ルイス・C・ティファニー庭園美術館

Louis.C.Tiffany Garden Museum

 本来ならば、どちらのサイト様も、イヴェント欄には楽しそうなオフ会やドルパなどの様子をレポートしたものが掲載されることが多いはず。
 もちろんそんなことはわかっている。テキストしかないお迎え話を読んでくださった方は、わかると思うが、私の生息している地域は、中国地方のとある地方都市。オフ会に参加しようにも、オフ会のメッカは都会。ドルパも都会。田舎とはまったく縁のないイヴェントなのだ。
 このあたりでSDを知っている人がどのくらいいるのかは知らないが、所有する人となると、さらにまた人数も絞られてくるだろう。ドルフィー関係の検索エンジンにだって、中国地方でサイトを掲載している人は、すんごく少ないもん。まあ、広島にはSRがあるから、けっこうファンはいるのだろうけど、そこから遠く離れているこのあたりでは、本物のSDを見たことの無い人が大勢いるのだ。

 まあ、そんなこんなで、オフ会になど参加できそうにない私。そうなったら、無い知恵絞ってイヴェントおこしをするしかないではないか。(まるでどこかの町おこしみたいだが。)
 それなら、田舎ならではの企画をたてるっきゃない。それなら田舎の紹介をするか…。地元の有名・無名の地にSD連れて行って、撮影会を敢行するか…。というわけで、行ってきました。ティファニー美術館。
 そう、ティファニーといえば、有名な宝飾店のあのティファニー。だからといって、ブランド宝石の美術館というわけではない。美術に詳しい人なら知っていると思うが、アールデコだのヌーボーなどが流行った時代に作られたラリックのガラス細工、ルイスのステンドグラス、その時代様式の家具、そいでもって、なぜかイングリッシュ・ガーデン、の美術館なのだ。

 なんでそこに行く気になったかというと、年に一度、寒い時期に市がタダ券をくれるからである。うち、貧乏だからね。(だいたい寒がりだから、普段はわざわざ寒い外に出て行くことはない。)
 なんでもこの美術館を誘致するのに、税金使ってあれこれやったらしくて、一時期地元では市民団体に突き上げられていたわけだ。そこでまあ、税金使ったわけだから、市民をなだめるのに年に一度、広報にタダ券いれることになったらしい。
 もっとも、庭園があるのだから、季節のよい時期にサーヴィスしてくれればよいようなものだが、どういうわけか、この寒い季節にしかくれない。要するに、寒くて客のいない時期、タダ券持った市民がやって来て、たまたま観光バスに乗ってツアーでやって来た人に、こんな時期でも賑わう美術館なのだ、と思わせる、いわば行列のできるラーメン屋のサクラみたいなもんだ。

 ま、そういうわけで、ティファニー美術館のタダ券使って、SDの写真撮りにいくか、というわけ。
 しかし、一人で行くのはちょっと…。美術館で鑑賞するだけなら、別に一人でもいいのだが、うちの子つれてとなると…。というわけで、無理やり家族を同行。槇原の歌によれば、家族はタッグチームらしいから、この際、運命を共にしてもらうことにした。

 さて、美術館の中で撮影スポットになるのは庭、温室などである。(展示のある部屋は撮影禁止なので、ここでは紹介しません。)
 上の写真は、イヴェントホールとでもいえばよいのだろうか…。ちょっとしたステージがもうけられていて、今日は歌の演奏会(クラッシックの)が行われていた。ちなみにこのときはリハーサル中だった。
 雨の日だったので、人は少なめ。しかし、まったくいないわけではない。思ったとおり、何やってるんだこいつらは、な感じで見られた。だが、一度撮影をやり始めた以上、ラフィーたちをひっこめるわけにもいかず、開き直る自分。
 ここは展示室と温室とを結ぶ(後ろに見える)回廊から見えた東屋。

 せっかくの東屋だが、ベンチもなかった。ちょっと期待はずれ。
 仕方ないので、人に持たせて無理やり写真を撮る。珊瑚のかつらが、髪を直すたびにスポスポ抜ける。テープでとめておけばよかった…。
 最初、人気がなかったので来たのだが、怪しい集団が気になるのか、時々人がやって来てはちらちら見られた。ま、私もラフィーにスケスケのブラウスとか着せているしね。
 この服も、お出かけなのにラフィーの服がない、とばかりに一気に作り上げたもの。(ちゃんと伏せ縫いした。)

 東屋の横には、こんなものがあった。鉢で作った人形。
 後ろのほうにちょこっと写っているのは、宍道湖。シンジコ、と読みます。くれぐれもシンドウコ、などとは読まないように。(昔、テレビで片平なぎさがそう言っていたのを聞き、?と思った思い出がある。)

 中庭に移動。ここはイングリッシュ・ガーデンなのだが、冬のため、花など咲いているはずもなく、ちょっと寂しい…。
 後ろには噴水、そしてチャペルもある。
 雨の日なので、地面は濡れているから、ここでもラフィーを持ってもらって撮影。後ろの回廊で、美術館の監視をしているお姉さん、こっちを見ていた。

 庭のあちこちに、こんな彫像が置いてある。バラや金ぐさりの季節になれば、庭も美しくて、撮影にはもってこいかもしれない。(人目さえ気にしなければ。)

 ちょうどイヴェント会場で歌がはじまったらしくて、人気がなくなったのを機に、温室に入る。何しろ、駐車場には大型観光バスが二台とまっていたからね。今がチャンスだ!
 大きな温室と小さな温室があり、これは小さな温室のほう。入るなり、眼鏡がちょっと曇った。

 同じ木の前で、ホワイト・バランスをいじくり、青い写真にしてみた。この青みがかった感じが私は好きで、MTVでも映画でも、こんな青い感じのものに惹かれる。(まるで月明かりの下にいるような色合いが好き。ギャラリーのラフィエル2は、そんなブルーフィルムみたいな写真をのせている。)

 お花の前でパチリ。花の名前まではチェックしていなかった…。(今度からは気をつけよう。)

 噴水の前で、自立しない子を無理やり立たせる私。ちなみにうちの子は、誰一人として自立パーツをつけていない…。故に、無理に立たせても今ひとつポーズが決まらない。

 ピンクの花がきれいだ。

 この小さな温室で写真撮っている間、客が三人くらいは通り過ぎていったな…。もはや写真を撮ることに集中していたため、人目も気にしなくなっていた。(ま、そんなものよ。)

 大きな温室のほうへ移動。ここは、あちこちにベンチが置いてあって(もちろん人間サイズだが)、写真を撮るにはいいところだ。(人目を気にしなければ…ね。しつこいか。)お花もこのとおり、いっぱい咲いていた。

 大きな赤い花とラフィー。なんか、きれいだが、紙か何かで作ったみたいな花だ。

 上からぶら下げてある鉢からこぼれ落ちるように咲く花。
 あいにくの雨にもかかわらず、ガラスばりの温室なので、明るくてピントもあいやすい。

 ちょうどよいガラスのケースがあったので、上に寝かせてとってみた。
 そこいらに落ちている花がらをひろい、散らしてみる。

 なぜかおへその上にもお花がのっている。

 ちなみにこんな感じのケース。上に寝かせると、お花の棺のようにも見える。

 最後に、記念写真コーナー。フレームのまわりは、なぜか紅白の花で目出度いムード。しかし人間サイズのため、人形劇でもやっているような感じがちょっと悲しい。

 この美術館について知りたい人は、ネットで検索してね。ラリックやティファニーの作品が好きな方にはおすすめです。特に、チャペルのステンド・グラスはすてきです。ただ、場所がちょっと辺鄙なところだからなあ…。まあ、近隣諸国の方で車で行けるよ、という人にはよいでしょう。それ以外の方は、バスかタクシーなどで来るしかないかな…。

 さて、無理やりのイヴェント起こし企画第一弾は、これにて終了。次は、どこへ行こうか?
 地元にいるくせに地元民ほどいつでも行けるから行かない観光スポットなどに、またうちの子連れて撮影しに行こうと思っております。
 だが、そのためにはお出かけ用の服も作らねば…。
 そいでもって、冷たい世間の目も気にせず、行ってまいりますです。もう、一度やっちまえば、二度も三度も同じだ。
 ではでは…。

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