映画のハウソフィ・・・ですけど、イメージ崩されたくない方はスルーで!
責任は負えないですよー。



乱れる吐息


「・・・・ねえハウル?もうそろそろ終わりにしたほうがよくないかしら。」
「なんで?僕はまだまだ、全然足りないんだけど?」

汗が滴り落ち、息があがる。
蒼い瞳をきらりと光らせ、魔法使いハウルは少女を煽るように眺めた。

「・・・っ」

射すくめられた少女は頬を真っ赤にして言葉に詰まり、仕方なく目を閉じた。
星色の髪がふわりと揺れて、苦しそうにその顔を歪めた。

「っ・・・・!で・・・も、もう、げ・・・んかっ・・・・!」

言いながら、それでも少女は胸を突き上げるようにして上半身を起こした。
そんな姿を楽しそうに見つめながら、ハウルは口端を少しあげて笑った。

「まだ平気そうじゃない、ねえソフィー?」

ハウルは何度もしなやかに動き、その度に少しくぐもった息を吐いた。

「うっ・・・・も、ダメ・・・!」

ソフィーは両手を伸ばしてその場に倒れこみ、苦しそうに息を短く何度も吐いた。

「今日も僕の勝ちだ。」

満足そうに動きを止めると、魔法使いは倒れこんだソフィーの隣に寝転び、嬉しそうに笑った。

「約束は守ってもらうよ?いいね、ソフィー」
「・・・・でも!」
「でもはナシ。ソフィーが負けたんだ。」

ハウルは満足そうな笑みを浮かべて、ソフィーの方に寝返りを打った。
その表情は少年のように可愛らしく、先程までの美しい戦士は跡形もなく消えている。
これでは、この勝敗を無視することはできそうにない。
結局のところ、このオトコのこんな可愛らしさには勝てっこないのだ。
ソフィーは溜め息をついて、ハウルの頬に触れた。

「約束どうり・・・」

ハウルがそう言いかけると、頭の上から影と声が落ちてきて、ソフィーはぎょっとして声の主を仰ぎ見た。

「ソフィー、約束守ってね!」

マルクルがソファーから飛び降りて、ソフィーの傍らに座って、にーっと笑う。

「まあ!マルクル、あなたもグルだったの!?」
「ごめんね、ソフィー。だって昨日の人参グラッセの味が、まだ口の中に残ってる気がするんだ!」

悔しがるソフィーに背を向けて、ハウルは黒髪をかきあげた。

「ソフィーってば、すぐにムキになるんだから!」

おかしそうに笑うハウルをキッと睨みつけながら、ソフィーはハウルのみぞおちにパンチをお見舞いした。

「みてらっしゃい!毎晩鍛えて、ハウルをぎゃふんと言わせてやるんだから!」
「イデデデデ・・・・・・・・・・・・!」

本日の夕食に人参を使うか使わないかを賭けた腹筋勝負、ハウルの・・・勝ち?




end









うわっ!しょうもないネタ!
ジブリで来てくれた皆さんへ。