DVD-ROMで観た 1

進む ]


DVD−ROM 映 画 の お す す め

  DVD−ROM映画のいいところというのは幾つか挙げることができる。

 @ DVD 再生ソフトウェア が充実してきていろんな機能が提供されている

 A いつでも好きなときに好きなところから観ることができる

 B 画面の精細度が高いので画面がきれいである

 C 言葉は原語か日本語への吹き替えかを選ぶことができる

 D 字幕に原語か日本語かを選ぶことができる

 E 更に設備を整備すれば 大型ディスプレイにより大画面でDigital Dolby 5.1チャンネルの音響効果で映画を楽しむことが きる

   ということで劇場映画もいいが、DVD−ROMの映画もまた楽しいものである。もちろん新作も旧作もある。因みに私の場合今DVD−ROMソフトの収集に苦労している。古本屋のような発達した中古市場が十分ではないのであまり安く手に入らず困っているが、できるだけ根気よく数多く集めたいと思っている。


<<索引>>

「イージー・ライダー」 「殺しのドレス」 「マトリックス」 「カンサス騎兵隊」 「永遠と一日」   「風と共に去りぬ」   「道」   「ハリー・ポッター」  「グーニーズ」 「プリティ・ブライド」 「許されざる者」 「ロミオ・マスト・ダイ」 「アイアン・ジャイアント」 「さくや妖怪伝」 「リーサル・ウェポン4」 「キー・ラーゴ」 「追跡者」 「リーサル・ウェポン」 「素顔のままで」 「愛という 名の疑惑」 「知らなすぎた男」 「トーマス・クラウン・アフェア」 「パーフェクト ストーム」 「暑いトタン屋根の猫」 「スキンゲーム(騙し合い)」 「知りすぎた男」 「第3逃亡者」 「ヒッチコック作品3本」 「夜の大捜査線」 「BEN−HUR」 「理由なき反抗」 「Proof of Life] 「終着駅」


「イージー・ライダー」 (EASY RIDER) (2002.12.28 記)

1969年 アメリカ カラー ビスタサイズ DOLBY DIGITAL 95分

1969年 カンヌ映画祭・新人監督作品賞受賞

監督:デニス・ホッパー 製作:ピーター・フォンダ 脚本:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、テリー・サザーン 製作総指揮:バート・シュナイダー 撮影:ラズロ・コバックス 編集:ドン・キャンバーン

ワイアット(キャプテン・アメリカ)/ピーター・フォンダ、ビリー/デニス・ホッパー、ジョージ・ハンソン/ジャック・ニコルソン、カレン/カレン・ブラック、メアリー/トニ・バジル

 ピーター・フォンダの父ヘンリー・フォンダは映画「怒りの葡萄」(ジョン・スタインベック原作)で一躍アメリカの顔となった。同じようにピーター・フォンダはこの映画で当時の怒れる若者を代表するアメリカの顔となった。

 1969年当時といえば62年に始まったベトナム戦争が泥沼化し、68年には国内で自由民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング師が暗殺された。またジョン・F・ケネディの弟ロバート・ケネディの暗殺もあった。そんな時代である。

 閉塞感の漂うこの時代には陽気なアメリカン・ドリームはもはや存在せず、若者たちはバイク、マリファナ、LSD、ロック、ヒッピーカルチャーなどに熱中するようになっていた。

 この映画はこのような背景のもとに作られた。いわゆる60年代のアメリカンニューシネマの嚆矢となった映画である。映画の主人公は、革ジャンの背中に星条旗の刺繍を施したキャプテン・アメリカとカウボーイルックに身を固めた二人である。見方によれば60年代の西部劇ということもできるだろう。そういえば西部劇で有名なワイアット・アープのワイアット、ビリー・ザ・キッドのビルを役名としている。

 ストーリーとして、二人はコカインを密輸して得た金で手に入れた大型チョッパーバイクを、南部へ走らせる。カトリックで子沢山の主人が営むのどかな牧場、道で拾ったヒッピーに導かれて足を踏み入れたコミューン、鼓笛隊が健康な音色を聞かせるパレード、一見ごくありふれた田舎のカフェ、娼館、謝肉祭などいろんなアメリカの顔と出会う旅を続ける。しかしどこにも本当にアメリカらしい真の自由は見つからない。

 そして最後に待っていたのは、深南部の保守的な見方による制裁で極めてむごい最期である。

 この映画のもうひとつの見所というよりは聞き所は、全12曲のうち「BALLAD OF EASY RIDER」以外は全て当時レコードになっていたものばかりということである。

 因みに「easy rider 」を英辞郎で引くと(させ子、すぐやらせる女の子、のんびり暮らす人、極楽トンボ、社会の寄生者、売春婦のひも、暴走族、恋人、ギター)と出ていた。どの意味が最も適当なんだろうか。


「殺しのドレス」 (DRESSED TO KILL) (2002.12.21 記)

1980年 アメリカ カラー シネマスコープサイズ DOLBY DIGITAL 105分

監督・脚本:ブライアン・デ・パルマ 製作:ジョージ・リットー 撮影:ラルフ・ボード 音楽:ピノ・ドナジオ

アンジー・ディッキンスン(ケイト)、マイケル・ケイン(エリオット&ボビー)、ナンシー・アレン(リズ)、キース・ゴードン

 この映画が日本で劇場公開されたかどうかは知らないが、公開されたとしても殆ど話題にはならなかっただろう程度の作品といっていいだろうか。

 CD−ROMのジャケットには「デ・パルマの演出がひかるサスペンスの金字塔」と書かれているが、たまたま安く手に入ったので観ただけということにしておく。


「マトリックス」(MATRIX) (2002.10.6 記) 

1999年 アメリカ カラー シネマスコープサイズ DOLBY DIGITAL

監督・脚本・製作総指揮:ウォシャウスキー兄弟 視覚効果監修:ジョン・ケイター 製作:ジョエル・シルバー カンフー・コレオグラファー:ユアン・ウーピン

キアヌ・リーブス(ネオ)、ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス)、キャリー=アン・モス(トリニティ)、ヒューゴ・ウイービング、

 コンピュータ支配に立ち向かう人間の姿を描くSFアクション映画である。この映画の見所は、香港映画関係者指導によるアクションやカンフーと、最新映像技術(VFX)を融合させた映像にあるといっていいだろう。

 たとえば、ビルからビルへの大ジャンプ、銃弾さえよけてしまう身のこなし、壁や天井を走る姿、空中回転などふんだんに出てくる。たしかに視覚効果がすばらしい。

 真っ黒のロングコートにサングラスでビシッときめたキアヌのアクションは圧巻である。まさにカッコいいの一語につきる。

 コンピュータ・プログラマーのトーマス(キアヌ・リーブス)は、裏稼業ではネオと呼ばれる凄腕のハッカーである。突然の訪問者トリニティに導かれるままモーフィアスに出会う。そこで見せられた世界の真実は現実ではなく、A・I(人工知能)が創造した「マトリックス」と呼ばれる仮想現実だと告げる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この映画の公開日は、1999年9月11日であったが175日の上映期間中に観客動員数530万人、興行収入78億7千5百万円に上ったという。

 この作品については続編を製作中で、2003年に第2作および第3作を公開する予定だという。第1作のテーマ「誕生」に続いて「人生」そして「死」となるらしい。はたして柳の下に泥鰌はいるのかな。


「カンサス騎兵隊」 (SANTA FE TRAIL(2002.9.26 記)

1940年 アメリカ モノクロ

監督:マイケル・カーティス 製作:ハル・ウォリス 音楽:マックス・スタイナー

エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、レイモンド・ハッセー、ロナルド・レーガン

 これは淀川長治総監修「世界クラシック名画100撰集」で観た。このシリーズのCD−ROMは標準価格が3,800円であるがなかなか半値以下で手に入らない。

 例の淀川氏の名調子の解説から始まる。その解説によれば美男俳優のエロール・フリンの出てくる単なる西部劇ではなく、後に南北戦争につながる奴隷解放を武力で実行しようとする狂信者のグループとカンサス騎兵隊の戦いを中心に描いたものである。ストーリーは実話に基づいているという。

 これには元アメリカ大統領のロナルド・レーガンが、エロール・フリンと同じ騎兵隊士官の親友役で出ている。

 オリヴィア・デ・ハヴィランドは、前年作の「風と共に去りぬ」の準主役であるメラニーを演じている。彼女は幼女期に日本で暮らしたことがあるそうで、妹のジョーン・フォンテイン共々アカデミー賞女優となった。実生活ではあまり仲はよくなかったらしい。わたしにとっては若いときに観た「旅愁」のジョーンの方が印象に残っている。


「永遠と一日」 (2002.9.22 記)

1998年 ギリシャ・フランス・イタリア合作 カラー

1998年 カンヌ国際映画祭パルム・ドール大賞受賞作品

監督:テオ・アンゲロプロス

ブルーノ・ガンツ、イザベル・ルノー、アキレアス・スケビス、デスビナ・ベベデリ、イリス・ハジアントニウ、エレニ・ゲラシミドゥ、F・ベンティボリオ

 不治の病に侵された詩人が、難民の少年を国境へ送り届ける旅に出た。道中、彼は過去の記憶をよみがえらせる。

 現実の情景と過去の記憶場面との切り替えに初めはついていけたのであるが、そのうちにどっちなのかと混乱することもあった。邦題からするとどうやら過去の記憶場面が永遠で、少年を送り届ける部分が一日に当たるのであろうか。

 過去の場面の夏の時期の明るい海岸や海、現実の場面の雪のある暗い街や国境に向かう道路との対比というような見方もあるかも知れないが、やはりこの映画はかの詩人が死に面した一日の心象風景を描いたものとしてとらえるのがいいのかも知れない。

 人間は死のその瞬間に万華鏡のように自分の過去を見るといわれる。

 母の思い出、妻の思い出、妻亡き後の日常生活のこと、家政婦の息子の結婚式風景、娘夫婦のことなど時間的にも遠い過去のこともあれば、ほんとに今日のことなどいろんなシーンが出てくる。

 難民の少年はアルバニア出身らしいのであるが、地図で見るとギリシャはアルバニア、マケドニア、ブルガリアなどと隣り合っているのがわかる。あの地域で民族紛争が報じられたのはいつ頃だったろうか。今も続いているのかも知れない。

 国境のシーンでははっきりわからないのだが高い金網のフェンスに張り付いている大勢の男たちが見えた。

 いい映画だといっていいのだろう。


「風と共に去りぬ」(GONE WITH THE WIND) (2002.9.5 記)

1939年 アメリカ 232分 カラー

1939年 アカデミー賞10部門を独占受賞

監督:ビクター・フレミング 製作:デビッド・オー・セルズニック 原作:マーガレット・ミッチェル

ビビアン・リー(スカーレット・オハラ)、クラーク・ゲーブル(レット・バトラー)、メラニー(オリビア・デ・ハビランド)、アシュレー(レスリー・ハワード)

 この項を書くために新潮選書井上一馬著「アメリカ映画大教科書(上・下)」を見ていていろんなことを知った。

 もちろんこの「風と共に去りぬ」はハリウッド映画史上の大作であることはよく知っていたが、この1939年という年はこの他にも名作といわれる数多くの映画が製作されていたという。グレタ・ガルボの「ニノチカ」、マレーネ・ディートリッヒの「砂塵」、ジェームス・スチュアートの「スミス都へ行く」、ジョン・ウエインの「駅馬車」、ローレンス・オリヴィエの「嵐が丘」、ジュディー・ガーランドの「オズの魔法使い」などである。それらはいずれももう一度観てみたいと思う作品ばかりである。

 原作は1936年6月に出版されたが、3週間で18万部も売れるという驚異的な売り上げを記録したアメリカ文学史に残る名作である。最終的に映画化権を5万ドルで獲得したセルズニックによって製作された。主演男女優が誰に決まるかいろいろあったらしいが、ビビアン・リーとクラークゲーブルになった。主演希望の女優は何人もいたらしいが、当時イギリスから来たばかりのリーに決まった。

 ミッチェルの描き出した女性は、アメリカ南部の優雅な品のよさと慎ましさを持ちながらその内部に野性的な一種のつよさを併せ持ったスカーレット・オハラである。

 ビビアン・リーは幼い頃から修道院学校で育てれ、スカーレットとしてのぴったりの条件を身につけていたのである。

 南北戦争を背景に美しい生粋の南部女性が愛にも生活にも強く激しく生きていく姿を描いている。


「道」LA STRADA (2002.8.18 記)

1954年 イタリア 104分 白黒

1954年ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞、1956年アカデミー賞外国映画賞、1957年キネマ旬報外国映画ベストテン第1位

監督:フェデリーコ・フェリーニ 原作・脚色:フェデリーコ・フェリーニ、トゥリオ・ビネッリ 撮影:オテロ・マルテッリ 音楽:ニーノ・ロータ

ジュリエッタ・マシーナ、アンソニー・クイン、リチャード・ベースハート

 往年の名作「道」を観た。遠い遠い記憶の内容といまあらためて観た内容の詳細には少しずれもあったが、あのジェルソミーナの音楽はそのままであった。当たり前の話である。

 このDVD−ROMにはニーノ・ロータとグランドオーケストラの「ジェルソミーナ」のMDがついているが、音質は今ひとつという感じである。

 ジュリエッタ・マシーナ演じるところの薄幸の娘ジェルソミーナが見せるそのシーンそのシーンの表情のいろいろ、特徴のある大きな目、どれをとっても観るものの胸を打ついい映画である。ジュリエッタ・マシーナの名演技は一度観たものには忘れることのできないものだと思う。あの名曲の調べもまた人の心を打つ。

 粗野な芸人ザンパーノに買われたジェルソミーナであるが一緒に旅をしている間に女らしい愛情すら感じるようになってゆく。ザンパーノは意図しない殺人を犯しそのまま逃亡を続けるが、繊細な彼女は心を病んで彼から置き去りにされてしまう。

 最後はそのザンパーノが彼女の死を知り密かに嗚咽を抑えきれない姿を見せて映画は終わる。

 世の中にはこんな人もいるのである。その人はずっと拘りをもってこの映画を何度も観たという。ジェルソミーナは決して白痴に近い娘ではないというのである。そのジェルソミーナ論はここに展開されている。頷けるところも多々あるがそこまでこだわらなくてもというところもある。少し長いが「道」の解説として読んでも面白い。


「ハリー・ポッター」(Harry Potter and the PHILOSOPHER's STONE) (2002.8.17 記)

2001年 アメリカ Warner Bros. presents 152分

監督・総指揮:クリス・コロンバス 脚本:スティーブ・クローブス 編集:リチャード・フランシス=ブルース 音楽:ジョン・ウィリアムズ 撮影:ジョン・シール 美術:スチュアート・クレイグ 衣装:ジュディアーナ・マコーフスキー 視覚効果監修:ロブ・レガート

ハリー・ポッター/ダニエル・ラドクリフ、ロン・ウィーズリー/ルバート・グリント、ハーマイオニー・グレンジャー/エマ・ワトソン、ルビウス・ハグリッド/ロビー・コルトレーン、アルバス・ダンブルドア/リチャード・ハリス、セブルス・スネイプ/アラン・リックマン、ミネルバ・マクゴナガル/マギー・スミス、ドラコ・マルフォイ/トム・フェルトン、ダドリー・ダーズリー/ハリー・メリング

 ついに観ましたよ。昨年12月に劇場公開されたときすぐ観に行こうと思ったが、「千の千尋の神隠し」のときと同様子供たちに大人気でとても普通に行って座れる状況にないらしいと聞いて敬遠していた。どうやら大人たちにも人気があったようである。

 今年の父の日に息子がプレゼントとしてDVD−ROMを贈ってくれたのを今日観た。

 全世界で一億部を突破した驚異のベストセラーで現在46ヶ国語に翻訳されているJ・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズは、世界中で最も愛されている魔法使いの主人公ハリー・ポッターの、数々の冒険を描いた物語である。

 興行成績において3週目(2001/12/17現在)も「千と千尋の神隠し」の記録を破ったと興行側がいっていたそうである。まあ原作としての「ハリー・ポッター」シリーズが老若男女問わず、読者の感動を呼び、愛され、社会現象とまで言えるほど現在では世界中で知らない人はいない程の名作となっているということなのであろうか。

 ハリー・ポッターを演じた主演のダニエル・ラドクリフ坊やのかわいさや聡明さも観客の気持ちをくすぐる何かを持っているように思われる。どうぞご覧になってください。


「グーニーズ」(The Goonies) (2002.8.11 記)

1985年 アメリカ Warner Bros. presents 114分

監督・製作:リチャード・ドナー 製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ/フランク・マーシャル/キャスリーン・ケネディ 

マイキー:ショーン・アスキー、ブランド:ジョシュ・ブローリン、チャンク:ジェフ・コーエン、マウス:コリー・フェルドマン、データ:キー・ホイ・クアン

 スピルバーグ監督といえば最近では「ET」「インディ・ジョーンズ」「ジュラシック・パーク」「AI」などすぐれたSF映画を発表している。そのスピルバーグがリチャード・ドナーと組んで製作した少年たちの宝物探しのアドヴェンチャー映画である。宝島を下敷きにしているのは間違いのないところであろう。少年たちにとっても娯楽作品として楽しめるのではないだろうか。

 因みに goony は「やぼったい」という意味であるが、ここでは「グーニーズ落ちこぼれ少年団」とでもいった題名だと考えればいいのではないだろうか。


「プリティ・ブライド」(RUNAWAY BRIDE) (2002.8.3 記)

1999年 アメリカ Paramount Pictures 117分

監督:ゲーリー・マーシャル 脚本:ジョサン・マクギボン & サラ・バリオット 製作:テッド・フィールド & トム・ローゼンバーグ 、スコット・クローブ & ロバート・コート 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

ジュリア・ロバーツ、リチャード・ギア、ジョーン・キューザック、ヘクター・エリゾンド、リタ・ウィルソン、ポール・ドゥーリー

 いかにもアメリカ的な贅沢なラブ・コメディーである。たまにはこんな美女とのラブロマンスを楽しんでみるのも悪くはない。

  マギー(ジュリア・ロバーツ)は田舎町で過去3人もの花婿を式場の教会に置き去りにした”逃げる花嫁”。一方アイク(リチャード・ギア)はその彼女を”男を食い物にする女”と報じた新聞コラムニスト。彼女が新聞社に抗議したためコラムをうち切られたアイクは、折しも4度目の結婚式を控えた彼女に対して徹底的な取材を試みる。彼女はまた逃げ出してしまうのか?なぜ彼女は逃げるのか?取材をするうちになぜか彼女に心を惹かれていく。また彼女も真剣に自分のことを理解しようとする彼に心を開いていく・・・・・。

 ざっとまあこんな調子である。


「許されざる者」(UNFORGIVEN) (2002.7.18 記)

1992年 アメリカ Warner Bros. presents 131分

監督:クリント・イーストウッド 脚本:デビッド・ウェッブ・ピープルズ 製作:クリント・イーストウッド 製作総指揮:デビッド・ヴァルデス

クリント・イーストウッド(ウイリアム・マニー)、ジーン・ハックマン(リトル・ビル・ダゲット)、モーガン・フリーマン(ネッド・ローガン)、リチャード・ハリス(イングリッシュ・ボブ)

1992年アカデミー賞=最優秀監督賞:クリント・イーストウッド、最優秀男優助演賞:ジーン・ハックマン、最優秀編集賞:ジョエル・コックス

1992年ゴールデングローブ賞=最優秀監督賞:クリント・イーストウッド、最優秀男優助演賞:ジーン・ハックマン、最優秀脚本賞:デビッド・ウェブ・ピープルズ

その他の賞

 久しぶりの西部劇である。それにあのマカロニウェスタンで名を馳せたクリントイースト・ウッド監督主演の映画である。

  昭和30年代は西部劇花盛りの時代であったといってもよいのではないだろうか。ほんとにたくさんの西部劇を観た。名作といわれるものの名をあげると「真昼の決闘」、「シェーン」、「OK牧場の決闘」、「捜索者」、「リオ・ブラボー」などがすぐあげられるが、この中にはマカロニウェスタンは入っていない。

 それにしてもクリント・イーストウッドは西部劇について熱い思いを持っているのであろう。アカデミー賞作品賞を受賞していることでもそれを証明して見せたのではなかろうか。

 オープニングとエンディングにみせる夕日背景の影絵のような画が印象的である。

 かっての悪党が、娼婦の懸けた賞金を得ようと昔の仲間や若いガンマンとともに最後の追跡の旅に出る。と書いてくるとまさに彼イーストウッドの「荒野の用心棒」を彷彿とさせるといっていいだろう。

 いまは年老いて馬も巧みに乗りこなせず、銃の腕も落ちているかってのアウトローガンマンが、妻亡き後の子供たちとの生活の助けになればと、賞金稼ぎの旅に出る。

 最後にはかっての仲間を殺され復讐の鬼となって問答無用のガン・ファイトを見せてくれる。そして、そのガンマンが去ってゆく姿を賞金を懸けた娼婦たちが見届けるシーン、いいですよ。


次の3編は観たというだけコメントを省略した。

「ロミオ・マスト・ダイ」(ROMEO MUST DIE) (2002.7.14 記)

2000年 アメリカ Warner Bros. presents 115分

「マトリックス」のVFXとジェット・リーの神速技が冴えるまさに超絶のバイオレンス・アクション

「アイアン・ジャイアント」(IRON GIANT) (2002.7.14 記)

1999年 アメリカ Warner Bros. presents 87分

アニメ ある日空から降ってきた鋼鉄の巨人と少年の交流

「さくや妖怪伝」(2002.7.13 記)

2000年 日本 88分

SFXアドヴェンチャー


「リーサル・ウェポン4」(LEATHAL WEAPON4) (2002.7.4 記)

1998年 アメリカ Warner Bros. presents 127分

 先に「リーサル・ウェポン」(LEATHAL WEAPONを報告したが、そのときシリーズもので4まで出ているらしいと書いた。たまたま4が手に入ったので2、3を飛ばしてこれを観た。

  シリーズものだから主人公やその活躍の舞台は変わらないが、シリーズごとに新しい敵が登場する。今回の相手はジェット・リードで滅法強くて最後まではらはらさせるアクションシーンの連続である。

 面白いし楽しめる。


「キー・ラーゴ」(KEY LARGO) (2002.6.27 記)

1948年 アメリカ Warner Bros. presents 101分

監督:ジョン・ヒューストン 脚本:ジョン・ヒューストン、リチャード・ブルックス(原作はマックス・アンダーソンの舞台劇) 製作:ジェリー・ウォルド

ハンフリー・ボガード(フランク・マクラウド)、ライオネル・バリモア(ジェームズ・テンプル)、ローレン・バコール(ノーラ・テンプル)、エドワード・G・ロビンソン(ジョニー・ロッコ)、クレア・トレバー(ゲイ)

 この映画の原作の舞台劇のできはあまりよくなかったらしく、最初ヒューストンはそのことで製作者のウォルドと対立したらしいが、最終的に映画に仕上げたという。しかし、ワーナーにとっては1948年の一番のヒット作になったという。

 また、情婦ゲイ役のクレア・トレバーはこの作品によりアカデミー助演女優賞を受賞した。

 ハンフリー・ボガードといえばハードボイルドな演技の冴える俳優として有名である。彼の映画の何本かは今後この欄で紹介してゆくつもりである。この当時もうバコールと結婚していたかどうか知らないが、彼らは夫婦である。

 第2次大戦の復員将校フランク・マクラウドは、戦友の遺族を見舞うためにフロリダ半島突端の小島キー・ラーーゴにやってきた。戦友の遺族(父と未亡人)が経営するホテルを訪れるが、そこは凶悪なギャングの隠れ場になっていた。偽札の大きな取引を控えたギャングたちが屯するところに大きなハリケーンが近づく。いらだつギャングたちが次々と無法を働く。復員者として虚脱感の虜となっているフランクがやがてギャングたちとの対決に向かう。


「追跡者」(U.S.MARSHALS) (2002.6.23 記)

1998年 アメリカ Warner Bros. presents 131分

監督:スチュアート・ベアード 脚本:ジョン・ボーグ、ロイ・ハギンズの創作キャラクターに基づく 製作:アーノルド・コペルソン、アン・コペルソン

トミー・リー・ジョーンズ(サミュエル・ジェラード)、ウェズリー・スナイプス(シェリダン)、ロバート・ダウニー Jr (ロイス外交保安局捜査官)、ケイト・ネリガン(ウォルシュ連邦保安官)、イレーヌ・ジャコブ(マリー)

 93年に公開された「逃亡者」においてアカデミー賞最優秀男優助演賞を受賞したトミー・リー・ジョーンズが連邦保安官を演じ事件の犯人と事件の真実を執拗に追跡するサスペンスフルアクション映画である。

 日本とは司法制度も警察制度も異なるアメリカにおいて、西部開拓時代にその端を発する連邦保安官(マーシャル)は正義の実行者として犯人をあくまで追跡するのを職務としており、現代でも活躍を続けている。このことを念頭に置いて映画を観るといいだろう。

 ニューヨークに向かう輸送機が、機内での銃撃戦をきっかけに墜落する。その事故に便乗して謎を秘めた犯人シェリダンが逃亡する。同乗していた連邦保安官の追跡が始まる。

 航空機の不時着や水没シーンなど大がかりな撮影が行われている。またシェリダンがビル屋上から鋼鉄製ロープを使って飛び降りるシーン、走行中の列車の屋根に飛び移るシーンなどアクションも楽しめる。


「リーサル・ウェポン」(LEATHAL WEAPON) (2002.5.21 記)

1987 アメリカ  Warner Bros. presents 110分

監督:リチャード・ドナー 脚本:シェーン・ブラック 製作:リチャード・ドナー、ジョエル・シルバー 音楽:マイケル・カーメン、エリック・クラプトン

メル・ギブソン(リッグス)、ダニー・グローヴァー(マータフ)、ゲイリー・ビジー(ヨシュア)

この「リーサル・ウェポン」は今までに4まで製作されているらしいがそのあとも出ているかもしれない。

ベトナム戦争の暗い記憶をもち人間兵器とよばれる死をおそれない若い刑事とちょうど50歳の誕生日を迎えた温厚な黒人刑事のペアーが、LAを舞台にヘロインの密輸組織との間で繰り広げるアクション・サスペンス映画である。テンポも早く結構面白かった。

リチャード・ドナーは「スーパーマン」の監督して知られている。


「素顔のままで」(STRIPTEASE) (2002.5.19 記)

1996年 アメリカ Warner Bros. presents 117分

監督・脚本:アンドリュー・バーグマン 製作:マイク・ロベル 原作:アーマンド・アサンテ

デミー・ムーア(エリン・グラント)、バード・レイノルズ(デビット・ディルベック)、アーマンド・アサンテ(アル・ガルシア)

元FBIの秘書という経歴のエリンがろくでなしの元夫から娘の養育権を取り返す弁護士代を稼ぐために、ストリッパーという職業を選んだ。この彼女には熱狂的なフアンが大勢いるが、その中の一人下院議員を中心に殺人事件が発生する。

この映画には離婚夫婦の養育権問題、セックスの問題など現代的な問題を扱っていながらそれらは単なる背景に追いやられてしまっている。サスペンスとしても平板である。

デミー・ムーアはこの映画のために驚異的なダイエットに挑戦したとして話題を呼んだそうである。たしかに彼女の姿態は美しい。それに実の娘が娘役で出演している。


「愛という名の疑惑」(FINAL ANALYSIS) (2002.5.15 記)

1992年 アメリカ Warner Bros. presents 125分

監督:フィル・ジョアーノー 製作:チャールズ・ロビン、ポール・ユンカー、・ウィット、トニー・トマス 製作総指揮:リチャード・ギア、マギー・ワイルド

リチャード・ギア(アイザック)、キム・ベイシンガー(ヘザー)、ユマ・サーマン(ダイアナ)

 精神分析医が患者の若い女性を診察して行く過程で、巧妙に計算された罠にはまり官能的な人妻(若い女性患者の姉)にのめり込みついには夫殺しの犯人に陥れられそうになる。映画でははじめから犯人はわかっているが、主人公がどのようにして危地を脱するかスリルとサスペンスにみちた展開をする。しかし最後は精神分析医にとって苦い結末となる。

 この映画は邦題よりは原題の方が映画の内容をよくあらわしているように思うがどうだろう。


「知らなすぎた男」(The Man Who Knew Too Little) (2002.5.7 記)

1997年 アメリカ Warner Bros. presents 94分

監督:ジョン・アミエル 製作:アーノン・ミルチャン、マイケル・ネイサンソン、マーク・ターロフ 製作総指揮:エリザベス・ロビンソン、ジョー・カラッチョロJr

ビル・マーレー(ウォレス・リッチー)、ピーターギャラガー(ジェイムス・リッチー)、ジョアン・ウォーリー(ローリー)

 演劇体験ゲームに参加させられたてしまった主人公が、勘違いがもとでイギリス諜報部の絡む事件に巻き込まれてしまい思わぬ方向へ発展していくサスペンス・コメディといったところ。まあ時間つぶしにでもどうぞ。


「トーマス・クラウン・アフェアー」(The Thomas Crown Affair) (2002.3.8 記)

1999年 アメリカ Metro-Goldwyn-Mayer Pictures presents 114分

監督:ジョン・マクティアナン 製作:ピアース・ブロスナン&ボー・セント・クレア 脚本:レスリー・ディクソン&カート・ウィマー

ピアース・ブロスナン(トーマス・クラウン)、レネ・ルッソ(キャサリン・バニング)、デニス・レアリー(マイケル・マッキャン)、エスター・カニャーダス(アンナ)、フェイ・ダナウェイ(精神分析医)

 ジャケットに”A cool,slicky,sexy・・・steamy,clever.fascinating caper movie!”---Rex Reed,The New York Observer---とあったので期待して観たが、いまひとつという感じであった。


「パーフェクト ストーム」(THE PERFECT STORM) (2002.2.18 記)

2000年 アメリカ WARNER BROS. PICTURES presents 130分

監督:ウォルフガング・ペーターセン 原作:セバスチャン・ユンガー 製作:ポーラ・ワインスタイン、ウォルフガング・ペーターセン、ゲイル・カッツ

ジョージ・クルーニー(ビリー・タイン)、ボビー・シャットフォード(マーク・ウォールバーグ)、クリスティーナ・コッタ(ダイアン・レイン)、リンダ・グリーンロー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)

 100年に1回しか発生しないといわれる複合的な巨大なハリケーン(パーフェクト・ストーム)に翻弄されるカジキマグロ漁船、小さな外航ヨットそしてそれを救助するために活躍する沿岸警備隊の動きを軸に、それぞれの大嵐との戦いを描く。荒れ狂う大風と大波に翻弄される船の様子、救助ヘリコプタなどのシーンをどのような特撮を行ったのだろうか。迫力がある。(このあたりのことはDVD−ROMに収容されている”Making”を見ると詳しく出ていてよくわかる。)1991年にあった実話を基にしているという。

 1991年10月、マサチュウーセッツ州の港町グロースターを、「アンドレア・ゲイル」号が出航しようとしていた。船長のビリーは海の男としてのプライドをこの漁にかけていた。愛する恋人クリスティーナのために海に出たボビーや、他のクルー達にとってもこの漁はそれぞれの誇りや夢をかけた、決して後戻りできない航海であった。しかしそのとき、彼らはまだその行く手に誰も遭遇したことのない、すさまじい大嵐との想像を絶する死闘が待ち受けていることを知らなかった。


「熱いトタン屋根の猫」(Cat on a Hot Tin Roof) (2002.2.6 記)

1958年 アメリカ M-G-M presents 108分

監督:リチャード・ブルックス 脚本:リチャード・ブルックス 製作:ローレンス・ウェインガーテン 原作:テネシー・ウィリアムズ

エリザベス・テーラー(マギー)、ポール・ニューマン(ブリック)、バール・アイブス(ビッグ・ダディ)、ジャック・カースン、ジュディス・アンダーソン

 テネシー・ウイリアムズの名戯曲を赤裸々に映像化したものであるであるが、今見ても楽しめるいい映画である。

 若い頃の私は偏見を持っていて白痴美のエリザベス・テーラーは嫌いだなどといって彼女の出ている映画は観ないことが多かった。今改めてこの映画を観て矢張り彼女は美しかったのだなと思う。そのころ引退宣言をしていたエリザベス・テーラーが製作者である夫マイケル・トッドの急死で再びスクリーンに復帰後の初主演した映画としても話題になった、

 一言でいえば美しいエリザベス・テーラーが愛と性に葛藤する若妻を熱演ということになるのだろうか。

 《ブリックとの愛のない結婚生活に悩むマギーに、新たな問題が持ち上がる。大農園を経営する義父が癌で余命幾ばくもないという。長男夫婦は莫大な遺産を狙って、病院から戻った義父を異常なほど歓待する。真実を知らされていない義父はかってのままのワンマンぶりである。彼女は義父には愛されているが、夫との間は冷え切っている。また夫は父親との間に大きな断絶を持ったままである。父の誕生日であるその嵐の一夜に切れていた親子や夫婦(父と息子の両者の)間の絆が再び結ばれてゆく過程を描く。》


「ヒッチコック作品3本」(2002.1.29 記) 

 ヒッチコック(Alfred Hitchcock)監督がアメリカに行く前にイギリスで撮った映画を3本まとめて観た。

「スキンゲーム(騙し合い)」(The Skin Game) 1931年 78分

「知りすぎた男」(The Man Who Knew Too Much) 1934年 75分

「第3逃亡者」(Young & Innocent) 1937年 82分

 ヒッチコック監督といえばほんとにおなじみの監督である。戦後公開された数々の名作がある。いずれこの欄でも何本かは取り上げる予定であるが、この3本はあまりわれわれの目に触れることの少ない旧作である。

 ヒッチコック監督は、その作品のどこかに必ず顔を出すことで有名である。これらの旧作時代にそのルーツがあるのがよくわかった。それはそうとしてこれらの作品は、私の生まれた頃の前後に制作されたものであるから約70年以前ということになるが、現代の作品といっても十分通用するのではないだろうか。


「夜の大捜査線」(in the heat of the night) (2002.1.25 記)

1967年 アメリカ The Mirisch Corporation Presents 110分

1967年アカデミー賞::作品賞/主演男優賞/脚色賞/音響賞/編集賞::受賞

監督:ノーマン・ジュイソン 原作:ジョン・ポール 脚本:スターリング・シリファント 音楽:クインシー・ジョーンズ 主題歌:レイ・チャールズ

シドニー・ポワチェ、ロッド・スタイガー、ウォ−レン・オーツ、リー・グラント

 いつ頃だったかこの映画も劇場で観た。もう一度観たいと思っていた映画のひとつであった。

 アメリカ社会に残る人種偏見を正面から取り上げるのではなく、ある南部の町で起こった犯罪事件の犯人逮捕に至る過程をとおして、有能な黒人刑事であるポワチェがまだ人種偏見意識を持つその町の白人警察署長スタイガーと対立したりしながら事件解決に協力してゆく。その過程で白人署長の偏見が次第に微妙に変化してゆき、最後のさりげない別れの場面でお互いに男としての心の通い合うものを感じさせることころで終わる。

 今回改めてその場面を観て間違いなくこころに残るいい映画といっていいと思った。

<あらすじ>

 偏見と差別の根強い南部、ミシシッピの田舎町で殺人事件が発生し、通りがかりの黒人青年バージルの身柄が拘束された。しかし、実は彼はフィラデルフィアの敏腕刑事で、皮肉にも助っ人として事件解決に手を貸すことになる‥‥‥‥。難航する捜査に苛立ちを募らせる地元の白人警察署長との対立。立ちはだかる人種偏見の壁。困難を乗り越え、事件は無事解決するかのように思えたが、更に次の容疑者が現れる。


「BEN−HUR」(A Tale of Jesus Christ) (2002.1.21 記)

1959年 アメリカ Metro-Goldwyn-Mayer Presents 222分

監督:ウィリアム・ワイラー 脚本:カール・タンバーグ(原作:ルー・ウオレス) 製作:サム・ジンバリスト

チャールトン・ヘストン、ジャック・ホウキング、ハイヤ・ハラリート、ステファン・ボイド、ヒュー・グリフィス、マーサ・スコット、キャシイ・オドネル、サム・ジャフェ

 このベン・ハーは日本では昭和35年に公開されている。当時時間的余裕がないだけでなく、映画館の入場料もそうたびたび行ける額ではなかったので封切館でみることは滅多になかったと思う。おそらく場末の二流館で観たのだったと思うが、今でもはっきり覚えているのは大戦車競争のものすごい迫力であった。

 調べてみたらこの映画の製作費は、1,500万ドルだったというから当時の為替レート360円で換算すると、54億円ということになる。上映時間222分、準備に2年、撮影に正味1年を費やしたという。スペクタクル場面の壮大さは今観ても大したものだと思う。アカデミー賞11部門受賞につながった。

 一昨年「グラディエーター」というローマ帝政時代の剣闘士を主題にした映画が封切られた。これもスペクタクル映画としてそれなりのものであるが、このとき「ベン・ハー」のあの大戦車競争シーンをもう一度観たいという気になった。

 この大戦車競争シーンは、アメリカ映画史上最高のアクション演出および編集として、ニューヨーク近代美術館に保存され、のちのカーチェイス映画のルーツになっているという。

 そんなことでDVD−ROMを探していたところやっと某中古CD屋で2,200円で手に入れることができた。このDVD−ROMにはチャールトン・ヘストンの音声解説も入っており入手してよかった。

 シネマボックスのサイトを覗いたら”ルテアトル銀座”で1月19日から2月23日までの期間限定で上映すると出ていた。5.1chの大映画館で観てみたい気がするが今回はパス。


「理由なき反抗」(Rebel Without a Cause) (2002.1.19 記)

1955年 アメリカ Warner Bros. Presents

監督:ニコラス・レイ 脚本:スチュアート・スターン 製作:デビッド・ワイズバート

ジム・スターク:ジェームス・ディーン、ジュディ:ナタリー・ウッド、プレイトー:サル・ミネオ、ジムの父:ジム・バッカス、ジムの母:アン・ドーラン、バス・ガンダーソン:コリー・アレン、ジュディの父:ウイリアム・ホッパー

 現在年齢的にわれわれ前後の方達は、この映画が日本で上映された頃は映画の主人公よりは年上だったと思われるが、題名の「理由なき反抗」には何か惹かれるものを感じたのではないだろうか。十代の不安と苦悩を一言で表現していると感じたからだと思う。

 主演のジェームス・ディーンは、この「理由なき反抗」のほか同じ55年の「エデンの東」56年の「ジャイアンツ」の3本に主演したが、自動車事故で早世してしまった。画面ではまさに若き世代の代表という感じが出ていたと思う。当時若かった人たちは彼のスウィングトップにジーンズ姿につよい印象をもったと思われる。

 典型的なアメリカの富裕な家族達の住む地域のある高校生活を背景に、彼らが内心持っている悩みや苦しみから不良じみた行動に走ったり、両親に対する反抗的な行動になって現れたりする。主人公のジムやプレイトーの姿をとおして若者の苦悩や不安が描かれてゆく。


「Proof of Life」 (2001.11.4 記)

2001年 アメリカ Warner Home Video

監督/製作:テイラー・ハックフォード 脚本/製作総指揮:トニー・ギルロイ 製作総指揮:スティーブン・ルーサー

テリー・ソーン:ラッセル・クロウ、アリス・ボーマン:メグ・ライアン、ピーター・ボーマン:デイビッド・モース

 この映画はつい1・2か月前ロードショウをしていたが見逃してしまっていた。残念と思っていたときCDを比較的安価に(2,300円)で入手することができた。このCDにはテイラー・ハックフォード監督による音声解説(約60分)がついており、映画の流れに沿ってそれを背景に語られる。画面に描かれるアンデスの美しい景色や、ロケに伴う苦労話や、撮影意図(人質を誘拐するテロ行為やそのグループの存在)や、それぞれの俳優・女優についてや、アクションについてなど詳しいことを知ることができ一層の興趣をそそられた。

「人質奪回スーパーアクション・サスペンス」−−−−−アメリカ人のダム建設技師ピーター・ボーマンが南米テカラで反政府ゲリラに誘拐された。ロンドンのK&R(誘拐身代金保険企業)に籍をおく人質交渉人テリー・ソーンが早速南米に飛ぶ。怯えるピーターの妻アリスは、テリーの冷静な行動に落ち着きを取り戻す。テリーは人質交渉を開始、身代金を下げるために持久戦に持ち込もうとするが、交渉は決裂する。ついに人質奪回のためには強行突入しかないことになり、われわれ観客はスーパーアクション、サスペンス溢れる経過につきあうことになる。

 アンデス高地の美しい景色、雄大な滝、谷間を縫って飛ぶヘリコプターから見える緑の山肌など視覚的にも大いに楽しめる。

[ひとりごと]

 米国同時多発テロ事件やペルー日本大使館人質事件を引き合いに出すまでもなく、世界にはおぞましい事件が起こるおそれが一杯あることに目を塞ぐことはできないようである。救出を企業や個人がやればビジネスといえるが、国家が巻き込まれれば戦争ということなのだろう。


「終着駅」 (Indiscretion of an american wife)

 アメリカ=イタリア合作映画 1953年製作

  ヴィットリア・デシーカ監督

  ジェニファー・ジョーンズ、モンゴメリー・クリフト、リチャード・ベイマー 他 

  往年の名画であるこの映画について、若いときに観た印象ではもっと上映時間の長い濃密な愛の映画との印象であったが、今実際に観てみると印象とは異なり64分という短い映画である。もちろんやるせない愛の物語であることには変わりはないが。それに英語の原題についててっきり「The terminal station」と思っていた。今よく見ると上記のようになっている。しかし、これなら軽率なとか気まぐれなという意味が表に出てくるのではないかという気がする。若いときは純粋であるから本当の愛とはかくあらねばならないという思いこみがあったためだろうか、そのときの印象ではイタリアの若者のやるせない一途な思いが焼き付けられたような気がした。日本語の「終着駅」のイメージが強すぎたためだろうか。明日のない愛と終着駅のイメージが強く重なるのである。

  いずれにしてもいつ観てもいい映画だと思う。

  これは大勢の人が見ているだろうから、あらすじは省略した方がいいのかも知れないが、簡単に触れておくと次のようになる。

  ローマを発つアメリカ人の人妻を追って、つかの間の恋を語り合ったイタリア人青年が思い詰めたあげく駅に駆けつけ、最後のひとときを過ごす。青年が放心状態になって出てゆく列車のテールランプを見送るまでを、実に切ない別れとして描いている。

  このときのジェニファー・ジョーンズの感情の表現に富んだ表情やしぐさを忘れることができないと思うのは私だけだろうか。テーマ曲は、「ローマの秋」で映画音楽の名曲として有名になった。


わたしが参加している研究会:ネット研21(ネットワークやパソコンの研究会)

進む ]