北足立南部地区労働組合協議会

>ホームページ    自衛隊の飛行訓練に苦情が相次ぐ

自衛隊の飛行訓練に苦情が相次ぐ






 草加市から練馬区など 観閲飛行「自衛隊機騒音」に市民の苦情相次ぐ

                                 
10月18日付 読売新聞朝刊、読売新聞埼玉県西版地域版35ページに観閲式訓練 自衛隊機騒音に苦情 曇り空の低空飛行一因か と5段の記事が掲載された。
 記事によれば埼玉県や南部の川口、草加市(2日間で20件)、自衛隊などへ騒音に対する住民からの「家が揺れる怖い」など苦情が相次いだとしている。
 練馬区総務課によれば、準備訓練が実施された10月17日のみだけでも区役所に電話で7件の苦情が寄せられ内容は全て朝霞駐屯地へFAX送ったようだ。

 なぜ、朝霞から離れたところで騒音なんだろうか。

 日本滑空協会のHP(自衛隊記念日観閲式のおける観閲飛行に伴うご注意)を見ればよく分かる。そのHPによれば会場の陸上自衛隊朝霞訓練場上空や周辺空域で合計86機が編隊で待機するためとある。F15ジェット戦闘機からヘリコプターなど全国からやってくるらしい。
 その一部が読売新聞で記事になったようだ。HPによればその記事の場所は川口市や草加市など上空1000フィート(約300メートル)と記載されている、東京タワーとほぼ同じ高さでぐるぐる旋回飛行をくり返したのだろう。そのほかにも埼玉県岩槻市、茨城県古河市・結城市、栃木県宇都宮市周辺が待機場所だという。朝霞上空は一体何メートルの低空で飛行するのだろうか、4年前の東部方面観閲式では高度500フィート(約150メートル)自衛隊から発表があったが、今回は公表されていない。ちなみに池袋のサンシャイン60が地上240メートルである。

 国土交通省によれば、自衛隊機は民間機と違い自衛隊法によって最低安全高度(航空法81条)「航空機は300メートル以下で飛行してはならない」は除かれているようだ。

 新聞によれば自衛隊の言い分としては「市街地は避けて飛んでいる」とあるが、朝霞市も川口市も人口70万人の練馬区も市街地である、自衛隊機は毎日飛び回ってるのが現状である。航空機騒音の影響でガラスはびりびり音を立てている。自衛隊に隣接する練馬区大泉学園町に住む女性は、飛行を管理する立川の自衛隊基地に苦情を電話で申し立てたようだ。

 朝霞訓練場に北側に隣接している朝霞高校や南側の新座総合技術高校の教員たちは「学校の校舎すれすれに編隊飛行のジェット機やヘリコプターが通過する、墜落したら、空からはジェット機、地面は地響きのような戦車の轟音に授業は・・・1ヶ月間の原油代金モッタイナイですね、これから月末は28日の観閲式に向けてもっと酷くなります」と危険性を指摘する。
 

2007年10月19日



 2007年10月18日(木曜日)読売新聞 35面

 観開式訓練

  自衛隊機騒音に苦情

          曇り空の低空飛行一因か

 県南部の住民らから「自衛隊機の騒音がうるさい」 「家が揺れて怖い」などの苦情が、複数の自治体や自衛隊などに相次いで寄せられている。騒音の源は、28日に陸上自衛隊朝霞訓練場 (朝霞市など)で開催される自衛隊観開式の事前訓練によるもので、陸自東部方面総監部広報は「迷惑をおかけして申し訳ない」としている。 

 県や防衛省関連部局などによると観閲式は観閲式は陸海空3自衛隊が持ちまわりで毎年実施。今年は3年ぶりに陸自朝霞訓練場で開催する。当日は自衛隊最高指揮官の福田首相が参列予定で、全国の基地からC130輸送機やCH47輸送ヘリ、P3C哨戒機など約70機が順次編隊飛行する。本番に向けて16日から午前と午後の2回程度、首都圏上空で訓練を実施。16,17、両日のほか、19日21,25日にも行なわれるという。

 騒音が激しくなった理由について、同広報は「悪天候が続いていることが影響している。市街地や騒音苦情が寄せられている場所はなるべく避けて飛んでいる」と説明。しかし、晴れていれば高い高度を飛行するが、ここ数日曇り空が続いて、雲の下の低高度で飛行せざるを得ないという。低くたちこめた雲に反射することも騒音が大きくなった理由だと分析している。 

 これに対し、県や川口、草加両市などには騒音に対する苦情電話が相次いだ。草加市には2日間で計20本程度の苦情などが寄せられた。川口市には市民などから、同市戸塚3丁目付近の上空で自衛隊のヘリ約20基が、数分間旋回したのを見て「何か非常事態があったのか」などと数件の問い合わせがあったという。
 川□市内の無職男性(47)は「突然、ものすごい騒音とともに家が揺れた。外に出てみると、ヘリがV宇になって低空飛行していた。事前に訓練があるなどと告知してほしい」と不満を漏らしていた。