最近、私が特に気になるのは国土の汚染です。いたるとことで、ダイオキシンやPCBなどの発ガン性物質や猛毒が規定値を上回っていたり、環境ホルモンの危険性が報道されています。先日、埼玉県所沢市の一部地域の排出ガスから厚生省暫定基準の150倍に当たるダイオキシン類が検出されていたことが発覚しました。(※2)ダイオキシンという物質が人体にどれほど恐ろしい影響を与えるかは先進国である日本が分からないはずがありません。厚生省や市はいったい何を考えているのでしょうか。この物質がこれほど大量に存在することで数十年後の国民にどれほどの影響を与えてしまうのか。
ダイオキシンとは正確には有機塩素系の化学物質で「ポリ塩化ダイベンゾダイオキシン」と呼ばれます。また、このダイオキシンには同じ種類の仲間が多数存在し、これらを含めて「ダイオキシン類」と呼んでいます。この「ダイオキシン類」個々を構成しているベンゼン環のうち、2、3、7、8番に塩素が結合したものが TCDD と呼ばれる最も毒性の強いダイオキシンです。ダイオキシンの毒性について多少触れておくと、例えばモルモットにその体重の100万分の1のダイオキシンを摂取させるだけで半数以上が死んでしまうと言われています。また、致死量でなくても発ガン性と催奇性という毒性があることも知られています。
現在、日本では高濃度の 2,3,7,8-TCDD が至る所で測定されています。厚生省や自治体が検査結果を見過ごしていたか検査すらしていなかったのか、恐らくこのどちらかでしょう。このダイオキシン汚染問題に限らず、国や都府、県、市町村が自らの利益のために企業と結託し、果ては一国を滅ぼすという兆しは他にも例を挙げればきりがないでしょう。このような国の最悪な体制を我々国民は見ていることしか出来ないのでしょうか。国内だけの問題ではありません。先に述べたように日本には他の恵まれぬ国に経済的にも物質的にも技術的にも援助するという、また、世界唯一の被爆国としての世界平和を訴えるという義務があると思うのです。中には、日本の国や政治が動かずとも、様々なボランティア団体、国連組織への参加団体、創価学会等の団体が多種多様な形で世界への友好活動、援助活動を行っています。しかし、一番の問題は我々一人ひとりの意識の有無ではないでしょうか。もちろん、個人の意識を変えたからといってダイオキシンが減少することはありえませんが国や政治を監視することは可能なはずです。このまま日本が世界から取り残され、本当に荒んだ国になったとしても、環境汚染が進んで安心して住めないような国になったとしてもその時はすでに遅しです。だれに文句を言ってもどうにもなりません。特に現在の10代、20代の皆さんどう思われますか。
参考にしたURL/文献
※1 立教大学 http://intersocionet.rikkyo.ac.jp/yasuda/udb214w/udb214w97f.htm
※2 埼玉新聞 1998/5/24
環境ホルモン汚染 中原英臣氏/二木昇平氏(かんき出版)