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第１９章　ラリーを切る！
　
　何のことだろうか？と思う人が多いでしょう。私流にいえば、相手
にバドミントンをさせないことを意味します。
　地方の大会に出て、１回戦から、汗を流し、３ゲームまで戦うのは
実にばかげています。そして勝ったとしても、ただ疲れるだけです。
見てる人は、体力あるなあとか言ってくれますが、多分それは、敵の
相手がもういいやと思ったから勝てただけで、真の実力とは違うでし
ょう。３ゲームを行うということはレベルが均衡しているのではなく、
どちらかが、そのゲームに力を抜いていたから結果３ゲームめに入っ
たのです。だから、２ゲームで勝つことを身につけましょう。
　そこで、ラリーが続いたとき、どうするか、それは、相手の術中に
はまったつもりで（死んだ振りして、弱い振りして）攻めるのです。
守りを固めてはいけません。
　ここでは、流れを止めることと、引き戻すことについて、述べます。
総称して、よく上手な人が、試合中にパートナーに「ここで止めるよ」
と言っています。意味はいかに述べる通りです。
　
１．止めること
　出鼻を挫く。この一言です。
　例として、ショートサーブのプッシュ、ロングサーブのスマッシュ、
　スマッシュの切り返し、ヘアピンをプッシュすること等があります。
　いわゆる、相手の攻撃の第１手目を止めるのです。１手で、できな
　かった時は、相手のラリーを守備（レシーブ）のラリーに変えさせ
　ることも意味します。
　また、ネットを挟んで、前衛がプレッシャーをかけることも意味し
　ます。
２．引き戻すこと（流れを止めること）
　リズムの回復です。これは、対自分達であって、決して相手ではあ
　りません。自分達の意識のもとで、ゲームの流れを還ることです。
　攻めることに変わるのことのみではありません。相手からみて守備
　であっても、追い込まれたレシーブから、余裕のレシーブにするこ
　ともこれに相当します。
　　相手に呑まれないことです。