「IKKA(一和)」

<<一口作品解説・紹介>>

 99年のぴあフィルム・フェスティバル(PFF)で、初監督作が審査員特別賞に輝いた、川合晃監督。彼が、PFFのスカラシップ権を得て製作した長編デビュー作が、この『IKKA:一和』。聞きなれない言葉だが、「一つにまとまって円満なこと」として辞書にも載っている。ピザ屋をカムフラージュに「逃がし屋」稼業を営む太田家の両親は、2人の息子に普通の家庭の幸せを味わわせたいと切に願っているが、その秘密が思わぬトラブルを巻き起こし…という、ドタバタ劇。

解説 - IKKA:一和
第24回ぴあフィルムフェスティバルの第11回PFFスカラシップ作品。監督の川合晃は大阪芸術大学卒業後、映像製作会社で映像製作に従事し、初監督作品「他、3本。」が「PFFアワード‘99」にて、審査員特別賞、音楽賞(TOKYO FM)のダブル受賞を果たした。本作は絶妙なテンポで大阪独特のリズムや空気感をかもしつつ、ある家族の崩壊と再生を描く家族愛の物語。なおタイトルの“一和(いっか)”とは、一つにまとまって円満なことを意味する。

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<<あらすじ>>


 「あんたとこの・か・ど・く(=家族)、ファミレス、好きみたいやな」。「ランディピザ」店主・太田慎一郎(國村隼)の携帯電話に、謎の留守番電話が残されていた。今日は、次男・勇(西興一朗)の20歳の誕生日。家族の祝い事があるたびに、家族全員ファミレスに集まるのが太田家の慣例行事だった。集合の時刻は既に過ぎている。家族が待つファミレスへ急ぐ慎一郎。一方そのころ…。「どないなっとんねん!」。昼下がりのファミレスに怒声が響く。手際の悪い店員を怒鳴り飛ばしているのは、太田家の長男・圭介(三浦誠己)。「ちょっと、この店なんなん!」。間髪入れず圭介を援護射撃する母・留美子(秋野暢子)。「どないしたんや?」。そこへ、仕事を終えた慎一郎が合流。店を変えようと一家が席を立った瞬間に、慎一郎のジャケットの下から、銃、コンバットナイフ、スタンガン、特殊警棒など物騒な武器の数々が飛び出してしまう。「何で、こんなん持ってんねん?」。店内全員が呆然とする中、銃の引き金を何気なく引く勇。響き渡る銃声、悲鳴。警察に通報され、一家は店員、客を人質にファミレスに立てこもる羽目になってしまう。人質をとってたてこもるなどという事態に、家族の絆がほころびはじめる。圭介は、自分が太田家の実の子ではないことを気にしている。勇は自分が何も知らされていないことに、疎外感を感じている。「一家崩壊や一家離散!」とわめく母。爆発する兄弟。勢い余って圭介が発砲した弾が慎一郎を捉えた。圭介は姿を消した。そして慎一郎は……。果たして一家は一和を迎えることができるのか

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<<スタッフ>>監督:川合晃、製作:矢内廣/中村雅哉/児玉守弘/長澤一史/青山悌三/高野力、プロデューサー:天野真弓/久保淳、アソシエイト・プロデューサー:田口聖、脚本:川合晃/青木豪、撮影:藤井良久、照明:祷宮信、音楽:澄田啓、スタント:吉田陽、その他:植野亮/デイズ

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<<キャスト(役名)>>國村隼:(太田慎一)、秋野暢子(太田留美子)、三浦誠己(太田圭)、西興一朗 (太田)、[その他]下元史朗 外 大勢

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