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第14章 目指せ賢(かし)こずるく!
 
 バドミントンは、ずるいスポーツだと言われていますが、本当にそ
うでしょうか?確かに、ドロップやヘアピンやフェイントで相手を惑
わしています。でも、これは相手の動きがよく見えるからできるので
す。つまり、相手のことが手にとるように解るからです。皆さんは、
昔、孫悟空の話しを聞いたり、読んだりしていることと思います。そ
の中で、彼は、金頭雲に乗って、天界を荒しましたが、結局お釈迦様
の手のひらの中で動いていただけだったということがありました。
 そうですね、相手の考えていることやろうとしていることが解ると
楽しいでしょう。バドミントンでは、相手の考えていることと違うこ
とをすればよいのです。そんなことはできるわけないと思っている人
が多いのは確かです。では、考え方を変えて、「自分はこうしたいが、
あなたはどうしますか」、「私がこうすると、あなたはどうしますか」
と考え、まず、相手に投げかけ、お伺いをたてるのです。その役割が
シャトルです。
 そのとおりにしてみましょう。そうすると相手から答えが返ってき
ます。
 このときの問いかけが『自分のショット』で、答えが『相手のリタ
ーン』なのです。このやり取りを覚えることも、上達のこつです。シ
ャトルを上手に使って、コミュニケーションをとりましょう
 以上、バドミントンを行う上で、頭を使って考えることになれまし
ょう。体力だけでは、疲れてしいます。
 
*相手のことを思い遣る練習は「球だし」を積極的にすることです。
 球だしが下手な人は、決して伸びません。
 中級でドロップしてしまいます。