コウノトリ放鳥

 平成18年9月23日午後4時30分より 豊岡南中学校東側の円山川河川敷で、コウノトリ放鳥の式典が行われた。昨年、コウノトリの郷公園で秋篠宮殿下並びに妃殿下をお迎えして5羽を放鳥してから一年が経ち、今回2回目の放鳥である。
 昨年放鳥した5羽がコウノトリの郷公園付近に定住しているため、今回は離れた場所から放鳥することになった。放鳥する3羽のコウノトリはコウノトリの郷公園から箱に入れられて運ばれてきた。
 会場となった円山川河川敷には大勢の観衆が集まり、大空に舞い上がったコウノトリの優雅な姿に歓声を上げた。
 引き続き明日24日には、河谷放鳥拠点から4羽のコウノトリが自然放鳥される。




円山川河川敷の放鳥式典会場 


午後4時50分、箱から放たれて元気に大空に舞いあがったコウノトリ。
3羽の内2羽は、円山川右岸に広がる六方たんぼ上空を一直線に出石方面に飛んでいった。




1羽は河川敷を低空飛行して百メートル余り飛び、草むらに降り立った。しばらく後、再び飛び立ち、対岸で見物していた私たちの前に降り立ち、そのままジッと夕日に輝く川面を少し寂しそうに眺めていた。

後日の話であるが、このコウノトリはこの後、郷公園の職員に保護され郷公園に帰って、各種診断を受けることになった。
診断の結果特に異常無く、3日後の9月26日に六方たんぼに放鳥され、日中は六方たんぼで餌とついばんでいたが、夕方になると、六方川の河谷橋下流付近の草むらに入り込んでしまったようだ。
再び保護すべきか、放置すべきか、郷公園の職員に気をもませていた由。
夕方は水辺の茂みで過ごしたい性格か、外敵から身を守る知恵かも知れない。





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