RAPHYEL  〜アビ・ア・ラ・フランセーズ〜

 古い記憶の片隅で歌う小夜子鳥

 奥津城へと羽をひろげる

 天からこぼれた光で

 つぼみは色づく

 あれは何?

 たくさんの欠片、壊れ物、鍍金

 失せ物、ぺてん

 息をのむ瞬間

 封殺するもの

 

 

 ラフィーに着せてみたい服!ということで作ろうと思ったが、型紙作り双葉マークの私にはあまりにも難しいラインだったアビ・ア・ラ・フランセーズ。
 大変そうだったので、やめようかとも思ったのだが、ラフィーに似合うだろうな、と思うと、やっぱり作るしかないか、と思って…。
 ジャケットの前身ごろが、後ろ脇までつながっていて、なおかつダーツもとってないラインをどう作ればいいのか、悩んだ悩んだ。
 作る前に、このタイプの服がのっている本を見たり、「アマデウス」のDVDを見たり…。
 型紙をどう変化させればいいのかわからなかったので、結局立体裁断で前身ごろをとり、後ろは前に作ったウリエルのシャツ型紙を参考にした。
 素材はシルク。最初は、紫に地紋の浮く着物地を使おうと思っていたのだけれど、それがすごく色落ちしやすいものだったため、没に。この布は、ベストだけにする予定だったのだけれど、三点ともこの布で作ることにした。ブラウスは、化繊。タイは、レースにチェコ・ビーズを縫いつけた。
 大変だったのが、刺繍。うちにはコード類がなかったので、全部リボンとビーズと刺繍糸。図案は、マルや三角を適当に並べてお花のように刺繍。あとから茎のようにラインやチェーン・ステッチをいれた。片面やったところで、反対側の刺繍をどうするか、困った…。何かの図案を写したものとかでなかったため(要するに適当だったから)、転写しようがない!そこでまた適当に反転したものを描き、なんとな〜くそれらしく…。
 出来上がりはそれなりに。出来上がってから、こうすればよかった、ああすればよかった、というのはあるけど、それはこの次にいかすことにして…。
 ああ、でも今までで一番大変だった!
 特にリボン刺繍は、シルク・リボンを布に通す時に針をぐいっと引っ張るので、肩こりに…。
 肩こり、でもかんばる、肩こり、でもガムバル…。
 怠け者の私をこんなに働かせるなんて、ラフィー君はすごい。

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