雛 カスタム2

 雛ちゃん、長いこと放ったままだったけど、やっとカスタムする気になった。
 このままパルックの箱入り娘になるかも…、などと勝手なことを思ったりもしたが、やはりそれでは雛ちゃんがかわいそうだ。
 なんだか教室Aと違って、Bにはイマイチ愛着を持てなかったのだよなぁ。
 その一番の原因が、唇!
 最初にメイクした時、筆で唇を塗ったら、なんだかうにゅっ、とした唇がアヒルのようで、気になって仕方がなかったのだよ。
 削ったりして、造形ごと変えてしまいたい、と思ったほど。
 今回、まったく削ったりとかはしなかったのだが、最初のアヒルの印象が消えた。
 唇を筆で塗らないで、エアブラシである程度色をつけて、はみだしたものを綿棒でぬぐい、上に筆で線をいれ、ラッカーを塗る、という方法でやってみたら、うにゅにゅな口元が、気にならなくなった。
 メイクって、やり方変えると、同じ造形でも変わるものだな、と思った。

 さて、メイクであるが、前回メイクが途中で頓挫した原因のもう一つが、道具だった。
 まず、下まつ毛や眉を描く細い面相筆。
 最初、プラモデル屋さんで買った300円くらいの筆を使っていたのだが、これ、最初はよかったのだが、何回か使ったら、すぐに使い物にならなくなってしまった。
 毛先がななめになってしまい、まとまらないのだ。(ほうきを同じ方向にはいていると、毛先が一定方向にななめになるのと同じ感じ。)
 そこで、今回は造形村の筆を買ってきた。まだ一回しか使っていないので、これからどうなるかはわからない。

 道具その2は、エアブラシ。
 私は、エアブラシに関してまったく知識がなかったので、とりあえずエアブラシとはどういうものか、ということで、タミヤのコンプレッサーとトリガーのセット(初心者用の安いの)を買ったのだった。
 そしたらこのトリガーが、まったく調整がきかないシロモノだった!
 なにしろ、一番中身が出ない状態でトリガーをひかなくても、吹いているような状態…。まったくトリガーの意味がない。
 だから、細い線をひくとか、薄くふんわり吹くとか、まったくできなかった。それでも、前にウリエルのをメイクした時は、なんとかしたんだけどね。自分でも、よくあれで吹けたものだと今では感心するくらい…。
 今回、久しぶりにエアブラシ出して吹いたのだが、半日かかっても、まともに吹けそうにはなかったため、とうとう堪忍袋の尾もきれてしまい、即行、新しいエアブラシお買い上げへと突っ走ってしまった。
 雛ちゃん、酔っ払いになったかと思うほど顔色ピンク色になってたし、いかに雛ちゃんがやさぐれていたにしても、これはないだろう、な酷さだったもので…。
 で、入手したのが、タミヤのスーパーファイン。コンプレッサーはそのままで、エアブラシのみ変更。
 そしたら、全然違った!!
 改めて、道具ってすごい、と思ったよ。
 ボタン押さなきゃ色が出ない!線がひける!
 たったそれだけのことで、感動を覚える!!
 最初のトリガーは、オモチャだね、あれは。
 これからエアブラシを買おうと思う人は、エアのほうはとりあえずエア缶使っても、エアブラシのほうは、ちゃんとしたのを入手したほうがいいと思う。

 色のほうは、アイホールにベージュっぽいのを先にいれておいてから、チークと目じりよりを中心にピンク系をいれた。
 まつ毛は、100均のクロスタイプ。目は、ラフィエルをフルチョした時の青緑。
 なんだか、色合いのせいか、雛ちゃんが明るくなって、若返ったような…。前のが暗い色合いで、下唇が突き出た感じだったせいか、よけいにそう思う。
 なんだか別人28号…。

GALLERY