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第２４章　見るバドミントン
　　　　　　　－イメージトレーニングへ－
　ここでは、観察する目を肥やしましょう。見ることも大事です。特
に、家庭婦人は、大会にでた時、自分の試合に関係がなければ隣近所
の人との会話に夢中になり、他人のゲームを無視してしまうことが多
々あります。また、負けたら、とっとと帰ってしまい、自分達を負か
した相手の観察をしないまま、負けた反省をしないまま、次の楽しい
ことを探しています。まあ、反省はするだろうけど、分析までしてく
れると助かるのにと思いますが。さらに、勝っても負けても、試合の
流れが最初から頭に浮かんでこない。これでは、全くダメです。見て、
思い出す訓練をして下さい。
　テニスでは、おかしなことが流行っています。これはどこが発症な
のでしょうか。私には解りません。サーブでエースになると、相手が
ナイスサーブと言って誉めるのです。また、ストロークがエースにな
るとナイスショットと言って、又相手を誉めます。最初聞いた時、小
馬鹿にしていると思いましたが、テニスをやる人が誰でも言っている
のです。私はそう言われた時に、あなたが下手だからとれないんです
よと言ってやります。だってそうでしょう。当事者以外、観客が言う
のは解りますが、なんで、対戦相手が言うのでしょうか、おかしな現
象です。バドミントンにはありません。
　話は本題に戻りますが、相手を観ることで、自分にはないものがあ
る相手が見えてきます。それこそが、あなたが勝てない、レベルアッ
プしない、理由の一つの要素でもあるのです。
　さらにもう一つ、同じ「みる」でも意味が違います。では、ここで
意味することは（国語辞典とは違います）、
　
選手でコートにいる場合　　
　　見る：シャトルを追っている時
　　観る：シャトルの打つ場所をきめる時
　　視る：シャトルを打つ時
　　診る：ラリー中、相手の様子を伺う時
　　看る：いわゆるミスをした時、手当て
　
観客席にいる場合　　
　　見る：コート全体
　　観る：シャトルの打つ選手の動き
　　視る：シャトルを打つ選手のラケットワーク
　　診る：ラリーの最初から最後まで
　　看る：ゲームの流れ、試合の始まりから終わりまで。