ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)
ヘンデルが1738年にロンドンで初演したオペラ「セルセ(クセルクセス)」の
第一幕冒頭で、木陰に憩うペルシャ王クセルクセスが歌うアリア。
元々はボノンチーニと言うライバル作曲家の作品。
「セルセ」は、ヘンデルが作曲した最後のオペラで、コミカルな要素を配した喜歌劇。
このラルゴ(オンブラ・マイ・フ)は「ヘンデルのラルゴ」と呼ばれて親しまれている。
宗教的な気品があり、器楽曲としても演奏されるようになった。
ラルゴとは「ゆっくり」という意味。
オンブラ・マイ・フの邦題は「安らぎの木陰」「木陰にて」など。
歌詞は Ombra mai fu di vegetabile, cara ed amabile, soave piu(イタリア語)
意味は これほどまでに親しく、愛すべき、甘美な木陰は、いまだかつてなかった