う』ので
す。私が人にバドミントンを教えるときは、まず、シャトルを打つよ
りも先に、体の動きから教えます。つまり、『基本＝体の（自然な）
動き』、これをもって基礎（基本）と呼びます。体にそぐわない無理
な動かしかたでシャトルを打っていると、必ずどこかを痛めます。本
人は気付かなくても、後になってなぜ痛いんだろうと思っても、もう
時間をかけて直すより方法はありません。腰、または肘、膝の腱を傷
めた場合、最悪手術です。こうなると、長期間バドミントンができな
くなります。
ヒッティング（打ち方）の方法（理屈）は、物理学的に教えます。
解らない人には図説をしながら教えていきます。
人は動作をする時、頭で考えてから行うこと（意識的行動）と、頭
で考えずに行うこと（無意識行動）があります。例えば、「歩く、走
る」といった動作は、頭では考えません。頭で考えて動こうとすると、
ぎこちない動きになっておかしくなります。自分で試してみて下さい。
また、ものを拾う時を考えてください。頭で拾おうと考えても、行動
は無意識に起こります。バドミントンはこの動きが必要なのです。つ
まり、目で確認したことを、体で反応するのです。
同じ拾うという動作を意識的に行うとどうなるか、実際にシミュレ
ーションでやってみましょう。
状況１：物が落ちています。
目 ：お金だ！しかも１万円。
頭 ：他に観ている人がいるかな？
心 ：観ている人がいなかったらもらっちゃえ、
観ている人がいれば
声をかけて、交番に届けよう。
頭 ：観ている人がいないから、近付こう。
立ったまま拾おうか。座ってやろうか。
どちらの手で拾おうか。・・・・・・・・・・・
と考えていくと動作がぎこちなくなっていきますよね。いつまで続く
のでしょう。拾うまでに時間がかかり過ぎます。本当に、よく考えな
がら行動できますか。かなり難しいことがわかるでしょう。
では、もうひとつ
状況２：自分が座っている机の上から鉛筆が落ちました。
頭 ：あっ、落とした。
目 ：どこに行ったかな。
頭 ：右側？左側？
目 ：あった。左側だ。
じゃあ左手の方が近いや 。
よし、拾った。
さて、２例あげましたが、１つは他人がやったことに対する反応で
す。もう１つは、自分がやったことに対するの反応です。動作にかか
る時間が違いますよね。つまり、自分の行動はうまく制御できるが 、
他人の 行動はうまく処理 できないのです。 バドミントンは、相手（
他人 ）からシャトルが戻ってきます。
そうですね。上手く処理することを覚えましょう。バドミントンは
体を自然に動かすことが重要なのです。