農薬に依存しない「コウノトリ育む農法」では、病害虫に負けない丈夫な苗作りがポイントになる。
河谷営農組合では、発芽、育苗の段階で加温しない「自然育苗」にこだわっている。
1.シーズン到来 4月初旬、桜が満開になった。 いよいよ育苗の開始だ。 |
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2.温湯消毒 4月6日 種子の消毒に農薬を使わない。 種子の発芽を損なわないギリギリの温度を掛けて 殺菌するのだ。 作業は、種子5kg入りのネットを、63℃にセットされた 温水槽の中に入れ、7分間にセットしたブザー鳴ると 直ぐに引き上げ、傍の冷水槽で速やかに冷やす。 「新田プロジェクトE」のメンバーが実習に来て 作業してくれた。 湯温、浸漬時間は品種により異なる。 コシヒカリ 63℃ 7分 五百万石 60℃ 10分 |
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3.低温浸種 4月6日 温湯消毒を済ませた種籾は低温浸種する。 低温浸種の目的は、種籾が時間をかけて吸水し、 発芽の準備をさせるもの。 丈夫な苗づくりにこだわり、地下水の流水に浸種する。 水温は14℃程度なので、10日間余り浸種する。 (積算温度150℃程度) |
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4.浸種終了 4月18日 浸種を終えた種籾はビニルハウスの中に収容した。 |
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5.浸種終了時の種籾の様子 4月18日 正に芽を切る準備が出来た。 |
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6.催芽 4月21日 4日後、種籾は一部芽を切りってきた。 |
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7.播種作業 4月22日 播種作業は、苗箱に床土を入れ、それに潅水し、播種、 覆土する作業で、これら一連の作業は播種プラントで 自動的に行われる。 播種プラントは、床土機、潅水装置、播種機、覆土機で 構成され、コンベアで連結されている。 床土、覆土に使用する育苗培土はフレコンに入って 天井からつり下げている。 人手を要する作業は、 1)装置先頭のコンベアに苗箱を載せる。 2)播種、覆土が終わった苗箱を取り出す。 3)種子、培土の補充 4)苗箱の搬入、搬出 等で、4〜5名であたる。 |
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8.播種直後の様子 播種量は60〜70g(1箱当たりの催芽籾の重量) 慣行の半分以下の薄播きがこの農法の特長である。 |
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9.芽だし 播種した苗箱は屋外に積み上げて発芽を待つ。 |
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10.発芽 4月26日 積み重ねた苗箱の中で発芽してきた。 同時に、苗箱の覆土表面に白いカビが発生した。 有機培土を使用している故のカビで、 苗の生育に悪影響を及ぼすことはない。 |
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11.苗箱並べ 4月26日 好天の日を選んで苗箱を路地苗代に並べた。 苗箱の搬送にはローラーコンベアを使用している。 |
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12.防鳥ネット張り 4月26日 苗箱を並べた後、スズメの食害を防ぐ為に 防鳥ネットを張って全体を覆う。 この状態で芽の成長を待つ。 |
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13.潅水開始 4月28日 苗箱の表面が乾燥してきたら苗代に水を張り 潅水する。この方式を「プール育苗」という。 |
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14.特長 当組合の育苗方法の特長は、健苗を目的に 自然育苗に徹し、苗箱を保温シートで保護 しないことである。 季節柄霜害の発生リスクがあるが、降霜が 予想される場合は水を張って霜害を防ぐ。 |
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15.プール育苗 5月16日 | |
16.順調な生育 5月16日 | |
17.コシヒカリの苗完成 5月23日 | |
18.五百万石の苗完成 5月26日 | |
19.苗運び 5月23日 | |
20.田植え 5月23日 | |
21.田植え 5月23日 | |
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