足立美術館・清水寺(2005.3.19)

 田舎のイヴェントおこし第二弾は、安来市にある足立美術館と清水寺である。
 なんでこの美術館かというと、今月いっぱい有効の無料招待券をもらったもので…。
 好きか?と聞かれたら正直、うーん、と腕組んでうなるね。前回のティファニーのほうがまだ好きかな…。

 この美術館は、日本庭園で有名…、らしい。
 もう、駐車場に五台も大型バスとまってたもんで、正直、しまった、と後悔したもんね。
 周囲は、これがわしらの旅行服、という感じの爺さまや婆さまで大賑わい。
 口々に庭やら絵を褒め称える。
 そんなにみんな、日本庭園、好きなのか?

 ここは、山よりのところにあるので、山を背景にして庭園を造りこんでいる。
 せっかく来たのだから、写真を撮るしかないだろう。どうせ他県からやって来た、名前も知らん人たちだ。怪しい写真を撮る奴と思われてもかまうものか。(やけくそ。)

 庭は、美術館の中からしか見られないようになっている。
 お庭の中には入れない。

 要するに、建物の窓を額縁に見立て、窓の中にある風景は山水画、といった趣向らしい。
 横山大観や北大路魯山人、上村松園とかが好きな人にはおすすめ。
 掛け軸とか皿とか、いっぱいある。

 池には高そうな鯉も泳いでいる。
 人面魚はおらん。(当たり前。)

 あんまり好きではない画家とかばっかりなので、紹介もおざなりですまんです。
 確かに庭とかもきれいに作ってあるのだけれど、あまりに作りこみすぎた庭って、私は好きじゃないもので。どうせ作りこむなら、枯山水のような庭が好みです。

 さて、場所を変えて。
 清水寺です。
 有名な京都の清水さんと関係があるのかどうかは知らん…。
 場所は、足立美術館から車で15分くらい、とどっかに書いてあった。
 看板を頼りに、ちょっと迷子になりつつ到着。

 ここも山よりにある。でもって、駐車場から石段をかなり登らされる…。
 ずいぶん長いことここに来たことがなかったので、そのことをうっかり忘れていた…。久しぶりにたくさん歩かされたような気がする…。

 ここには、三重塔がある。
 それも古くてぼろっちぃ。
 でも、それが私的には大変好み。
 この建物が好きで、ここまで来たような次第。

 とっても趣きのある場所である。
 200円払うと、土日・祝日は上に上れる、と書いてあった…、にもかかわらず、閉まっていた!(なんでだ!今日は土曜日で、おまけに天気もよい三連休の初日なのに。)
 昔来たときには、扉も開いていて、勝手に入れたような気がする。

 お客は、ぱらーりぱらり…。ちょうどいい按配。
 ここは、この塔だけでなく、なぜかお稲荷さんだの弁財天だの、本堂を中心にちょこらちょこらと祠が散らばっている。
 廃仏毀釈の時に合祀されたのかな?
 全部まわるのはけっこう大変だ。

 カイルのかっこうは、この日のために作ったもの。
 古寺にやって来たバテレンの少年だ。

 欄干のところも古色蒼然としていて味がある。

 この写真だとよくわからないけれど、ところどころ直したところの木が新しい色をしていて、その継ぎ接ぎ感がまた泣かせる…。

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