リカちゃんの怖い話
part 1
リカの住むハートヒルズ市、大停電の日、
パーティーに来ていたリカときらは60階建てのホテルに宿泊していました。
その日のパーティーを存分に楽しんだ夜、
二人は宿泊しているホテルの1階にあるレストランで食事をしていました。
ちょうどその時に停電・・・
レストランの責任者は言いました。
「大変申し訳ありませんが、レストランはクローズとさせていただきます。本日のお食事代は要りません」
二人が宿泊していたのはそのホテルの58階です。
停電でエレベーターは泊まっていますので、
二人は階段を上りながら部屋に戻らなくてはなりません。
リカちゃんはこう提案しました。
「このまま58階まで上がるのはつまらないくない?ねぇ、1階上がるごとに怖い話をしようよ」
[いいわ」
きらちゃんも賛成しました。
1階から2階に上がりながらリカが怪談をしました。とても怖い話でした。
2階から3階に上がりながらきらが怪談をしました。とても怖い話でした。
とうとう57階まで来ました。きらがリカに言いました。
「ようやく最後だね。私はもう怖い話がつきてしまったけど、リカはまだ怖い話を知ってるの?」
「うん、さっき気がついたんだけど、とても怖いことを思い出した・・・」
「でも、最後だからもういいよ、リカ、その怖い話をしてごらん。もう58階につくよ・・」
「すごく怖い話だけど良いの・・?」
「うん、構わないわ。どんな怖い話でも大丈夫だよ」
真っ暗な中で二人は声を潜めて話しています。とうとう、リカが最後の怖い話をしました。
「フロントでカギをもらってくるのを忘れた」
*END*