中級者はここから読んでください
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第10章 基礎打ちとは?
 
 中級者には、「基礎打ち=準備運動」と考えている人が多くいます
が、これも大きな間違いです。人は、いつも完全に健康であるとは限
りません。その日その日によって、わずかに体調が違います。それを
皆さんはどうやって気づいていますか?多分気がついていないでしょ
う。バドミントンに限らず、スポーツや日常生活全般でも同じです。
朝目覚めて、初めて口にする水、旨いか不味いかで、その日の調子が
判ります。水を飲まないない人もいますが。。。。。
 
 ではバドミントンの基礎打ちとは何か考えていきましょう。
 
 まず自分のリズムを測ることが第一の目的です。そして、次に、自
分の打点、シャトルの飛び方の確認をするのです。それから、できる
・打てる・決まるショットは100%の確率をめざし、「できない・
打てない・決まらないショット」はその確率をすこしでも100%に
近づくようにするのです。そして、自分の置かれている環境の状態を
みるものなのです。
 だから、基礎打ちは、本当は時間をかけてたっぷりと1時間程度や
るほうがよいのです。短時間で体が暖まったから「はい、ではゲーム
練習」とはいきません。また、基礎打ちの次に行うのパターン練習を
しても、できるはずもありません。その日その日によって身体の条件
が変わるからです。
 もう少し突っ込んだ話をしますと、基礎打ちが本当に解ってない人
は、ゲームをやって勝てるわけありません。たとえ勝ったとしても、
それは相手が弱いからです。弱い人とやって勝つのは当然ですし、そ
れでは自分のレベルが上がるはずもありません。真にゲームに勝つと
いうことは、自分のミス得点よりも、相手のミス得点が多くて結果と
して勝ったのではなく、あくまでも、自分の頭で描いていた通りシャ
トルが飛び、打てて、守れて、楽しんでやったことが、ゲームに勝つ
という100%に近づいて、初めて勝つことです。ここには、相手の
ミス得点の入る余地はありません。
 
 そこで、次の点は十分に理解してください。
以下に述べるように、何をもってミスといい、何を基準にミスと呼ぶ
か、どうか理解して下さい。これが解れば、一歩前進します。打てな
かった(ネットを越えなかった)シャトルや、アウトになっていたシ
ャトルが、相手のコートにぽとりと落ちてくれます。これは本当です。
目からウロコがどんどん落ちていき、間の前がパッと明るくなります。
 
 
*ミス(間違い)と
 ミス(失敗、エラー)と
 エースの違い
   ======これは、必ず覚えてください。
ミス(失敗、エラー)とは?
  試合や練習中に、自分がどこかを狙っが故に、アウト、ネット等
 にしたもの。1ゲーム中3回トライしても駄目なときは、そのゲー
 ムでは、絶対無理、絶対できません(仏の顔も3度まで)。すぐに
 止めましょう。気持ちを切り替えます。普段、一般に使っている言
 葉としてのミス。これは、練習で直るものです。
    ミスのミスを指します。
     ===パート練習をしてできるようにしましょう。===
 
エースとは?
  自分がどこかを狙って、ノータッチイン、または、相手のラケッ
 トに触れるが戻ってこないとき。更には、打ち返されたが、ネット
 に引っかかる、または、アウトになるようにさせた配球のとき。実
 際そうなったもの等。つまり、自分の考えた型に相手が答えてくれ
 たときこと。
 
ミス(間違い)とは?
  攻めるべきシャトルを打たずに上げてリターンできなかった時や、
 守るべきシャトルを攻撃のシャトルに変えようとミステイクした時
 に、一つ前の自分の球出しのこと。または、その流れ。(捕れない
 ことはミスではない。これは、失敗になる。)つまり、パートナー
 や対戦相手に対して、思いやりのない配球をしたこと。または、攻
 撃、守備の流れをせき止めたこと。
  攻撃と守備の変化は段階を追ってに変わります。急には変わりま
 せん。急に変わった場合は、その一つ前の場面がミス(間違い)な
 のです。
    ミステイクのミスを指します。
  試合中、練習中の2〜3回の小さな波紋(流れをせき止めてはい
 ないが、その部分だけ流れが変わっている状態)は、パートナーに
 素直に謝れば、お互い様なので許してもらえます。但し、ただ「ご
 めん」と言葉で示すのではなく、態度を含めて謝りましょう。その
 人の「ひととなり」です。