鏡夜 〜窯変〜

 

 

 

 

 チャイナ服を作るつもりが、毎度のことながら、逸脱してしまったような…。

 白いパンツとワンピースのようなものの上に、紫のベスト?のようなものを重ねてあります。

 紫の布は、着物をほどいたもので、前にラフィエルのアビ・ア・ラ・フランセーズに使おうとして、あまりにも色落ちするのでやめたものです。ボディや顔にふれないように使うぶんにはいいかな、と思って、使ってみました。
 紫の絹の裏は、木綿で和風の布がついてます。めくらないと見えないけど。
 ネックレスはヘマタイト(だったかな?)のビーズを数珠風に。
 チャイナ・ボタンも作ってみました!釈迦結びというのだそうです。これ、きれいな形に結ぶのは難しいです。なかなか売ってあるような、丸い感じにはなってくれない…。

 薔薇はナン。
 蕾が少し開きかけのコロンとした感じがかわいいのですが、ちょっと開き気味のものしかなくて…。
 その開きかけの蕾が、尼さんの被り物に似ていることから、そんな名前がついたらしいです。
 写真撮っている最中に一枚、二枚、と花びらがこぼれて散りました。

 鏡ちゃん、テンション・ゴムゆるゆるなもんで、座らせたとたんにごんっ、と後ろに倒れたりなんかして…。うう…。
 幸い怪我はしなかったけど、このゆるゆるをどうにかせねば…。

 それにしても鏡夜、静謐さと妖気を併せ持つ不思議な子です。
 かっこいいとか、色っぽいとか、美しいとか、そんなレッテルを夜の人に貼るのは簡単なのだけれど、それとはちょっと違うような。
 全てを拒絶してしまう傲慢さと、反対に何もかもを受け入れる優しい微笑。その両極端を同時に兼ね備える不思議さに、つい目がひきつけられてしまいます。

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