ただいま撮影中。

　貴賓室という部屋が、簡単なスタジオに仕立てられていたよ。こんなふうにして映していたんだね。

　そこで僕は、ライトをいっぱいあてられて、下からあおられたり、ぐるっ、とスタンドの下に置かれたろくろをゆっくりとまわすようにして、映されたりしました。

　ＴＶではどのくらいの時間、流されるのかなあ？けっこう撮影するのに時間がかかったので、三月うさぎはお教室の前にお茶を飲めるかなあって、気をもんでいたよ。おまけに、もっと衣装をきちんと作ればよかった、とぶつぶつ言っているのも聞こえてきたよ。いつも適当だもんね。

　僕を撮影している隣では、今日、お迎え式をやっていた京天使の椿ちゃんが二人、男の子と女の子の着物を着せてもらって、撮影の順番を待っていたよ。七五三みたいで、とってもかわいかったんだ。

　僕の撮影がやっと終わったので、三月うさぎは急いでお茶を飲みに行きました。帰りの電車の時間があるので、先に飲まないと間に合わなくなっちゃうからね。

　まだお庭もまわっていないのに、お教室の時間がせまっていたので、熱いコーヒーをふうふうして、急いで飲んでいたよ。あそこに見える、水色の台の上に僕をのっけて写真を撮らなきゃ、てあわてていたみたい。

　喫茶室のお姉さんに、どこから庭に出ればいいのかを聞いて、三月うさぎは庭に飛び出していきました。

　ここが、喫茶室から見えた池のあるところだよ。池の中には、大きな鯉がいました。でも、三月うさぎはあわてていたから、どんな鯉が泳いでいるかも見られなかったみたい。

　茅葺の建物がありました。これが霞中庵だね。

　建物の中には入れませんでした。芝生も養生中。

　お庭には何箇所か、こんな風に撮影ポイントがありました。

　ここは、お庭の一番奥のほうです。僕のずっと後ろのほうに、さっきの建物があるのがわかるかな？

　お庭の奥から、霞中庵のほうにもどってきました。

　縁台があったので、そこに腰掛けてみました。夏だったら、浴衣で座ってみたいところだね。

　急いで降臨台のほうへもどってきました。

　そろそろメイク教室の集合時間なので、参加する人が集まってきていました。

　というわけで、三月うさぎはゲットしたお教室君ヘッドとともに、眉の描き方を習いに行きました。その成果は、うちにやって来たウリエル君の顔を見ればわかると思うけれど、やっぱり、ローマは一日にしてならず、だね。