牧師室 '09. 3


◎ 2009. 3 ◎
「あなたの神、主の真実」

14:2 あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。主は、地の面のすべての国々の民のうちから、あなたを選んでご自分の宝の民とされた。

<旧約聖書 申命記14章2節>

  春は、花の季節ですね。花の嫌いな人はいないでしょう。え!あ!そう。花粉症ですか。でも、花が嫌いなわけではないでしょう。
  私も花粉症ですが、でも、花が大好きです。朝露に濡れて、太陽が昇るのをじっと待っている可憐な水仙。  花を見る度に、こんな美しい色を誰が考えたのだろう、勿論すべてのものを創造された神様の素晴らしい御業に違いないのですが。神様は私達人間が感動する心を失うことがないようにと色とりどりの花をお作りになったに違いないと思います。どれ一つ同じものはない。
  そう考えますと、私達人間も地球上に男と女、白人黒人黄色人種6,763,948,299人(2009年3月2日午後10時)の人々が存在していますが、誰一人同じ人はいないのです。
※もしインターネットを開くことのできる人は、http://www.opr.princeton.edu/popclock/を開いて頂くと、現在の世界の人口がすぐに分かります。
 しかし、どれだけの人が、こんな素晴らしい花を、地球を創造した神様を信じているでしょうか?およそ23億と言われていますが、三分の二以上の多くの人々が、真の神様を知らずに彷徨い歩いているのです。
  さて、今日の御言葉ですが、「あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。」とあります。「あなたの神、主」とはどんな神様でしょうか。
 実は聖書の中に、神様がご自分のことを自己紹介している箇所がありますので見てみましょう。
1.「わたしは『わたしはある』という者である」(出エジプト記3:14)と言われました。『わたしはある』とはどういう意味でしょうか。それは、「すべてのものに先立って最初から存在している」という意味です。
2.「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、主である。
  あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。」
(出エジプト記20:2〜3)
  すなわち、「すべてのものに先立って最初から存在しておられ、すべてのものを創造された神様が、イスラエルの民をエジプトの国、奴隷の家から解放し、特別に選んで神様の『宝の民』とされた」と言うのです。
  イスラエルの民が他の民に比べて特別すぐれていたからと言うのではありません。ただ、神様の一方的な選びなのです。それは、アブラハムを選び『地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。』(創世記12:1〜3)と言われた神様の契約(約束)が実現するためなのです。
  そして、新約聖書にはこうあります。
  「そのようなわけで、世界の相続人となることは、信仰によるのです。それは、恵みによるためであり、こうして約束がすべての子孫に、すなわち、律法を持っている人々にだけでなく、アブラハムの信仰にならう人々にも保証されるためなのです。『わたしは、あなたをあらゆる国の人々の父とした。』と書いてあるとおりに、アブラハムは私たちすべての者の父なのです。」(ローマ 4: 16)
  また、ガラテヤ 3: 7には、「ですから、信仰による人々こそアブラハムの子孫だと知りなさい。」とありますように、イエス様を信じる私たちもアブラハムの子孫であり、神様に選ばれた『宝の民』なのです。
  と言うことは『あなたの神、主』は、あなたが生まれる前から『あなたの神、主』で在られるのです。
  ダビデはこう歌いました。「生まれる前から、私はあなたに、ゆだねられました。母の胎内にいた時から、あなたは私の神です。」(詩篇 22: 10)と。
  アブラハムになされた約束は、今日も変わらず成し遂げ続けられているのです。これこそあなたが信じている『あなたの神。主』の真実なのです。