書生さん姿、環に似合うだろうな、と思って作ってみた。
Dollybirdに着物と袴の作り方がのっていたので、それにシャツをプラスして。
ロング足なので、ちょっと丈を長くしてやった。
シャツ以外は、型紙があったから、型紙つくりで悩むことは無かったが、作り方がよくわからなくて困った。
浴衣ぐらいは本を見ながら作ったことはあったが、それって写真解説付きの親切な本だったから、和裁のことは、ちんぷんかんぷん。
袴のひだひだなんかも、山折り谷折りが、きちっと布についてくれなかったので、スプレーのりをかけて、しっかりひだをとってやろうと思ったら、印ごと消えていった…。うう。
そこで、仕方がないので、適当にひだひだをとってアイロンかけしたのだよ。だから、本にのっていたのと、ひだの取りかたが全く違う。
オマケに紐が長かった…。本見て測ったはずなのに、どこをどう間違ったのか…。どうも、いっぺんに測るつもりで二本ぶんを一本ぶんと間違えたようだ。
間抜けだ。
着付けもネットで調べて、何度も何度もやり直しただよ。男性用の着付けなんて、私が知ってるわけない。
下駄は、100金にあった。でも、サイズはあってない。きっとミニにはちょうどいいと思う。
ま、雰囲気だけというわけで、鼻緒のところを取り替えて、なんとか足がはまるようにはしておいた。
和装用の足パーツがないから、意味ないんだけど。
こういう格好で、太宰治の話を思い出した。
子供のころ、この格好で賞状(確か卒業式の総代だったような)を受け取る時に、袖口から白い袖が何センチ出るかを計算して、服や着物を作らせたという話。
めちゃんこナルなガキである。
ブルジョアの息子だしね。
そういえば、こういう格好で、シャツの衿がひらひらのを作らせたというのもあったな。まるでエリマキトカゲみたいなの。
想像するとおかしい…。王子様なシャツと着物に袴…。和洋折衷ではあるが。
きっとノーブルで繊細な自分をアピールしたかったのだと思うが。
ウイッグをかえながら、いっちゃん1stのメイクって、濃いなぁと実感。
特に目じりのところに茶黒系がどどっとはいっていて、気になるのだよ。
もう少し薄いといいんだけどな。
でも、眉とかそれ以外の部分は好きなので、腕に自信のない自分としては、消す気になれないのだ。
気になる…、でも、なんとかできない…。ジレンマ。
ジェイドのウイッグが、けっこう似合っていた。いっちゃんヘッドって、子顔なんだけど、それでも鏡夜のウイッグをかぶるときは、ちょっと大変なのだよ。それだけあの夜の人たちって、頭が小さいのだよね。
なんだかタマって、影のない子だ。突き抜けるような明るさがある。
鏡夜やラフィーたちとは正反対だ。
道を歩いていても、どこまでもまっすぐ行って、角で90度ぱきっと曲がりそうだよ。